自作応援歌(20選)解説

 本記事では架空球団「VS記念プロフスキマリャーク」の『選手別応援歌20選』(当然ながら自選である)を解説する。
 すなわち、自分で作ったパワプロ選手のために、自分で制作した選手別応援歌の解説記事となる。
 意味がわからない方は最初の記事を見ていただきたい。

ナリヤン・マル ※1作目 2012-2013
【前奏】ナリヤン! ナリヤン!
行け行け行け行け お前のバットで決めてやれ
男ナリヤン とつげーき そーれホームまで
(かっとばせーナリヤン! ナリヤン! ナリヤン!)

 マリャーク球団は北海道を本拠地とする「ロシア風球団」ということになっている。その本場ロシアからやってきた助っ人の第一人者がヴィクトル・スタルヒン投手だとするならば、第二人者は架空のナリヤン・マル内野手であろう。
 この応援歌は初年度2012年に作られ、2013年まで使用された。
 そもそもマリャーク応援団が「かっとばせー〇〇! 〇〇! 〇〇!」という独立リーグ風の曲間コールを使い始めたのは、このナリヤン1作目からとされている。
 ゲーム・パワプロ2012決定版では、応援曲に使用できる小節数に縛りがあった。
 限られた小節の中で前奏やオリジナルティのある曲間コールを設けるのは至難の技であったが、応援団は前奏の途中にコールの後半部を入れることで規制をクリアした。
 すなわちデータ上では「前奏4小節」☆「ナリヤンコール2小節」「応援歌8小節」「かっとばせーナリヤン!2小節」──この☆の部分に繰り返し記号を加えることで、実質的には6小節分の前奏と4小節分の曲間コールを設けることに成功したのだ。
 結果的にマリャーク応援団の曲間コールは独立リーグ風になり、現在まで続いている。

ナリヤン・マル ※3作目 2014-2014途中
夢をみんなに見せてきた 男ナリヤンマル
お前のバットで決めてやれ 我らの道しるべ
(ゴーゴーレッツゴーナリヤンマル!×2)

 ナリヤン・マル(本名グリゴリー・セルゲノフ)には合計4曲の応援歌が制作されている。
 そのうち2作目は西武鬼崎の応援歌(原曲:関ジャニ∞)に酷似していたため、お蔵入りとなった。
 この3作目は急遽作られたもので、結局すぐに4作目が作られたことから、ほとんど使用されていない。
 現在では応援歌を持たない選手に暫定流用する曲目リスト入り。その際は通常コールで運用される。

ナリヤン・マル ※4作目 2014-
【前奏】我らの道しるべ 男ナリヤン・マル
(ナリヤン×4)
我らの想いと共に 駆け抜けた男ナリヤン
どこまでも連れてって その足で
(かっとばせーナリヤン! ナリヤン! ナリヤン!)

 現行のナリヤン・マル応援歌。
 道しるべというパーソナル・キーワードはお蔵入りとなった2作目から欠かさず登場する。
 応援歌に入る前に行われる、ナリヤン専用スリーコールも「導け我らの道しるべ!」である。
 別にパワプロにはそんな設定項目は存在しないが、応援団の個人旗や横断幕があったら「道標 ナリヤン・マル」とあるはずだ。

荒谷正人 ※1作目 2012-2013
たった一つの未来へ(わっしょいわっしょい)
進むべき明日へ(わっしょいわっしょい)
気持ち新たに走れ 荒谷正人
(かっとばせかっとばせ×2 かっとばせー荒谷)

 俊足巧打の遊撃手。
 コメントでも指摘されたとおり、「荒谷正人」の部分は非常に阪神・鳥谷2作目っぽいが、まあオリックス・バルディリスみたいなもんやしギリギリOKラインやろ……という甘いルールでセルフ許可が下りた。
 もっとも何度も聴いているとやっぱり鳥谷敬なので、2014年に2作目が制作されている。
 ちなみに「新たに」は荒谷と掛けている。

荒谷正人 ※2作目 2014-
激しく叩けよ 手堅く打てよ
さあ懐かしき場所で 打て猛打の男
(オイ! オイ! あ・ら・た・に・ま・さ・と!)

 荒谷2作目。今度は「新たに」が入っていない。
 移籍したわけでもないのに「懐かしき場所で」とあるのは、荒谷自身が能力不足で起用されなかった(私がゲームで使わなかった)ため。
 起伏があって楽しいので、わりとお気に入りである。
 曲間コールは1作目・2作目共に特殊コール。

貝沢達樹 ※1作目 2012-2013
街の灯りがお前を 誘うから
燃えろ貝沢 そーれここまで飛ばせ
(かっとばせー貝沢! 貝沢! 貝沢!)

 三塁手を中心に遊撃も守れる選手。
 まるで夜に飲み歩いていることを揶揄するような、なかなか酷い歌詞だが、後に「お前を」から「ボールを」に修正されている。この変更により、場外の灯りが白球を呼び込む……つまり場外ホームランという前向きな印象の歌詞に変わった。本拠地札幌ドームだけど。
 ここでは発表当初の歌詞を掲載した。
 曲調は荒谷1作目に近く、架空のマリャーク応援団では兄弟曲のような扱いである。

貝沢達樹 ※2作目 2015-
【前奏】燃え立つ君の姿 我々の誇り(貝沢!)
街の光消えたとて 努力惜しまぬ男
積み重ねてきたものを ここで見せてやれ
(オイ! オイ! ゴーゴーレッツゴー貝沢!)

