変わるな!!
「この東方アレンジがすごい2023」お疲れ様でした。
諸々の賞を受賞されたサークルの皆様もおめでとうございます。
特に審査員の方々は短い期間に200曲近くも聞いて審査して……とめちゃくちゃに大変だったと思います。
しっかりめに報酬貰えてると良いな……。
うち(空騒中継点)の楽曲は残念ながら箸にも棒にもかかりませんでした。
「ライブの一曲目に聞きたい部門」でもあれば良い線行けただろうか。
それはさておき、配信終了後から前回の記事で提案した「#実はこっちの東方アレンジもすごい2023」企画をやっています。
詳細はこちらの記事から。
良かったら「この東方アレンジがすごい2023」へのエントリーは見送ったけど広く聞いて欲しい曲などあれば、参加して頂けると幸いです。
宣伝になるし少人数だと淋しいので。
うちからは「流転・風追い・ワンダリングガール」と「Loud-Land-Around」を紹介しています。
流転・風追い・ワンダリングガール
Loud-Land-Around
どちらもエントリー曲に負けず劣らずカッチョイイ曲なのでよろしくお願いします。
さて、今回は「この東方アレンジがすごい2023」の結果について思うことやアレンジャーの今後など、あくまでも個人の感想と願望をダラダラ書かせていただきます。
今回の結果を受けて
包み隠さず正直に書くと、申し訳無いんですが配信の間は地獄の心持ちでした。
(あんまりネガティブなこと書くのは健康に良くないんだけど……)
各賞を受賞したサークルの方々、非アレンジャーのリスナーの方々は和やかに楽しそうな雰囲気でしたし、審査員及び配信MCの方々は皆笑顔でワイワイと進行していました。
一方でうちの曲は何の賞にも選ばれることなく、配信の中で曲名やサークル名が上がる事も無い。
賞の発表も終わり、終盤ともなると悔しい気持ちやら惨めな気持ちやらを抱えたまま、その配信を見守る訳です。
彼我のテンションのギャップに疎外感を覚えました。
分厚い壁を隔てた別の世界を見ている感覚でぼんやり考えてしまうのです。
「ああ、あの場にいる人達にうちの曲は響かないんだな」と。
MCのビートまりお氏は配信の最後で言いました。
「受賞できなかった曲も、完成させて世に出してる時点で全部すごい」と。
勿論それは間違い無いです。
僕も過去の記事で似たような言及をしています。
ただ、残念ながらそれで悔しさや惨めさが払拭されることはありません。
そもそも大前提として(少なくとも僕は)「この曲はすごい」と自分の曲に誇りを持って送り出しています。
だからこそ選ばれないことは悔しいし、どうしても生まれる「受賞の有無」という格付けが傷に響くのです。
とはいえこれはあくまで個人的な心情のお話。
「まあそんだけ本気で挑んでたんだよな」とでも考えてまた明日からも頑張っていきましょう。
「実はこっちの東方アレンジもすごい」企画も、選外で必要以上にネガらずに自分たちなりに楽しんでいこうぜという意図も込めて実施しています。
文句を言うより便乗して遊ぼう。
ただ、個人的にこれはどうだろうかという動きもありました。
※あくまでも個人の主観であって強制の意志は一切ありません。
ユーザーアワードについての話です。
ユーザー投票ということで、SNSなどを通じて投票の呼びかけが有効な企画という性質上、昨年度はざっくり言うと曲の質×曲の知名度×サークルの知名度×宣伝=得票力で勝負する形になっていました。
乱暴に言ってしまえばサークル人気投票でもあったんですよね。
ところが、今回は少し様相が違っていました。
「公約」を掲げるサークルが出てきました。
あぁ~~~~~書きたくねえな~~~この先。
要するに「この曲がユーザーアワードを受賞すれば◯◯します!」というものです。
これについてはもう箇条書きで纏めます。
何をしてでも受賞してやるという気概は素晴らしいと思う。
その「公約」を餌に投票してもらったとして、それは「何」が票を得たのか?
同人は本気の遊びと思っているので、これが始まってしまうとふるさと納税の返礼品合戦みたいな泥沼が待っている状況となりそう。
個人的には投票に感謝しつつ現在の自分の正確な立ち位置を再確認する目的で参加していたかった。
不快に思われたなら本当に申し訳無いですが、これが本音です。
お気持ちだから! ただのお気持ちだから!
