健全な、お通じの話
福祉の仕事✕便通、便秘のこと
精神科薬には抗コリン作用と呼ばれる、便通がスムーズに行きにくくなる症状があります。統合失調症や躁鬱病の薬はもちろん、てんかん発作を抑える薬にも含まれます。
てんかん発作既往の知的障害者、身体障害者等も便秘の悩みを持っている方はいることでしょう。
便秘と痔の関係
私自身、昔痔主でした。もちろん病院(肛門科)に行くのはとても恥ずかしいことでした。
一方、私が関わっていた人が抗コリン作用がある薬を服用していて、痔になったと訴えたことがありました。
随分昔の障害児施設では、便の回数や量を記録していて、何日間か便通がない場合は、下剤(シンラックだったかなあ)や浣腸の処置を行っていました。
子ども~大人にかけての話
私が小学校の頃は、大のトイレをすることがとてもからかわれることで、行くことにかなり苦労したことがあります。当時はトイレは汚かったですしね。
大人になって働き出すと、今度は体内リズムが乱れて便通がない、通勤途中にお腹が痛くなりトイレに行く、なんて困り事が起きます。
精神病やてんかん発作を持つ患者が、便通に悩むことは、福祉現場のスタッフは意外に意識していない(知らない)印象が私にはあります。
実際は、精神科で下剤を出してもらうことも可能だったりします。
原点
学生時代に読んだ高齢者福祉の本で、食事を食べないお婆さんに食べない理由を聞くと、(下から)出てくるだけだから、っというエピソードがあったのを今でも覚えています。
おむつ体験、なんて今は学生は経験するんでしょうか?私もないのですが、やっぱり支援される側に立って考える機会は、とても貴重なことです。
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