注文住宅放浪記 ~分譲住宅も見ようよ~
分譲住宅を見に行こうよ
注文住宅放浪記、だけど、分譲住宅について。
私たちは様々な選択肢を知ったうえで、比較検討し、理由づけをして、決定する、そんな夫婦。
妻の友人・知人に、子どもがいて分譲住宅や中古住宅を買ったという人がいて、悪くないのかもしれない、と。
決して遊び半分ではなく、いい家であれば、分譲住宅も視野に入れておこうと、2つ見学しに行った。
私が思う分譲住宅のメリット
・値段がお手頃
・完成系が見られ、生活のイメージができる
・土地、建物を練る手間がかからない
・その区画全体が1つの小さな街として見栄えがよい
デメリット
・アレンジがしにくい
・周りとの違いがない
駅近、三井のファインコート
3連休で3日連続見学の中日、分譲住宅見学。
私たちが探しているエリアで、駅まで徒歩6分ぐらいの分譲住宅が、このファインコートだった。
駅に近いことが非常に魅力的で、自分で土地を用意しようと思ったらなかなか手に入らない場所。
そして、10戸以上は立ち並び、街並としても整っていた。
もちろん、値段についても手が届く範囲だった。
いざ、見学へ。
2~3戸見て回ったが、間取りが少々違っており、その違いが楽しめた。
3LDKで、かつ、若干のゆとりスペースがあり、書斎にできるかなあ、といったイメージもできた。
駅も近く、値段もお手頃、街並が綺麗、家族3人で住むには申し分ない広さ。
しかし、結果的には選ばなかった。
その理由について。
・収納やベランダのスペースが狭かった。
LDKは十分、ゆとりスペースもありながら、各個室にある収納が狭く、ベランダが窮屈に感じた。
「ちょっと収納が小さいですかねえ……」と私か妻が営業さんに言ったら、
「まあ、そこは、物を整理するなどしていただいてね、はい」みたいな、収納の狭さについてはスルーされて、私たちの生活スタイルへ責任が転嫁された。
・安全性について
ファインコート全体に言えるのかもしれないが、今でも公式HPには、耐震等級2相当と記載されている。
注文住宅で家を建てるならば、大体の家で耐震等級3はとれるだろう。
耐震等級は2000年に定められた基準で、それ以降にも様々な地震が起きている。
地震に限らず、最近では大雨による水害など、予想できないような自然災害が度々起きている。
説明を聞いた時にはあまり理解できなかったが、後々になって、耐震等級2相当では安心できないよね、と。
(もちろん2相当でも、大きな地震には耐えうる構造になっています。あくまで、私たちが求めていたのが、過剰だろうと、安全性・安心感に重きがあったのです)
参考記事はこちら
改めてまとめると、
駅が近く、値段が手頃、いろいろ考える手間がない
けれど、
求める収納量、安全性が足りなかった。
分譲でもさすが、大和ハウス
3連休、3日連続見学の最終日、分譲住宅見学。
住宅の見学あるある。
今なら、予約して見学すると、クオカードや図書カードプレゼント!
ということで、正直図書カード目当で、先日見学に行った大和ハウスで案内された分譲住宅を見に。
(結果的に言うと、もらえる要件は満たしたのですが、何となく申し訳なかったのでもらっていません)
いやいや、分譲住宅の比較もできるし、探しているエリアでそこそこ駅が近いところだったため、楽しみにしていた。
が、さすがに3日連続で家の見学。
妻が妊娠6ヶ月の頃。
安定期と言えど、疲れもあり、妻はダウン。
私ひとりで見学へ。
三井のファインコートと違って、1区画に5~8戸ほどのこじんまりとした分譲地。
延床面積が30坪近くあったため、広々とした空間。
いくつか特徴を。
ZEHであることはもちろん、蓄電池がついている。
全ての戸建が違う間取りになっており、特徴の違いがあって面白い。
特に印象的だったのが、耐震性についての話。
住宅業界で、耐震性の実験ができる場所がある。
自前でそうした設備があるところもあるみたいだが、多くがこのE-ディフェンスにて実験している。
ここで実験をすると、もちろん、その強さの証明にもなるのだが、基本的に成功も失敗も公開されてしまうのだと。
住宅業界で、地震の衝撃を表す単位として、ガルがよく使われる。
このガルは、言わば、パンチ。
地震の、どかん!という衝撃。
大和ハウスはガルではなく、カインにこだわっていると。
カインは地震によって起こる、横の移動。
家の倒壊は、1回の地震の衝撃で起きるのではなく、何度も繰り返される地震による横移動で家に歪みが生じて起きるのだと。
この話は、非常に説得力があって面白かった。
注文住宅だけでなく、分譲住宅でももちろん耐震にこだわった構造になっていると。
そして、相変わらず、営業さんの物腰・話し方などが抜群によかった。
柔らかく、ゆっくりと、わかりやすい説明で、終始印象がよかった。
広さもあり、建物も強い。
さきほどのファインコートの弱点が補われた大和ハウスの分譲住宅。
駅から8分ほど。
選ばない理由がない?
いや、
選べない理由があった。
価格。
さすが、大和ハウスさん、分譲と言えど、私たちが最初に想定している予算をオーバーしていた。
家の性能、土地、何もかも申し分なかったのだが、価格面で手を伸ばしにくかった。
すぐに断ったわけではなく、保留にして、新たな比較対象を得るべく、次回、再び住宅展示場編をお届け。
ここらへんでようやく、住宅展示場あるある、ハウスメーカーあるある、違いなどがようやく見えてくるのであった。
乞うご期待。
きっといつか、誰かの何かに。