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好きな司法試験結果発表ドラゴンが好きな司法試験の結果を発表します

好きな司法試験結果発表ドラゴンが〜♩

好きな司法試験の結果を発表します〜



「合格」〜



ということで令和6年司法試験に無事合格していた。

もっとも、成績の方は4桁台で、ローの同級生や予備合格の友人などと比べると山岡はんの鮎みたいな成績であったが。まぁただ、年明けくらいまで午前中パチスロ打ったり、勉強したくないあまり中央線沿いをあてもなく彷徨って、午後から仕方なく勉強するどうしようもないカス受験生であったことからすれば、在学中受験で合格できただけ万々歳である。

確かに就活のことを考えれば、もう少し良い成績を取っておいてやっても良かったと今になって思うのだが、合格発表前まではマジでとりあえず受かっててくれればなんでもいいとも思っていたのであるから、つくづく人間の欲というのは尽きない。

後学のために自分の勉強方法や失敗談・経験談などをつらつら書こうと思ったのだが、少なくとも勉強方法などについてはドブカスのラッキーパンチ合格の人間よりもよっぽど恵まれた成績や志を持たれている方が書かれていて、それを参考にすれば良いと思ったのでやめる。

余談なのだが、知り合いにちらほら200番以内の上位合格者というのがいて、確かにこいつは上位合格だなというのもいれば、なんでお前が上位合格やねん、というかなんで合格してんねんと思うような奴もいるので、試験は水物ということを改めて再認識させられる。もっとも、それとは別に、上位合格者は共通してみ〜んな謙虚なのが腹立つところで、どっぷりとでかい顔していればいいものを、「100番代で僕なんかがこんな成績で…」とか抜かしている。100番が「こんな成績」ならば1000番代はなんなんだろうか。適度にでかい顔をしてもらわないと、下手のこちらも困るものだ。

とまぁこのnoteを見てもらえればわかる通り、司法試験に合格したからといって、人生におけるひとまずの不安が解消されただけであって、根源的な部分で何かが変わることはない。司法試験に受かったからモテまくり!勝ちまくり!ということも今のところはない。司法試験受かっても不幸な奴はずっと不幸だし、司法試験落ちても幸せそうな奴は幸せそうなのだ。

君は君の不幸の中で幸福なのだ。

マックス・ブロード(「ド嬢」で最近知って使いたかった。関連性なし。) 


もっとも、「あぁ司法試験が終わったんだな」と思う瞬間は時たまにある。ちょうど今も修習で引っ越すために家の片付けをしていたところだった。学部時代に使っていた演習書やプリント類を積み上げてみると、存外ずいぶんな量になっており、自分の体感より自分は勉強していたのだと思ったりする。

一番、司法試験の終わりを感じたのは、友人と温泉に行った時だった。サウナから上がって、晩秋のやや寒くなりつつある野外で金玉を野風に晒しつつ、夜空を眺めていたらふと、流星が見えた。「あ、流れ星だ」と思った後、すぐ「あぁそうか。俺はもう司法試験合格を願わなくて良いのか。」となった。考えてみれば、この6年間は神社などで願掛けをするたびにはいつも試験合格しますようにと祈っていた。俺はもうそれをしなくて良いし、しなくなるのか。

総評して、司法試験はまだ「合格した」というよりも「終わった」という感覚のほうが強い。幸いまだ在学中ということもあって、センチメンタルな気分に浸かる余裕もなく、ボーチン(冒頭陳述の意、男性器の俗称ではない)の準備など模擬裁判の用意や就活関連のあれこれで程よく忙しい。

司法試験合格したし、自己承認を満たすために常々noteを作りたいとは考えているのだが、どうにも筆無精で困ったものである。そもそもnoteを頻繁に更新して自己承認欲求を満たしたいと思っているほど、思ったより自分は寂しい人間ではないのかもしれない。

もっぱら最近の課題は、愛である。司法試験があるからと後回しにし続けていたのが、司法試験に合格したときに喜びを分かち合える人がいないのはとても寂しいことだと思った。いや、単に寒くなってきて人肌が恋しいというだけかもしれない。

自分は司法試験で全く気が付かなかったのだが、ロー内にもカップルができていて驚いた。どうにも司法試験前からできている組もあるらしい。その中でも、片方が受かってもう片方は落ちていた彼らはどうするんだろうか。

少なくとも自分は試験を受けながら恋愛というのはできない性質というのは自覚があったので、その手の動物的人間を蔑み半分、尊敬半分の目で見ていた。別に司法試験の合格が全てではないが、少なくとも将来の職すらお互いに怪しい状態で、人を愛して、あるいは人から愛されようと俺には思えなかった。

悲しいのは、先に述べた通りだが、司法試験に合格したからといって人間の根源が変わらないというところで、合格しても彼女は、修習行ってから、就職先が決まってから、仕事に慣れてから…と俺は俺で一生「愛」というものから逃げてしまいそうな気がする。

ひとまず、今は積読されている坂口安吾だったり、カミュやニーチェなどの本を潰しつつ、機を待ちたい。周りの恋愛に失敗している人間は、皆好きでもない人間を無理に好こうとして本心と現実の矛盾に苦しんでいるように思う。恋愛は性欲だけでしようとすると、上手くいかないのだ(1敗)。

また、何かがあったら何かを書く。

以上

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