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今シーズン初の敗戦、そして来る『来週』

とにかく風が強くてやりづらそうだなというのが、試合開始1分後からいやと言うほど分かった。FKを蹴るためにピッチに置いたボールが押し戻されるくらいの風なんてかなり久しぶりに見た。
前半は風下にエンドを取っていたからか押し込まれる時間も長く、『逆に考えれば後半は風上に立てるから自分たちが優位になれる』と言い聞かせて耐える時間が長かったし、実際後半開始すぐに同点に追いついたのでやっぱりそうだったのだなと感じた。

それでもいわきの力に徐々に押さえ込まれた、と試合終了の笛が鳴った瞬間に思った。風をうまく利用したシーンもあったけれど、いわきはそういうものをもろともしない勢いがあったように見えた。
前回、いわきがJ3にいた頃からユナイテッドはまだ勝てていない。なんとなくジンクスみたいで好きではないけれど、八戸然り宮崎然り『相性が悪いチーム』というのは確かにあると思っているし、いわきもその一つだなと思っている(余談だが、いわきが昇格を決めたあの試合を私は現地で見ていた。悔しい思いもしたけれど、それよりも『強すぎる、圧倒的だ』と思ったしそれくらいあのシーズンのいわきの強さはぶち抜けていた)

さて、ユナイテッドはプレシーズンマッチを除くと久しぶりの敗戦になった。昨年11月19日の今治戦以来だから、実に5試合負け無しの後の負けとなる(完全に余談だがプレマは磐田が強すぎて私は勝手に打ちのめされていた。J1に行くチームってすごいな、という感想しかなかった)
負けた週末の翌週は、1週間がとても憂鬱だ。勝った週や引き分けた週は意気揚々とエルゴラやYoutubeやいろんなサイトを見るくせに、負けとなると一切そんな気になれないのだから自分でも現金だと思う。よくないサポーターだなとも思うけど、『勝たなきゃ意味ないよ』とまでは思わないけれど、やっぱりなんとなくそういう気持ちになれないというのは同じような人も多いと思いたい。

シーズン開幕前、代表だったか監督だったか記憶が曖昧なのだが、『J2に上がるということは、勝ちではない試合も多くなる』というニュアンスのことをどなたかが言っていた記憶がある。
直近2年のJ3では『圧倒的』ではないにしろそれなりに勝数が多かったから今この位置にいるのだと理解はしていたけれど、ああそうかJ2に上がるということは、『We are the challengers』であるということは、必ずしも自分たちが勝ち進めるだけではないのだ、ということを実感させられた瞬間だった。言葉を選ばずに言うと、昇格が決まって浮かれていた自分に冷水を浴びせられたような気がした。

負けた週の翌週は、とにかく気が重い。特に月曜から水曜くらいまではくさくさしていることが多い。だってどのメディアを見ても『負けた』ということを突きつけられるから。ああ嫌だ嫌だ!と時には声を出して言う。
でも、週末が近づいてくると『よっしゃ次だ次だ』と思うようになってくるからやっぱり現金だと思う。次の試合は勝てると信じているし、そうやって自分を奮い立たせてまた応援したいと思おうとしている、ある種の防衛反応のようなものなのかもしれない。

『そうまでして応援しないといけないもんかね』と、昔の自分だったら思っていたと思う。具体的に言うと、ユナイテッドを応援するようになる前の自分だったら。
でも、自分がコアなサポーターではないと自覚しながらも言うと、『そこにユナイテッドの名をかけて戦っている選手たちがいるから応援する、したい』と思っている、少なくとも今の私は。次は勝ってくれる、いつかのような『応援していてよかった』と思わせてくれる瞬間に立ち会える、そう信じている。

ユナイテッドを見ていると、たまに奇跡のような瞬間に出くわす。終盤5分くらいの間で逆転勝ちした去年の開幕戦、とにかく印象に残るゴールが多かった去年のアウェイ松本戦、まさに奇跡で必然だった去年の最終戦、そして今年のホーム開幕戦。(パッと出てくるだけでこんなにあるんだからもはや『奇跡』ではないのでは?というツッコミはまあ分かります)
そういう、『最高だ!』と拳を突き上げたくなるような瞬間に立ち会いたくて私はユナイテッドを応援しているんだろうなと思う。そういう最高な瞬間に立ち会えたことがあるからこそ尚更だし、彼らなら絶対に修正してくると思っているし、信じているから。どれだけ悔しい負けがあっても『次はやってくれる』と思わせてくれるし信じるに値すると思っているから、スタジアムに行くしDAZNを見るのだ。

まだ月曜日。今はまだエルゴラもJリーグタイムも見たくないし週刊J2も見たくないしいろんなサイトを見て回る気もしないけれど、きっと木曜にはTwitter(※私は一生Twitterと言い続けます)やYoutubeやいろんなものを見て週末に向けて自分のウォームアップを始めるのだろう。
懲りないなあと思うけれど、これが生活の一部になってしまった今、もう仕方ない。そしてそんな『今』を、私は結構気に入っている。

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