鳥飼いのこころえ

 大人の皆さん。クリスマスが近いですね。プレゼントは何にしますか?そろそろ偵察を始めている頃ではないでしょうか。プレゼントは物だけとは限りませんよね、出来事や行事などをプレゼントすることだってありましょう。
 わたくし、しがない田舎の鳥飼いは愛鳥にお気に入りおもちゃをたらふく買ってやろうと思っています。
 そのしがない鳥飼いから、大人の皆さんにお願いがあります。

それは、クリスマスプレゼントに鳥は選ばないでください、ということです。


 
みなさん、鳥はフワフワして小さくて可愛いですよね。「簡単に飼えそう!!犬や猫と比べて飼育スペースを取らない!」
 そう、思っていませんか?
 ちゃんと、知識はありますか? 

 こんなに迫真に聞くのは、鳥を飼うということは想像以上に大変だからです。
 では、大抵の鳥に当てはまることを以下に書いてみましょう。

  1. 喜怒哀楽があります。

  2. かなり大声で鳴きます。

  3. 本気でしっかり咬みます。

  4. 愛情を求めてきます。

  5. トイレなどの躾は出来ません

  6. どんなものでも壊します。

  7. 長期間、独りにはできません。

  8. 温度管理が絶対に必要です。

  9. 必ず懐くとは限りません。手乗りになるとは限りません。

  10. 必ず喋るとは限りません。

  11. 先住犬や猫とは基本的に仲良く出来ません。

 いかがでしょう。小さい生き物にしては、なかなかハードルが高いと思いませんか?
 そうです。犬や猫と同じくらい労力が必要なのです。上記に示したものはわたくし個人的に感じていることのみ、書いています。
 
 そして一見、飼育が簡単そうな鳥ですが非常に細かな注意が必要なのです。それは、鳥は不調を隠したがる生き物だからです。元気だった鳥が、帰ったらばったり死んでいる……という悲しい出来事は良くあることなのです。原因は様々です。気づかぬ病気だったり、食事の問題だったり、空調の問題だったり……。苦しい思いをした飼い主は大勢います。
 そう、非常に繊細な生き物なのです。

 そして、わたくしがこんなにも脅しをかける理由、それは1つ。

外に逃がすことをする人がいるからです。

 飼いきれなくなって捨てる。そういう、極悪非道の所業をする輩がいるのです。
 飼い鳥は、独りで生活することはできません。エサをとったり、群れに混ざったりすることが出来ません。死んでいまいます。

 犬や猫でも、飼えなくなったと言って同じ扱いをしますか?

 長々とつらつら書きましたが、解りますか?
 そうです。鳥は犬猫と同じように手間のかかる生体なのです。
 まずは、専門書を読みましょう。解りやすいものがたくさんあります。勉強をしてください。まず鳥という種族に愛情を持ってください。人間は学べる種族です。知らないことは、学びましょう。無知は罪ではありませんが、知らないことを知らないままにすることは罪です。

 最後に、命に大小はありません。等しく命です。大切に扱ってください。
 そしてなにより、迎え入れたからには家族です。鳥というのは、個体にもよりますが、基本的に人間よりも寿命が短い種族です。一日でも長く一秒でも多く、たくさん愛してあげてください。あなたの相棒を大事にしてください。

 以上、しがない鳥飼いからのお願いでした。

いいなと思ったら応援しよう!