育児奮闘記 ~育児は妊娠から~
お互いに、子どもが欲しいという想いがあって結婚した私たち。
それでも、お互いに30代半ば。身体的に子どもを授かれないかもしれない、ということをたびたび話にはしていた。
必要があれば不妊治療も、と、妊活をする前から話題にはあがっていた。
同棲をして約半年後ぐらいから、妊活的なものを。と言っても、どこか通ったとかではなく、結果的には妻がアプリで自らの体調管理・把握をしていたのみ。
妊活的なものを始めて、3~4ヶ月ほど。
共働きで、どちらかと言うと私が先に帰り、妻が後から帰ることが多く、とある日も同様だった。
妻が神妙な顔をして、こう述べた。
「生理が1週間ぐらいこなくて、妊娠検査薬買ってきた」
今はお互いに育休を取り、共に過ごし、話す時間も多くなったが、妊娠前の共働きをしていた頃は、あまり話をできていないこともあり、そうした状況にあることを私はわかっておらず、急なことに驚いた。
妻が(もしかしたら……)という想いを数日間ひとりで抱えていたのかと思うと、もう少し気を配ればよかったなと反省している。
妻が自宅に帰ってきてから、30分以内には検査薬の結果が出た。結果は陽性。喜ぶとか、驚くとか、心の準備もできておらず、妻も冷静であり、私も「お、おう……」みたいな反応しかできなかった。
そう、あくまで私から見て、妻は何かに動じることはあまりないように思える。もちろん、内心は緊張したり、ひやひやしたりしていることもあるのだろう。
妊娠検査薬はあくまでも簡易的なものであり、まだわからない、と妻は冷静であった。
私は落ち着かない気持ちを何とかしたいと、いち早く家族や誰かに伝えたいと焦りそうになったが、これはご法度。
妻と、誰にいつ報告するか、という話をした。妻は体調の不安もあるため、妻の母親に報告をしたいと。私は私の両親に報告したかったが、妻はもう少し先にしてほしいと。
私は私の焦りや不安からか、両親にいち早く伝えたいと思っていたが、何より、妻の体のことは先ず妻が決めるべきであり、その想いについてもう少し理解を示せればと思っている。
検査薬の結果を見てから1週間頃経ってからか、妻は自宅近くの産婦人科を受診した。結果的に言えば、受精卵の確認ができ、妊娠していると。
ただ、もう少し大きくなってからでないと確定の診断が出せないと。
なんだって~……。
母子手帳をもらいに行く気満々だった2人は、少々の安心と少々の残念をいただいた。
改めてまた1~2週間ほど経ってから、同じ産婦人科を受診して、ようやく確定の診断を受けた。それと同時に、出産予定日がわかった。
なんと、出産予定日が、まさに、私と同じ誕生日。
単なる偶然中の偶然ではあったが、妊娠による喜びが少々増した。
そして、医師の診断をもって、居住地の保健センターへ向かい、母子手帳を手にして、無事に妊娠生活を迎えることになる。
今思えば、どのタイミングで私が両親に報告したか定かでない。そのタイミングは大して重要でもなかったのかな、と。報告のタイミングについて、こっそりネットで調べてみたりもしたけれど、結局は、双方の合意でタイミングと相手先を決めるのが一番。
それと、私たちは本当に恵まれていた。30代半ばで、順調に妊娠することができたから。妻がアプリで綿密に体調の管理をして、数ヶ月以内にその結果が実った。妻に感謝。
さて、次からは、つわり・産婦人科への通院編に。
お楽しみに。するものでもないか。
きっといつか、誰かの何かに。