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新日3大暴動事件《たけしプロレス軍団》

1987年12月27日 両国国技館 87イヤーエンド・イン・国技館

この3大暴動事件のなか、最大の暴動と呼ばれるのが、1987年12月27日の両国国技館大会で起きた、たけしプロレス軍団、通称TPGを原因とした暴動である。

もともと東スポ紙上でTPGの設立を発表したビートたけしにマサ斎藤が接近し、打倒猪木で一致団結。同大会にビッグバン・ベイダーを刺客として送り込み、藤波辰巳&木村健吾VSマサ斎藤&ビッグバン・ベイダー戦が行われることが発表されていた。
しかし、当日、ビートたけしやガダルカナル・タカ、ダンカンなどがリング上に現れ、ベイダーと猪木の直接対決を要求。猪木はこれを承諾し、メインで行う予定であった猪木VS長州戦を、猪木VSベイダー戦へと変更した。これに観客が激怒。そのため、急遽ベイダー戦の前に猪木VS長州の特別試合が行われたものの、セコンドの馳が乱入し長州の反則負けとなる不透明決着。挙句、ベイダー戦では、あっさりと猪木がフォール負けという事態になり、最終的には升席や椅子席が破壊されるなどの、大規模な暴動へと発展してしまったのである。

誰のアングルだったのか?

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