理念型企業で働こう。取引企業売り上げ30%以上は個人の思考も狂わせる。
恐ろしや忖度。
以前のこのnoteの記事に売り上げ取引比率の問題点を書きました。ジャニーズ忖度問題はまさしくこれです。テレビ局と電通の問題もそうです。コメンテーターが電通のことを言うと即謹慎です。今回さらに驚いたのは山下達郎氏の発言です。ことの経緯は山下達郎氏が代表ではないですが、それくらいの顔の企業のスマイルカンパニーと顧問契約している松尾氏が契約解除されたことです。松尾氏はジャニーズの問題をいろんなところで発言していました。6月末に一方的にSC(スマイルカンパニー)側から契約解除されました。大きな理由はこのジャニーズ発言です。おそらくですが、ジャニーズ側からの圧力は間接的にあったのでしょう。例えば、「松尾さんってオタクと契約しているんでしたっけ?」など遠回しに言ってみたりはしたんでしょう。それにSCの方が敏感に反応したものだと思われます。
さてこの経緯はどうでも良いのですが、問題は山下達郎氏の発言です。山下達郎氏はラジオの中ではっきりと「ジャニー喜多川氏の才能を評価している」と述べています。独自の見解を話し、ジャニーズ擁護的な発言をし、自分の発言を気に食わない人は自分の音楽を聞かなくていい、とまで言っています。SC側は松尾氏に顧問料を払っているのではなく、もらっていたのです。つまりジャニーズも松尾氏も双方お客様です。しかも子供への性犯罪という極めて卑劣な行為をした企業から立ち直れというような発言をしている松尾氏を一方的に契約解除し、才能があれば性犯罪を容認しているかのような発言とも捉えかねない創業者的な人物を容認しているのです。
ジャニーズ依存の会社の典型です。ジャニーズの楽曲を提供し、コンサートにもきてもらい、バックコーラスもやったり、してもらったりの関係です。つまりジャニーズのおかげで自分たちのやりたい音楽を追求できる環境だったわけです。だから自分たちの会社の大きな売り上げ比率だけでなく、自分たちのポリシーも実現できてしまう環境を提供してもらっていたのです。ですので真っ当な客観的判断ができなくなってしまいます。戦争中は殺人が容認されるのと同じです。一企業への依存度が高ければ高いほど忖度以上に思考までも依存度が高まります。その企業の倫理が重要視され、本来の人としての道徳観がなくなっていきます。三菱グループがまさにこういう考え方です。三菱は「お国のため」という考えがあります。創業当時の政府の運搬を一手に引き受けて弱小政府のために働いたおかげで多くの払い下げの恩恵を受けて巨大化した財閥です。政府が正しかろうかどうかは関係がありません。時に政府が一番権利を持っていたんです。だからお国のために働くんです。
今回の山下達郎氏の発言で私は山下達郎氏の音楽を聴くのを止めます。竹内まりやさんも大ファンでした。それは聞こうと思います。おかしいことをおかしいと言うことが問題にするような会社こそ問題です。こういう犯罪がなくならない大きな背景には才能というわけのわからない抽象的な言い方をしてあやふやにする周りの人間がいるからです。見て見ぬふりを平気でしますと言っているような会社です。それがSCであると今回の山下氏の発言でわかりました。
ジャニー喜多川氏の問題はジャニー氏の問題が大きいけれど、それを見て見ぬふりをして被害を拡大させていったジャニーズの社員やタレント含めたメンバーと報道マスコミの問題が一番です。
企業研究でどこまで調べられるかはわかりませんが、主要取引企業の%などは逆質問で聞いても良いでしょう。売り上げ比率が30%超えるともういいなりです。個人の道徳や会社の理念は平気で曲げられます。これが企業で働く最も恐ろしいことなんです。ですから理念企業で働く重要性があるんです。理念型の企業では理念が重視されます。よってこのような忖度はしなくなるんです。理念型企業で働こうよ。本当に!その基準はもしかしたら、売り上げ依存度の低さがあるかもしれませんよ。
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