あなたの家は、平家?二階建て?三階建?
2019年12月。
武漢でコロナウィルスが騒がれ始めて1ヶ月。
私たちは、軽井沢の別荘エリアの中からひとつのエリアに絞って土地を探し直しました。
自分たちで何度もそのエリアを車で走り、結果不動産屋さんの情報になかった土地を手に入れました。
車で通ったその土地に小さく連絡先が書かれており、その日に電話をかけました。既に年末で業務を終了していましたが、その電話が私たちの運命を決めました。年始にお電話を頂くと、私たちの連絡の後に二番手、3番手の方が待っているとのことでした。私たちは、無事にその土地を購入することができました。
土地を購入する際に、当然大きさを検討します。どれぐらいの大きさの家を建て、どれぐらいの庭が欲しいか。
私たちは、平家を建てることを前提に土地を探しました。
平家を建てる場合と二階建てを建てる場合、必要な土地の大きさが変わってきます。当然、二階建て、三階建の方が床面積は小さくすみます。
では、なぜ平家を選択したのか。
私の15回の引っ越し経験を総計すると「マンション最高!」です。
冬も暖かく、管理人さんがいつも共有部を綺麗にしてくれるし、宅急便も預かってくれる!!おまけに平坦なので掃除がしやすい。
ゴミも時間に縛られずに毎日ゴミステーションに。セキュリティもバッチリ✨
一方、自分の庭がなく、マンションに住んでいる時は、緑への憧れからプランター植物がどんどん増えていきました。渋谷の一軒家の場合も庭がなかったため、同じことになりました。借景がなかったからだと思います。
※東京渋谷の出産前の家。ベランダが広く緑に溢れていました。
一軒家の庭掃除や家の手入れの大変さ、シロアリの恐ろしさ、蜂の巣の処理、ネズミが入ってしまった時の大変さ、子供の頃の一人で居る夜の不安さ・・などの体験を思い出し、一軒家に躊躇するものの、
主人と息子の声の大きさ、家を走り回る毎日に、センシティブに生活するマンションは我が家には向かないな、とも
思いました。私たち家族はいつも音楽やラジオをかけています。気持ちの良い大きさで音で生活したい。
自分たちの望む面積と軽井沢の建築のルールを考慮して、自分たちの家の形を考えて行きました。
東京から離れるものの、
そもそも私たちは、大きな家を望んでいません。
そこで憧れの平屋にすることにしました。
平屋にしたのには、理由があります。
私の祖母の家は、岡山市内にあり二階建ての立派な庭を備えた家でした。
60年を超えてもびくともしません。
玄関とお勝手口があり、池もある日本庭園でした。
孫が生まれる度に果実のなる木を植えてくれました。
ただ、誰にでも老いはやってきます。綺麗好きな祖母も、70代を超えた辺りから使われない開かずの間が年々増えて行き、利用される部屋は、キッチンと祖母の部屋、トイレ、お風呂のみになり、
二階においては、階段の上り下りが大変になると掃除ができなくなり、埃と「大事に取ってある物」で溢れていました。
そして、ほんの少しの段差が年を重ねていくと、とても大きな怪我に繋がることを祖母から聞いていました。
いつかやってくる自分たちの老後。
引っ越し魔の私たちがいつまで住むかわかりませんが、家を建てる時には考慮はしておきたい、と思いました。
自分たちの生活の仕方が何層に建てられた家が心地よいのか、色々な形の家を見たり、考えてみてはいかがでしょうか。