かも調、~してみましょう【言葉遣い】
よく論文では「である調」を使うなんて言いますけどね。
最初に
障害のある方、または言葉の表現にデリケートな方ですと、言葉尻をよくもわるくも捉えやすいです。例え信頼のあるスタッフやそソーシャルワーカーであっても、特に口頭で話す際の言葉の使い方がどこかマイナスに聞こえると、当事者の方にとっては悩む理由になります。また、そのことで悩んでいる私と同じ支援者の方は多いのではないでしょうか。
○断定口調
最初に書いたである調のように、断定できる・決まったことと言えば「医師の診断結果」「障害者手帳の等級」「訓練の評価」「出欠席」「血圧」などです。一度決まったら覆すのは改めて、という事柄ですね。且つ個人情報に値することが多いことです。
○~かも口調
「かも」調というのは私の造語ですが、推定、推測、未来について話す時によく使います。
「今日はだめでも明日はできるかもしれない。」
または
「~の言葉は厳しく聞こえましたけど、どこかで期待しているかもしれない」
って使い方をします。気持ちを切り替えたり、今できていることを継続できるよう、利用者の人が前向きになれるような背中押しを考えた言葉です。
■~してみましょう口調
~してみましょう、という言葉は個人的に好きで、使う頻度は多いでしょうか。試す、やってみるという意味です。
人によっては新しい課題や経験がないことに取り組むこと、すでに失敗して悔しい思いやトラウマを持っていること。そのことに改めて取り組むのは大変なことですが、支援者である私自身が失敗しても大丈夫と、相手を許容して成功体験を積んでいく。こういった支援はよく行います。
意識しすぎはよくない、自然に話したい。
理屈では今書いたことを心がけようと思っているものの、自然に話すためには意識し過ぎはよくないです。また最初に書いたようなー言葉尻を拾って悪く思われることを、恐れるのもよくないと思っていて。
言葉尻を拾われて、利用者の人に悪く思われたとしても、それを覆すような日頃の信頼関係を、いちソーシャルワーカーとしては大事に作りたいことです。
本当は「命令形」の短い言葉の使い方も書きたかったですが、また改めて。
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