「この東方アレンジがすごい」は今年度で最後となり、来年度以降は東方関係の同人全体に範囲を広げて同様の企画を実施するらしいです。
もしその際にもユーザーアワードのようなものが実施され、同様のことが起こるなら僕が参加する意義はもう無さそうです。
ただやっぱりこのやり方を否定する資格は僕には無いので、何か行動を起こすようなことはしません。こちらが引けば良いだけの話だし。
かなりネガティブ寄りな話になってしまいましたが、配信前日までのアレンジャーみんながソワソワしてる感じは好きだったし、これきっかけで繋がりができた人も多いので、なんやかんやで「この東方アレンジがすごい」は良い企画だったなと思います。
さて、ではこれからについての話です。
結局僕個人の願望に過ぎないので「また何か言ってら」程度に読んでいって頂けるとありがたいです。
お前の東方アレンジはお前のためのものだ
先述の通り、言葉でどんなに「どの東方アレンジにも上下は無いよ」と言おうとも、「この東方アレンジがすごい」と銘打った段階で企画者の意図にかかわらず格付けの認知は生まれ、その宿命からは逃れられません。
受賞者以外に傷を負わせる覚悟は企画者側にも必要だと思います。
大丈夫。俺(達)はそんなにヤワじゃない。
と言いたいところですが、今回、Twitter(現:X)上で選外だったり目標に届かなかったフォロワーが沈み気味な様子を過去一多く見掛けています。
これはちょっと心配。
ただ、彼らを元気付けようというのも烏滸がましいような気もします。
結果の受け止め方は人それぞれですし、ちゃんとガッツリ凹んで時間をかけてゆっくり復活するタイプの人だっています。
余程のことでも無い限り、配信から日の浅い今の段階で外野がどうこうする話ではないでしょう。
大丈夫、みんなそんなにヤワじゃない。
それではここから先は僕の願望の話です。
特に選外だった人達の今後の在り方について。
凹むのが落ち着いてからでもゆっくり読んでってください。
今回、「この東方アレンジがすごい」の賞を穫れず、悔しい思いをした人は受賞した人よりも遥かに多くいます。当然ですが。
僕だってその一人です。
その悔しい気持ちを創作に活かしてより良い作品を生み出す原動力にするのも良いでしょう。
一通り悔しがった後は綺麗さっぱり心機一転してまた再スタートするのも良いでしょう。
でも、少なくとも東方アレンジ及び同人においてだけは、お前の作風を、お前のスタイルを、「賞を獲る」ために変えないでほしい。
まだまだ力不足な点があったことは認めよう。
クオリティアップの余地があれば伸び代になろう。
それでも「このジャンルだと賞の趣旨にそぐわないかも」だとか「賞を獲るための作風は」なんて理由でお前の「好き」を捻じ曲げることはしないでほしい。
同人なんてそもそも「好き」で殴り合う遊びだ。
どんなにマイナーなジャンルでも、どんなにニッチな性癖でも「これが好きだ」とでっけえ声で叫ぶための、全力のお遊びだ。
お前が心の底から叫びたがっている、お前だけの「好き」を、たかがお遊びの格付けなんかのために曲げないでほしい。
お前の「好き」は、お前の中でどんな勲章よりも偉大な輝きを持っている筈だ。
その「好き」を遺憾なく発露できる場が同人の世界の筈だ。
その「好き」を曇らせることだけはしないでほしい。
同人でだけはお前の「好き」で世界を塗り潰してしまうような作品を作る姿勢であってほしい。
そういう「好き」に満ちた作品で溢れるからこそ「この東方アレンジがすごい」も有意義であったと言えるようになるのだろう。
ビートまりお氏が言った「世に出た作品は全部がすごい」には、そういった意味も込められていると思う。そう思いたい。
好みが変わっても、手にする楽器が変わっても、付き合う相手が変わっても、目標が変わっても。
お前がお前の「好き」を発露するために同人をやっているという芯の部分だけは、変わらないでほしい。
僕のつまらない願望であり、我儘です。
謝罪
今回の記事は不快になった方も多いと思います。
それについては本当に申し訳ありません。
「この東方アレンジがすごい」についても、文脈の都合上とはいえ「たかがお遊び」等と表現してしまうのは企画に心血を注いだ方々や受賞者の方々にも失礼なことであり、申し訳なく思っています。
あくまでも僕個人が「この東方アレンジがすごい」も同人の枠組みである以上は「全力の遊び」と認識しているだけの話です。
そういう考えではない人も沢山いると思いますので、その点については本当にごめんなさい。
改めて、「この東方アレンジがすごい」企画、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
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