ライトノベル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を読む

・『ココロコネクト』あたりとも共通する、日常を舞台に不思議なことが起きる感じ。
・途中まで主人公のいかにもなラノベ主人公的逆張り台詞のクサさに違和感があったが、それなりに慣れる。
・過去の事件を追う報道マン、化学好きのクール女生徒、イケメン友人など類型的なキャラクタが役割を果たすかの如く淡々と入れ替わり話題に参加するのはマイナスなようで、「ヒロインと主人公の二人だけのWe are all aloneな世界」という感じを強めてていいのかも。
・ひたすら神奈川から大垣まで鈍行に揺られるのは情緒があってよい。そのあとのビジネスホテルの描写も繊細でよい。特にここを書きたかったんだろうなあ。
・オチは未成年の主張で、え、それで解決するの的アレレ感がある。
・主人公と彼女が二人きりであることにもっとフェティシズムを見出していった方が魅力的な作品になったのではないか。

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