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不に気づく力

ビジネスチャンスってのはそこらじゅうに転がっている。
「不」に対する解決策の提示。これがお金を生む。事柄はいつだってシンプルだ。

「届けたいコト」じゃなくて「届けるべきコト」を届ける
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例えば、スーパーで二人の子供の面倒を見ながら重い荷物をもって買い物するお母さん。相当辛そうだ。この「不」に対して生協は解決策を提示しているよね。

思考は常にシンプルに。無理に新しいことをしない。これが今回のキーワード。

道端の大型看板

大型看板。日本でも首都高を走っているといまだに目にするし、地方都市でも大型道路の脇にには必ずと言っていいほど設置されている。こと、発展途上国ではその設置数はいまだにかなり多く、これでもか!といった数の大型看板がひしめく。

さて、この大型看板っての目にしたときに、どういった思考をあなたなら巡らせるだろうか?「あ~、看板多いなぁ」、これは0点だ。この、看板が多いという事実にWHYを探し、探求していくクセをつけるべきだ。

これに関する「不」は広告費だ。同じコストをかけるにしても、この大型看板にかけるコストは「不経済」。これがビジネスシード(種)だね。

なぜ大型看板が不経済なのか。

そもそも広告費ってのはリーチ数に対して比例する。高速道路脇の大型看板なんて言ったらそのリーチ数はかなりの数になるため、広告費も膨れ上がる。これだけ聞くと「たくさんのリーチを取れるんだから得取れてるじゃん。」そう考える人もいると思うんだけど、不特定多数の人数にただただリーチをかけていく行為はシンプルに無駄だ。

広告を出すにしても、無差別にかけていくのではなくターゲッティングを絞っていかないと何の効果も無い。

例えば目の前に100人の幼稚園児と20人のママがいるとする。おむつの広告をそれぞれに見せるとして、どっちが購買率が良いだろうか?サルでもわかる話だが、20人のママに軍配が挙がる。

が、広告費はリーチ数に対して比例するため、この場合では100人の園児にリーチをかけた場合の方が広告費は高いわけだ。ほら、こう聞くとめっちゃ無駄でしょ?

クライアントに利益を明示する

さて、大型看板が無駄な人数にリーチをかけてしまうことは十分理解できた。もっと言うとそれに加え道路脇の看板なんてのはせいぜい目を止めてもらえて5秒が関の山だ。莫大なコストをかけて、たったの5秒だ。

では、病院の待合室に広告を設置したらどうだろう?まず、第一に富裕層にリーチできる(これは発展途上国での効果だが)、1時間弱はその場にとどまるはずだから、5秒しか見られることのない看板と違い、内容の濃い広告を設置することが出来るはずだ。

○効果の効率化
・広告費=リーチ数に対してかかるため、無駄が多い。
(マスリーチ:リーチ数は取れるがコスト高/
ダイレクトリーチ:狙った層にリーチをかけてコスト低)

・タイムボリュームが長くとれる
高速の広告看板はせいぜい見れて5秒/
病院の待合室に設置する広告は約1時間の視聴時間が取れるため教育広告まで設置できるのでは?

病院の待合室という、高速道路に比べるとかなり狭小なスペースでの掲載になるためリーチ数はがっくり下がるものの、不特定多数へのリーチから、「病院の待合室にいる人」に対象がスイッチすることでターゲットが絞りやすくなり、なおかつタイムボリュームも上がる。プラス、大型看板では目を向ける人の数はせいぜい交通量の10%程度だろうが、病院の待合室に設置する広告に関してはほぼ100%の人が目を向けるだろう。

費用対はどちらが高いだろうか?、、、言わなくても分かるでしょ笑。そして、何度も言っているが広告費はリーチ数に対して比例するため、この場合でもコストが高いのは「大型看板」だ。ゴリゴリに無駄だよね。

※補足
「病院」というロケーションに設置することでイメージアップも図れる。(権威性アップ)

アインシュタインになろうとするな

ここまで、順序立てて説明してきたが、何か真新しいことはあっただろうか?車を走らせる社内で「不」に気づき、病院の待合室で解決策を発案し、病院の空きスペースへ営業をかけに向かう。全てアナログだし、ひとつひとつのピースにイノベーションなアイディアは無い。

これはよく言われる話だが、現代社会ではアイディアに価値はない。あなたが何かを思いついたとしても、そのアイディアは100%誰かが先に思いついているモノだから。今の世の中で重要なのは「すでにある何かと、何かを結合させて進化させていくチカラ」これに尽きるとなかちゃんは考えている。

20.10.15 なかちゃん

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