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M-1グランプリ2020感想

M-1の季節がやってきました。
2015年から違うブログで書き続けてきましたが
今年はnoteでも感想書きます。

GYAO三連単予想
1位:オズワルド
2位:マヂカルラブリー
3位:ニューヨーク


1、インディアンス(敗者復活)


去年のしこりが残ったまま一年を過ごしたようで、なにか吹っ切れたのか敗者復活戦の時からやたら楽しそうに漫才をしていたのが印象的だった。
特にきむの方は敗者復活戦で突っ込みながらずっと笑ってて、あんなきむは見たことなかったので意外だった。
さすがに会場寒すぎたのか、決勝の舞台ではなんとなく甘噛みや聞き取りずらい箇所もあったけど、ノリで突き通せる系の漫才なのでトップバッターとしては十分すぎる笑い声も聞こえてきてかなり後に続く人達にとっては助かる存在になっただろうな。

 2、東京ホテイソン


凄い良かったけどなー。
最下位かって言われると最下位ではなかったと思う。
たける調子良かったな。ショーゴはじめ緊張してたけど一発目のたけるのツッコミのウケ方見て自信持ったように見えた。
審査の内容が「ツッコミは視聴者の代弁だから、内容が少し難しくて考えすぎちゃってネタに入りにくかった」と言われてて確かにツッコミは見ている人の代弁なんだけど、ここがホテイソンの難しいところで、ホテイソンは案外ダブルボケというか、ツッコミの変なワード(とあの言い方)で笑わせたい漫才だから答えが本当にどうだったかっていうのは関係ないんだよな~って思っちゃう。
”アンミカドラゴン新大久保に出現”というワードが出てきたときに「本当そうだったかな…?」って真面目に考えちゃう人には向いていない漫才なのかもしれないけど、私はべつに本当にそうだったとかどうでもよくて、
面白ワードもっとちょうだい!になったので面白く見れたなぁ。
東京ホテイソンはあの形で毎年新しいことしてくれるので若手では大変貴重な存在として来年も期待してます。

3、ニューヨーク


本当に一切笑わない屋敷に笑った。
あと屋敷ってあんなに後ずさりしながらつっこみしてたっけ?
嶋佐少し緊張してて100%面白い嶋佐の状態でなかったのが少しだけ残念。でも、こち亀なつかし~の言い方が本当に急に懐かしんでるようで凄い笑った。
ニューヨークのこと知らない人からしたら嶋佐が本当に軽犯罪を簡単にしてそうに見えるだろうなぁって思うから、やっぱり嶋佐は演技がうまい。
このネタはシンパイ賞とか準決勝でも見たんだけどさすがにコンプラ意識したのか蝶死ぬくだりはなくなってた。
あと今回なぜか気付いたんだけど、ニューヨークの登場で「ニューヨークですーおねがいしますぅー」っていう声と二人とも長めに深々とお辞儀してるところ、ニューヨークの好きなところだなって思った。(まじでなぜこのタイミングで気付いたのかは謎だが)
敗退時の屋敷の顔にも笑ったし、その後のツイッターで「ミナサンアリガトウゴザイマシタ」って感情失ってるのも笑ったしなんなら始まる前のツイッターで「バリ健康なんやけど!嬉し!」って言っていたことを思い出して笑った。
健康でよかったよ本当に。

4、見取り図


見た目や初見で判断しないことをルールにお笑いを見続けてきても、この3年間どうしても、どうしても、私は見取り図にはまらない!!!
だから、きっと私のお笑いのツボには合わないんだけど、(ランジャタイみたいなんが好きなんだからしょうがないとも思ってる)でもやっていることはとてもオーソドックスなM-1仕様の漫才で、伏線回収とかもきちんとしてて、ストーリーもあるし、関西圏ではとくにウケるだろうなぁってすごくわかる。
わかるけど……わからない!!!(悔しい。。)
見返したとき唯一「ごぼう…5秒で!」って言った後すぐリリーが「緊張しないで!」って言うのは普通に違う意味で笑ってしまった。
今回3位になったけど来年結構しんどい戦いになるんじゃないかなぁって予想してます。
(大阪にもえらい面白い若手控えてるので)

5、おいでやすこが


 2回戦の動画、準々決勝の動画、準決勝、決勝ってほぼ全部同じネタ見てきたのにずっっっと全部笑った。
何回みてもなぜか絶対に笑っちゃう。
2回戦の時は正直出だしの爆発力だけすごくて尻すぼみだったのが毎回ブラッシュアップしてきて本当に素晴らしい。
もちろんおいでやすのつっこみは絶対に笑っちゃうんだけど何気にこがけんの歌はネタ見た後ずっと頭に残ってて、私の中で予選の時の歌が染みついちゃってるから世界に一つだけの花のイントロのところなんかは(鼻の長い~インド象に乗って~が来るぞ~!)と思ってたら「墓石を荒らすならず者た~ち~よ~」に変わってたりしてメロディーと歌詞を作る力も本当に凄いと思う。
1+1が2じゃなくて、掛け算というか、笑いが倍増になって本当に良い組み合わせ。
自分たちが準決勝にあがるわけないと思ってたのに1stラウンド1位通過って!!
でもR-1出れなくなっちゃったけどM-1でこんなに良い結果残せて本当によかったね~って思います。

