東急線のおトクすぎるきっぷ使ってブックオフ巡ってきた※
※この切符の存在に気づいたのが終了の2日前でした
各鉄道事業者が販売するいわゆる「おトクなきっぷ」、その代表格が1日乗車券。
特定の日にち・期間の中で、特定の路線の乗り降りが自由にできるフリーパスです。
東急線全線を1日自由乗降できる「東急線ワンデーパス」は駅の券売機で買うとおとな780円なのですが、これをさらに安くで買えるサービスがあります。
東急線デジタルチケットサービス「Q SKIP」です。
一言で言えば「おトクなきっぷ特化型サービス」で、クレジットカードを用いてオンライン上で購入ができます。
このQ SKIPで東急線ワンデーパスを買うと40円安い740円です。
しかし、この夏、それをさらに半額で売るというとんでもないキャンペーンをやっていました。
ワンデーパス、驚異の370円です。
どれくらい安いかというと、田園都市線の渋谷駅から中央林間駅までがIC利用で381円なので、もうすでにそれを下回っています。
しかも乗り降りし放題。初乗りが140円なので、どんな駅でもたった3回降りれば強制的に元が取れます。恐ろしいです。
というわけでこのキャンペーンに気づいた9月28日、即買いました。
目的はブックオフ巡りです。
ブックオフはこの東急線沿線に23区内だけでも11店舗あるので、行けるだけ行きます。
ちなみに決行日は28日ですが、翌日29日はブックオフ月一の目玉イベント「ブックの日」であることをご存じでしょうか。
この日は店舗ごとに使える割引クーポンが配布されるのですが、去年まで「500円以上購入で300円引き」だったのが今年に入ってから「300円以上購入で150円引き」に弱体化しています。
毎月2回配られる定期クーポンが「購入金額縛りなしで100円引き」なので、割引金額が対して変わらないうえに最低金額のない(=220円の単Cを1冊だけ買うときにも使える)定期クーポンのほうが、今のところ自分の中では上です。
だからあえて28日にブックオフを巡る意図は、ブックの日当日に良さげな商品をせどりたちに奪われるくらいならその前日にまとめて物色しておこうという企みにあります。
午後14時、渋谷駅に着きました。乗ってきた電車は東急田園都市線直通だったけど1回出ます。
こちらがQ SKIP対応改札です。
このQR読み込み部分に上記の乗車券ページにあるQRをかざすと、効果音とともに画面に「PASS」と表示されて通れます。
この対応改札は1つの出口に1つだけあるようです。
……1つ!?
じゃあ反対方向から人来てたら使えないじゃん!!!
乗車するときちょうど電車が到着してたらあっちから一斉に人来ていつまでも駅入れないじゃん!!!
というわけで、すっと通れるかどうかは運ゲーです。はっきり言って若干ばかし不便なのですが、まだサービスが始まって1年なうえ370円で東急線回らせてもらうのでいっさい不満はございません。
まず田園都市線で三軒茶屋に来ました。
戦利品は単C。390円。
sh*t!!!!!!
単Cが390円になってやがる!!!!!!
(いまさらですが単Cとはブックオフの「Cランク単行本」、110円~390円と書いてある棚に置かれた本のことです)
7年前までは110円だったけど220円に上がって、数年前から都心の店舗でちらほら390円になり始めていたがついに!! 単C水準が390円に!!!
まだ220円のもあるけど最新でトコロテン(プロパー(単C以外の値段がついた本)棚から単C棚に移して値段を落とす=プロパー時の値札に単Cの値札を重ね貼りすること)食らったやつはもう390円だ!!!!
だからブックの日の「300円以上購入で150円引き」は今後1冊でも有効になってくるわけだな!!! SDGs割しろ!!!
