『砂漠』
学級閉鎖中に息子が読んでいた伊坂幸太郎『砂漠』を息子から借りて読みました。
カバーには100回読んでも面白い、新しい。とのコピーがあります。読み始めてしばらくして気づいたことは「あ、これ読んだことある…」。100回読んでも面白く新しいはずなので2回目。
2回目も面白かったです。リア充ともいえる大学生活と現実を一歩超えたできことが絶妙に混ざり合う作品です。
おそらく自分が読んだのは新潮文庫版。今回の実業之日本社文庫の作者あとがきは、とても印象的でした。このあとがきを読むために作品を読んでも良いと思います。
物語終盤の大学学長の言葉
学生時代を思い出して懐かしがるのはいいけれど、あの頃に戻りたいと思ってはいけない。
作者の小学校の担任の言葉が元になっているそうです。私も自分の思い出や過去をうらやましがるのもナシにして、今も楽しみたいと思うようになりました。なので、作中に出てきたボウリングをしようと早速息子を誘って行ってきました。ボウリング楽しかったです。
砂漠に雪を降らす
無茶なことを表すフレーズであったものですが、2016年12月にサハラ砂漠に積雪があったということです。なにが起こるかわからない。物語の中と自分の生活も実はそんなに離れていないのかもしれません。
▶ 次になに読む?
作中の参考・引用文献から>『人間の大地』(サン=テグジュペリ)