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注文住宅放浪記 ~へーベルハウスに決めた理由~

家を買う、と決めてから約3カ月。
妻は妊娠6ヶ月から臨月までの間。
私は休日のほとんどが打ち合わせに。
出産前の目標であった、ハウスメーカー決めが何とかできた。
ヘーベルハウス。
イメージはこんな感じの家。

https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/casestudy/?id=j240

皆さんはハウスメーカーをどうやって決めましたか?
いや、家を買う時、何を悩んで、何を考えましたか?
そんな私たちの思考をできるだけ言語化してみる。


マンション or 分譲住宅(中古住宅) or 注文住宅

家にも種類はいろいろある。
代表例を挙げた。
私たちは、注文住宅という選択肢を取った。
なぜか。

マンション
妻の知人に、隣人トラブルがあり、入居後にすぐ引っ越した人がいると。
その話1つでマンションは選択肢になかった。
これから子どもが生まれるという状況で、音や振動などで周りへ迷惑をかける可能性が将来的にある。
リスクを避ける、という点で選択肢から外した。

分譲住宅(中古住宅)
実際に2件見学に行った。
分譲住宅のメリットは、
・立地に恵まれている物件の割に、値段が手頃
・既に完成されているため、生活のイメージがしやすい
・注文住宅に比べて、いろいろ選択する手間がない
・周辺との外観が整っている

デメリットは、
・私たちに家が合わせるのではなく、家に私たちが合わせる必要がある
 つまり、アレンジがききにくい

私たちは、このデメリットに、物足りなさを感じてしまった。
特に収納面。
見学に行った時、「収納が少ないですかね……」と営業さんに言ったら「物を整理してですね、ちょっと生活を見直すなど、うんぬん」と言われたのは忘れられない。

注文住宅
自分の理想を叶える家を建てるなら、注文住宅。
でも、お金には限りがあるし、土地も探さないといけない。
一旦、メリット・デメリットを箇条書きでまとめてみよう。

メリット
・自分の理想を叶えられる
・土地さえあれば好きな場所で建てられる

デメリット
・土地がなかなか出ない
・費用がかかる
・打ち合わせなど決めなくてはいけないことが多すぎて、手間と時間がかかる

で、ここで鍵になってくるのが、家を買ううえでの理想である。
私たちの理想とは何だったのか。
見学や打ち合わせを重ね、2人で話し合っていくうえで見えてきた理想を語ろう。

私たちが理想とする家

妻の理想

妻の実家はヘーベルハウスで二世帯住宅、鉄骨。
私の実家は木造住宅。
30年以上、様々な地震がありながらも倒壊せずに過ごせた。
私は、耐震性について楽観的で、木造でも全く問題ないと今でも思っている。
ただ、妻は安全性をより欲した。
それは耐震性というだけでなく、様々なリスクを避け、有事の際に「もしかしたら家に何かが起きているのかもしれない……」と不安を抱えることをも避けたいと。精神的負担も軽減してくれるような家。
この理想には私も納得し、同意である。

私の理想

一条工務店で受けた説明に衝撃を受けたことが、大きく影響している。
太陽光発電で光熱費が賄える家。
そこまではいかなくとも、光熱費が抑えらえる家は理想だった。

そこでいろいろと調べてみると、ある1つの考えに行き着いた。
参考になったのは、この本。

断熱性の高い家。
この本のタイトル、中身を読むと決して大げさではなく、説得力がある。
ものすごく簡潔にまとめると、
断熱性をあげた家では、室温の高低差が少なく、ヒートショックに限らず健康面においてよいので、病気になるリスクが下がり、健康保険制度が破綻しない。また、冬の寒さが和らぎ、エアコンを使う必要性も下がるため、CO2削減で環境面にもよい。
本当にざっとしたまとめ。
断熱性をあげると、太陽光発電に限らず、光熱費が抑えられるというミクロな視点だけでなく、国の制度や環境といった社会・世界的なマクロな視点においてもメリットがあるという。
私としては、光熱費が抑えられるという目先の利益に惹かれ、また、実家の木造住宅は水回りが特に寒かったため、その寒さも和らぐならと、断熱性の高い家を求めた。

妻と私の理想が合わさった家

そもそも断熱性をあげるならば、木造住宅の方がよい。
それでも、安全性を求めるならば鉄骨住宅になる。
そのため、鉄骨住宅で、かつ、断熱性が高い家を求めた。

いや、それだけではない。
様々な家を見て、様々な本を読む中で、2人の間で話したこと。

(ここからは、あくまで私見になります)
科学の力で家の性能を上げたり、床暖房や全館空調といった設備を充実させた家は果たして安全と言えるのか。
悪く言ってしまうと……、家そのものの機能に足りない部分(弱点)を機械で補っているのではないか、と。
そして、床暖房や全館空調などは、確かにいいのだが、停電時には一体どうなってしまうのだろうかと。こういった設備はむしろリスクになりうるのではないかと。
私たちは、いわゆるナチュラル系、というわけではないが、家そのものの性能がよく、有事にも強くて耐えられる家を求めた。
それが私たちの理想が合わさった家。