(単Cが390円になったことのうまみもあります。プロパーの価格を下げるにあたって、220円には落とせないような本(たとえば税込1045円で売っているものを半額で522円にできても220円までは落としづらい)が390円であればまあまあ落としうることで、これまでプロパー前提だった本が単Cで手に入ることがあります)
続いて駒沢大学に来ました。
Q SKIPの利用者はだいたい1駅に自分ふくめて2~3人いるという感じですね。
買うものがなくても運賃の浪費にならない、それがフリーパス。
ていうか改札にQR通した時の音、すき家で注文完了したときの音と同じだな。
いったん渋谷に戻って、東横線で学芸大学へ。
この学芸大学駅前店が今回いちばんの目当てでした。
この週、来月10月20日に閉店という告知があったのです。
この店は以前プロパー棚に紛れた50%offでメジャータイトルをお安く買わせてもらったことがあったので、個人的に期待度が高い店舗でした。それを少し早く看取りに来たわけです。
てか、1.5階があったり奥のフロアのさらに奥のフロアがあったりだいぶ変な間取りだな。たぶん居抜きだと思うけどもともとなんだったんだろ。
↑調べてみたんですがこの建物上の部分賃貸住宅じゃないですか。足元にブックオフがある生活すごいうらやましい。
ちなみに戦利品:🖐️←いちいち写真撮るのがだるくなった
看取るとは言いましたが買うとは言ってないですからね。
自由が丘駅は人気の繁華街ということもありQ SKIPを使っている人がそれなりにいたため、他の改札より若干混んでいました。というか自由が丘という街自体混みすぎだろ。
自由が丘は田園調布のとなりということもあり、明らかに空気が違います。ブックオフも景観に配慮してブルー1色ととても質素。イエローもオレンジもない。
そういや今回は東急線沿線ながら駅から遠いという理由でパスした上野毛店も、ガレージみたいな見た目で青1色だったな。それに関しては理由いまいちわからんけど。
そして店内も1階はブランド専門。本のある2階の床もやたら綺麗だしそもそもBGMがジャズ……そーゆーことね完全に理解した🖐️
自由が丘駅から東横線で横浜方面に向かえるのですが、東急沿線のブックオフは綱島に2店舗と横浜に2店舗のみで、都内からの距離も、そして両駅ともに2店舗目までの距離もまあまあ遠いため今回はパスします。
自由が丘から大井町線で大岡山、目黒線へ乗り換えで武蔵小山到着。
Q SKIP対応改札は同時にタッチ決済にも対応しているので、それらを使う人がまとめて1個の改札を使うから前が詰まるのだというのがわかりはじめました。
ああ、小さい・・・
店の規模のことではなく、この出入口のよむよむ君が小さい・・・
昔はどれだけ大きかったのか、ブックオフのオウンドメディア「ブックオフをたちよみ!」の記事をご覧いただきたく。
エッチな本で難しそうな本挟んでレジ出したのかよ。逆だろ。羞恥心どうなってんだよ。データでマーケティングするほうが恥ずかしいと思ってんのかよ。
リサイクルショップの多い武蔵小山の商店街を満喫していたら18時過ぎたので先を急ぎます。
隣駅の不動前で降りて、そこから歩いて西五反田店。
この店はとにかくビジネス書籍がえげつなく多い。
おそらく23区内でもっとも大きいブックオフは豪華6階建ての秋葉原駅前店ですが、それに匹敵するレベルでビジネス書が溢れています。
ただ今日は巡り合わせが悪く買いたい本はありませんでしたが、しかし西五反田店は2階のアパレルコーナーも充実しています。
前ここでネクタイを買ったのですが、今回もネクタイを購入しました。
イギリス好きの友人にあげます。
そういえばQ SKIP利用の際はスマホの電池切れに気をつけましょう。
モバイルSuicaなどは、「スマホを着ける充電」がなくとも、「スマホで改札を通す充電」は残っていることがあり、電池切れでも通れることがありますが、
Q SKIPは完全にWebページ上なので、電池が切れたり、あと何かしらの理由で回線がつながらないと詰みます。
西五反田店最寄りの大崎広小路から池上線に乗り、順番では次は荏原中延駅から歩いてすぐの大井町線中延駅そばにある中延駅前店なんですが、
