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新卒獣医師のための診断アプローチ:診断アプローチ

イニシャルプロブレムリスト(問題点の列挙)

 イニシャルプロブレムリスト(Initial Problem List)とは、患者の問題点を把握するために、診察や検査結果から初期段階で把握される問題点のリストのことを指します。

 獣医臨床においては、患者の初回診察時に病歴を聞き取り、身体検査を行い、必要に応じて血液検査や画像検査などを実施し、患者の健康状態や問題点を把握します。このとき、イニシャルプロブレムリストを作成することで、患者の問題点を整理し、治療や管理の方針を立てる際に役立てることができます。

イニシャルプランニング(方針決定)

 イニシャルプロブレムに対しての鑑別リストを作る。鑑別のための検査法、処置、飼い主指導を探る。診断が容易にくだされるものに対しては治療・処置、経過観察のみになる。さらに追求が必要なプロブレムに関しては診断アプローチが始まる。

関与する器官などが絞り込めないとき

  • スクリーニング検査

    • CBC

    • 生化学

    • 尿検査

    • 糞便検査

    • その他の特殊検査

  • 異常所見があって関与する器官が絞り込めたとしても、合併症がないかどうか、スクリーニングした方がよいときもあります。また、鎮静や麻酔などが必要な検査をするためにも必要な場合があります。

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