ヘーベルハウスと私たち

最終的に選んだヘーベルハウス。
この理想にどれだけ近いのか。

鬼怒川の決壊。
この時、奇跡的に流されなかったのが、ヘーベルハウスだと。
これだけでも、その建物の凄さがわかる。
いやいや、壁とかの性能じゃなくて、建物ががっつり基礎に植え付けられていただけでしょ?と言おうとしたって、結果は結果、ヘーベルハウスが残ったという事実には変わりない。

また、耐火性にも優れており、壁そのものは火を当て続けてもすぐには燃えない。ただ、ヘーベルハウスが燃える場合は、窓から火が入って、家の中から燃えるらしい。
それでも、火が燃え広がるまでの時間はヘーベル板という外壁だからこそ稼げるのだ。

そして、断熱について。
2025年には断熱等級4が義務化、2030年には5が義務化される。

鉄骨だと断熱等級7は難しいと言われ、普通に建てると大体が断熱等級5になる。
私たちは、断熱等級6になるように依頼をして間取りをつくってもらった。
今も打ち合わせ中だが、基本的にこの6は落とさないようにしている。

鉄骨で安全で、断熱性も上げた家。
もちろん他のメーカーでも叶えられるのだろうが、
ヘーベルハウスが理想に近い家を建てられるだろうと一番納得ができた。

また、ヘーベルハウスが頑丈なつくりをしているからこそ、間取りも自由度が高く、2階をオーバーハングさせる(1階からはみ出させる)ことができる。

すごいよ、営業さん

最後に、おまけ。

上の理由に加えて、営業さんもヘーベルハウスを選んだ理由にある。
振り返れば、
最初の打ち合わせでは予定時間を超過され、1度担当を変えてもらった。
新しい営業さんには同じ営業トークをされ、妊娠中の妻の体調を気遣わず、私が思わず怒ってしまった。
ただ、この新しい営業さんの提案力と行動力はさすがだった。

土地を探す際に、中古住宅を解体するという方法は、このヘーベルハウスのみから提案された。
そして、結果的にこの方法によって、値段を抑えることができた。
土地の下見にはすぐに行ったり、住宅ローンで困った時にはすぐに手助けをいただたりと。

ヘーベルハウスの営業さんは、若干一方的で圧が強い印象(私たちがたまたまそういった方々と出会い、主観的な印象)を抱いたが、裏を返せば、一番情熱と自社に対する愛情を感じた。
特に、今担当していただいているこの新しい営業さんは、自身もヘーベルハウスで建てているだけでなく、打ち合わせの様子からもうかがえる。

私たちもヘーベルハウス、大好きです。
決してまわしものとかではないけれど、一生で一度の大きな買い物。
せっかくなら、いいものをつくりたいし、好きなものでありたい。
欠点ももちろんあることだろう。だけど、多分どの家を買ったとしても、きっと後悔することは生まれる。これは大前提。
そのマイナスが少なくて、買った喜びや機能というプラスが大きいのはどれか。それがヘーベルハウス、ハーイ!
今後はヘーベルハウスでの打ち合わせの進捗や悩みなどをお届け。
乞うご期待!

きっといつか、誰かの何かに。

おまけ:営業さん語録

・営業さんが用意した土地の候補を見て、私たちが「この土地、気になります」と言った時。
「いいですねえ。ここなら、重量鉄骨で、2階がガツンとせり出して、シンボルツリーもあるような家が想像できますねえ」
家を建てるのは私たちで、単なる土地の候補だったのに、営業さんの頭の中ではもう建物ができていた。

・間取りを提案いただいて、階段の吹き抜け部分にある窓に謎の空間があり、私が「ここはどうなってるんですか」と聞いた時。
「よく聞いてくれました。ここは、窓が額縁のように、外を見渡せるのです」
見た目・外観にこだわりがあるようで、家の窓を額縁と喩えたのがツボ……、素敵でした。

・外構の話をした時。
「こう、外壁にライトを照らしてですねえ、シンボルツリーも植えてですねえ。そうですねえ、アオダモなんかがいいですかねえ」
アオダモ、3回ぐらい提案されました。営業さんの中では、私たちの家が勝手に完成されています。

・打ち合わせ中に、机に置かれてある、営業さんの社用携帯電話が鳴った時。
「ビックリした~」
携帯電話が鳴ったのを見たのが初めてなのかな、ぐらいの驚き加減で、それだけ私たちとの打ち合わせに集中してくださっていたのだ、と信じている。


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