大崎広小路駅到着の時点ですでに19時30分、そして荏原中延駅で降りずに池上線に乗り続ければ次の目的地に1本で行けるので、苦慮の末中延駅前店をパスしました。
というわけで降り立ったのは雪が谷大塚。
本来なら長原で降りて中原街道長原店に行くつもりでしたが、なんか忘れててそのままスルーしました。しかしもし長原を訪れていたら閉店時間(21:00)的に雪が谷大塚のほうをパスすることになっていたと思います。
私の経験上、大規模な店舗にはメジャーな本が多く揃い、小規模な店舗にはメジャーモノはもちろん探している人が少ないようなマイナーな本がぽっと出で見つかることがあります(大規模店には目利きが多く集まりすぐ持っていかれる印象)。またメジャーな本も大規模店ではやらないような値下げを行っている場合があります。
でもおそらく大きく品揃えが違うということではなく、店の規模が大きいほど良い本(≒高く売れる本)は即座に“目利き”たちに持っていかれやすいということなのだと思います。
東京でいうと、今回のような沿線のベッドタウンにあるブックオフなんかはまさしく「ブルーオーシャン」です。
実際、雪が谷大塚店には数年前話題になった『哲学と宗教全史』が1100円で売っていました。
インターネットでは中古でもそのような値段では買えず、他のブックオフでもなかなか見ない値段設定のため、かなり考えましたが、「俺これ読まねえな……」となって踏みとどまりました。お金は賢く使おう。
池上線の終点蒲田です。
改札広すぎて一瞬どこが対応改札かわからんかったわ。
20時や21時に閉店する店が多いなか、JR蒲田駅前東口店は23時までやっているので非常に貴重です。時間を計算しやすいので今回のゴールにしました。
時刻は21時15分ですが、心ゆくまでゆったりと欲しい本を探していくことができました。
その、言うて自分そんな買わないですからねブックオフで。それくらいの購買意欲なのにまあまあ頻繁にブックオフ買い回りしとります。買い回りというより回りかただの。
渋谷からJR蒲田駅東口店退店まで7時間半のブックオフ巡りが終了しました。
買った本は単C4冊とネクタイ1本、購入金額は合計1,360円。ワンデーパスを加えても1,730円でした。
もし370円のワンデーパスを買わなかった場合、合計運賃は1,367円。
その差は997円、ワンデーパスを半額で購入したことにより約1,000円もおトクに東急線を巡ることができました。
ちなみにやろうと思えば、終着駅から最初の出発駅まで東急線のみ辿って帰ればその分の運賃も浮きます。
ただ今回は蒲田からJRで最寄りまで帰ったほうが渋谷まで戻るより30分早かったのでふつうにJRで直帰しました。
東急沿線にあるブックオフ(駅から徒歩15分以内)は、
23区内の10店舗(10月閉店の学芸大学駅前店を除く)だけでなく、
神奈川県内にある店舗もふくめると合計18店舗存在するので、休日なのに朝めっちゃ早く起きた人はぜひ東急沿線全店舗買い回りに挑戦してみてください。
もちろん今回はワンデーパスをQ SKIP価格740円で買ったとしても運賃はおトクになっていたわけですが、せっかくなんで半額を待ちたいですよね。
実は路面電車である世田谷線にはまだQRコードを読み込みできる機械がないのですが(駅係員か乗務員にQR画面を見せれば通れる)、それが実装されれば(年内予定)、あるいは年末年始・ゴールデンウィークなどの旅行シーズン、あるいは1年待って2周年を待てば、もう1度半額キャンペーンがあるかもしれません。
それまではJR都区内パス(760円)や東京メトロ24時間券(600円)使ってブックオフ巡ってましょう。
この記事がまあまあ反響あれば今度は別の路線のフリーパスで勝手に巡って勝手に記事にします。
よいSDGsライフを。
(この記事はSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を支援しています。たぶん)
このサイト首都圏の1日乗車券の情報まとめてるうえに頻繁に更新しててめちゃくちゃありがたいです。
いちおう私のつくったBOOKOFF東京23区マップも置いときますね。
今お読みいただいた文章にもれなく「価値」が付与されます