見出し画像

メキシコ・マヤ民族の伝統的刺繍を守るプロジェクト開始


メキシコ国内には約70〜80種類もの先住民、数にして4000万人近くが住んでいるといわれ、世界でも稀にみる多民族国家。


また日本の面積の5倍ですが、人口は日本とほぼ変わらず1億3千万人なので、およそ3割の人々が先住民になるんです。驚き!


今回は、メキシコで暮らす多くの民族の中でも、ユカタン半島に住むマヤの民族の方々たちにスポットを照らしどのような暮らしをしてるのか、またマヤの民族の伝統工芸・刺繍プロジェクトって何❓についてお伝えします。


マヤ族の暮らし



画像1

マヤ族の住んでるお家


年間世界中から、300万人が訪れるリゾート地カンクンがあるキンタナ州、また世界遺産チチェンイッツァのあるユカタン州には、数多くのマヤ族が住んでいます。

マヤ族のお家は『パラパ』と呼ばれるヤシの木と木の葉で作られいて、しかも!寝床は日本人のようにベットや布団ではなくハンモックで寝るのが特徴的なんです。


なぜハンモック❓


最初ハンモック❓で寝る❓と聞いて驚いたのですが…。


実際メキシコ生活でハンモックで寝ると通気性がよく蒸れない暑くないことがわかり、高温多湿なメキシコにはぴったりなのです。

布団やベットで寝るよりも寝返りが少なく熟睡できたので、綿タイプの網目上で作られるメキシカンハンモックは実用的で!実はおすすめです。


画像2

メキシコのハンモック


マヤ族の生活水準



画像3



気になるマヤ族の所得は、メキシコ都市住民のおよそ20分の1、農業生産も、他のメキシコの一般農家の方と比べて10分の1程度と大きな貧富の差に直面しており…。


それが今回のコロナウイルスによって貧富の差が更に加速し、現在マヤ族伝統的工芸・刺繍が消滅の危機にさらされてます。


観光産業が主に収入源


地理的に、カンクンやユカタン半島では多くの方々が観光産業に頼らざるおえないのは、他のメキシコの州と違い工場を建設できないためです。


なぜ工場を建設できないのか!!その最大の要因は、ハリケーンが襲ってくる地域なので、自然災害によるダメージを受けてしまうため、観光産業以外で収入得るのが地理的に厳しい場所にもなります。


画像4

マヤ族の伝統工芸・刺繍


マヤ族の教育水準


またマヤ族の子供たちは、6歳から12歳までは地域の小学校に通ってますが、中学校に通うのは極僅かで、大多数のマヤの特に女性は、高等教育を受けておらず若いうちに結婚


なんと!最初の子供を持つのは平均にして15歳から17歳という若さ。


彼女たちは、出産後配偶者の収入に依存し、育児や家事炊事に身を捧げる生活を現在でも送っています。

詳細はこちらからも読むことができます(英語)


マヤ女性の刺繍プロジェクト開始


マヤ族が今後少しでも自立し生活設計をできるようになるためには??


普段恩恵を受けてるメキシコへ何か貢献できることはないか…と立ち上がった会社が旅行会社で最大手HISカンクン支店になります。


画像5

HISカンクン支店の活動模様


現在メキシコ政府により、非営利団体として活動が認定されてる『マヤ女性の尊厳を守る会』の方々と一緒にHISカンクン支店では!


これまで観光産業で生計をたててきていたマヤ族の経済状況悪化による(※コロナウイルスにより更に深刻化してるため)伝統刺繍の消滅を防ぐため、経済的自立サポートをし始めたところになります。


上記の写真のように、マヤ民族の代々受け継がれてきた伝統的刺繍で作られるウイピル(Huipil)と呼ばれる胸元にカラフルな刺繍が施された洋服や、小物、バック、民族衣装を、気軽にどなたでもインターネットから購入できるよう『オンラインショップ』を現在は作成中。


画像6



マヤ族の伝統的刺繍で作られる物は、カラフルでとても可愛いものが多く、特に日本人のお客様にはお子様用のお洋服と小物が現地で大変人気があります。ジーパンと合わせて着こなす方が多いです♪


またマヤ文明で代表的な世界遺産チチェンイッツァに来られた際は、たくさんのマヤ族の方々がウイピルを販売しています。

マヤ族はとっても気さくでシャイな方が多いので、ぜひ気軽に話しかけ購入時は値下げ交渉してくださいね!!


今回の取材協力者 HISカンクン支店 相原さんありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!