6、マヂカルラブリー


最初野田クリが店内に入るところから心臓握りつぶすまでずっっっと拍手笑い続いてて「何が起こってるんだ!!」ってなんか笑い身震いしちゃった。
そもそも、せりあがりを正座であがってきたところでお客さんの心ぐっと掴んだような感じがした。
確かに後半尻すぼみなんだけど、結局それも戦略だし、ちゃんと決勝ファイナルに残れてよかった。
私が書いた昔のM-1の感想読み直したらマヂラブのことはっきり「私は好きではない」なんて言ってるけど、そのあとマヂラブの単独も行って、今年一番応援してた(優勝候補にはしてなかったけど)んだから本当に何が好きになるかなんてわからないなぁ。
だから今マヂラブの何が良いかわからない人や、これが漫才なの?って疑問を持ってる人も今の自分の感覚がこれからもずっと同じ感覚ではないかもれないってことだけ覚えておいてほしいな。
いつか手のひら返してしまうときだってくるかもしれないんだから。
(もちろんずっと変わらないままのこともあるけど)

7、オズワルド


いや~いいけどな~いいネタだよなー。
準決勝も面白かったし、しゃべくり漫才の中ではかなり好きだなぁ。
とにかく去年に比べて畠中の良さが出たんだよ。
私は伊藤の声張り上げるツッコミも全然良いし、バランス的にはベストにちょうど良いんだけどなぁ。
とにかく今は畠中に夢中で、オズワルドの世界観の根底にあるのは畠中の素の性格だろうなって思ってる。
ラジオ聞いてたらわかるけど、妙に納得せざるを得ない変な理論を持ってる人で、その人柄が凄く漫才にも活きてる。
この感じで突き進んで、爆発しない漫才で優勝してほしい。
そしてその空いた穴にぜひキュウを……!!!!!!

8、アキナ


正統派の少ない今大会で一番「古さ」みたいのが見えてしまったのかも。
楽屋に女連れ込むっていうのはまずお客さんに共感得られる内容ではないのでいかにワードセンスと言い方と動きや顔で笑わせられるかになってくるけどそうなるとおいこがとマヂラブ見たあとだと「なんも思わん」になっちゃうね。
そして年齢も若くないから「滑稽さ」みたいので笑わせたいところなんだけどそれは錦鯉くらいにならないとなんだよね。
今年にはことごとくはまってなかったとしか言いようがない。
準決勝は確かにウケてたからなんの差なのか…。
やっぱりちょっともう古いのかなー…???

9、錦鯉


まさのりさんの活舌の悪さが少し悪いほうに出ちゃった笑
”レーズンパンは見た目で損してる”だけはなんとしででも聞き取れるように言ってくれないとさすがに全体に影響を及ぼしてしまうんだな。
それにしてもレーズンパンのくだりはどうしても待っちゃう自分がいるし、「残念…」のときの言い方と顔最高だな。

10、ウエストランド


私が想定していた爆発が起こらなくて本当に残念。
特に河本が緊張してて見てるのひやひやしたよ。
ネタの内容も敗者っぽい内容だけど、決勝進出者なのになんとなく敗者っぽい雰囲気まとっちゃってたよ笑
「復習だよ…?」のところもっとうけてほしかったなー。
ん~。順番最後すぎたのかなぁ。

最終決戦


・見取り図
地元の話題、モハメドアリなど、かなりはまるところをピンポイントに絞ったネタで来たなという印象。関西圏に住んでたら、岡山-明石-大阪の位置関係はすぐにぱっと出てくるが、きっと関東・東北・北海道に住んでたらあまりイメージができないんじゃないかな。

・マヂカルラブリー
文句なしで一番笑ってしまった。準決勝でも見たんだけど、なんでこんなに笑っちゃうんだろう。くだらなすぎるけど、情景思い浮かぶし本当に面白い。最終決戦の野田クリの自己紹介「ズっ友でーす」なのまじで良いな。

・おいでやすこが
初めて見たネタだったけど、おいでやす要素が少し足りなかったかな。
やっぱり地団駄踏むおいでやすを待ってる自分がいた。同じ歌で4分間進むから飽きちゃったのもあるのかな。
それでもしっかり2本仕上げてきていたので単純に凄いなって思った。

優勝:マヂカルラブリー

文句なし。だって一番面白かったから。おめでとう!!うれしい!
マヂラブのラジオが決まったらいいな~

 

その他雑感


オープニング煽りVのキレの悪さは一体どーしてしまったんだい?何回もCM挟んであれじゃぁ全然気持ちが駆り立てられないよ!
だめだよ、長くすりゃぁ良いってもんじゃないよ。
とにかくCM挟んじゃダメよー。
あとは今年はコロナで仕方ないけど、笑神籤のあとのせりあがりまでの謎の道歩きは来年はなくなると良いね。
アナログ太郎みたいな変に昔風の演出になってださくなっちゃってたので。笑神籤を今田と上戸彩で引くのは普通にシンプルでよかった。
変なゲストがいないのもよかった。
シンプルなところはシンプルに、かっこよいところはかっこよく、面白いところは面白く、そういうM-1であってほしいです。
なんにせよ、決勝組は誰一人として欠けることなく漫才やり切れて、今年のM-1も無事に終われたこと本当に心の底からほっとしています。
開催してくれありがとう。良かった。みんな健康で。

来年の大会に向けて


来年はどんな大会になるかな。
今は2回戦で見つけた押したい新しいコンビも含めてますます来年の大会が楽しみ。
さすがにもうランジャタイ決勝に行ってほしいな。
キュウも決勝に行ってほしい。
黒帯、カナメストーン、ダイヤモンド、マユリカ、たくろうあたりが準決勝に来たらさらに新しい風が吹いて面白そうだな。