 貝沢2作目。前作とはうってかわって、遊び人ではなく努力の男を思わせる歌詞となっている。
 球場では前作の流れで「街の灯り消えたとて」と歌われることが多く、のちに正式歌詞も修正された。応援歌とは往々にして歌いやすく変更されていくものである。
 ここでは発表当初の歌詞を掲載した。

植草達彦 ※1作目 2015
さあ今だ踏み出せ 期待の星目指せ
さあ今だ踏み込め 闘志を注ぎ込め
(オイ! オイ! ゴーゴーレッツゴー植草!)

 パワータイプの遊撃手。
 おそらくクラシック楽曲が原曲だが、曲名を覚えていないので原曲未記載となっている。
 
そんな事情もあって、すぐに新しい曲が制作された。

植草達彦 ※2作目 2015途中-
火花散らす一撃で いざ勝利に向けて突っ走れ
北の大地を震えさす そのフルスイング
(オイ! オイ! ゴーゴーレッツゴー植草!)

 2作目は本拠地・北海道を思わせる歌詞となっている。その一方で「震えさす」は大阪弁チックであり、おそらく植草は大阪出身なのだろう。知らんけど。
 曲調を含めてお気に入りの一つ。

須田武敏 ※1作目 2013
狙い球打ち砕け さあ打って! 須田!
汗と努力で勝ち取れ 扇の要(※内野の誉れ)
(がんばれがんばれ須田!)

 捕手と内野手をこなす男。
 後半の歌詞は、捕手の時は「扇の要」内野手の時は「内野の誉れ」と歌い分ける。
 そのシステムや「打って! 須田!」あたりが何となく楽天のあれこれを思わせる。
 なお、コールは捕手用のがんばれコールを使用する。
 ちょっと歌いにくかったので、2013年シーズン途中でこの曲の5~8小節を繰り返すパターンに変更された。

須田武敏 ※2作目 2013途中-
守備と脚でアピール 我らの須田「ファイヤー!」
汗と努力で勝ち取れ 扇の要(※内野の誉れ)
(かっとばせー須田! 須田! 須田!)

 須田2作目は1作目の後半部分を繰り返す形となった。
 シャウト部分の「ファイヤー!」は前作とはうってかわって日ハム時代の片岡を彷彿とさせる。
 この曲では曲間コールが通常コールで統一されており、捕手出場の時も「がんばれコール」にはならない。元よりそんな複雑なシステムがパワプロには存在しないのだ。

成松七兵衛 ※1作目 2014
【前奏】はるか未来へ 進め成松
さあ見上げた お前のVロード
ここで一発「必殺!」打ち抜け 我らの成松
(かっとばせー成松! 成松! 成松!)

 ミートSだったはずの左投右打外野手。パワプロでの外見はムーアそっくりだった。
 1作目となる応援歌は元々古河という選手のために使っていたもの。作曲は2012年。
 ドミノ打ち込みの際の勘違いで一部の音程がパワプロ版とは異なっているが、大まかにはこんな感じである。
 どうでもいいことだが、応援歌の歌詞の単語表記は小説のように精査・統一を行っていない。
 なので、曲によっては「遥か」だったり「はるか」だったりする。

成松七兵衛 ※2作目 2015
捉えて弾き出して 闘志で飛ばせ
さあ渾身のスイングで 成松ねじ伏せろ
(オイ! オイ! ゴーゴーレッツゴー成松!)

 翌年に制作された成松オリジナル応援歌。
 理由は覚えていないが、シーズン途中で新応援歌が制作された。架空のマリャークファンは大変だっただろう。

成松七兵衛 ※3作目 2015途中-
【前奏】オー! 成松!
輝け朝日より 迎え撃て今だ
心震わす一撃で スタンドに叩き込め
(オイ! オイ! ゴーゴーレッツゴー成松!)

 成松3作目。
 1作目をモチーフにした明るい楽曲に仕上がっている。

松比良弘和 ※2作目 2012
打てよ松比良ホームラン
気合で一気にほりこめー
打てよ松比良ホームラン
根性見せろ
(かっとばせー松比良! 松比良! 松比良!)

 守備力重視の内野手。
 この曲は2作目である。1作目はダイエー・小久保の関西版に酷似していたので、お蔵入りとなった。
 2012年制作曲にありがちなタイプの素朴さが売り。

松比良弘和 ※3作目 2012途中
松比良 松比良 ここで決めろ
男の一撃 打てよ松比良
(かっとばせー松比良! 松比良! 松比良!)

 シーズンに3度も応援歌を変えるなんて応援団の自殺行為だが、なぜか制作された3作目。架空のマリャークファンは面倒くさくて覚えていられなかっただろう。

松比良弘和 ※4作目 2013-
打てよ松比良 今こそ 好球必打
放て今こそ 松比良 弛まぬ努力
(かっとばせー松比良! 松比良! 松比良!)

 翌年に制作された4作目。
 パワプロ2014から応援曲が30小節まで拡大されたので、実際には4作目と3作目を交互に歌っている。
 また4作目については1巡目の歌い始めのみオリックス川端のように「ドン!」と一拍子置いてから始まるのだが、動画では割愛されている。

浅野勝彦 ※1作目 2012
(歌詞無し)
(オーかっとばせー! オー浅野!)

 プロフスキマリャークのフランチャイズ・プレーヤー。
 マリャークにおける背番号には「30番台がトップ選手」という決まりがあるのだが(あるのだ!)、浅野はその先駆けとなった選手でもある。背番号38。浅野勝彦。
 1作目は最初期に制作されたこともあり、お世辞にも出来がいい曲とは言いがたい。コールは阪神西岡を意識している。

浅野勝彦 ※2作目 2012途中-2015
ああ塁間を駆け抜けろ 絵になる男
浅野勝彦 勝利のために
(かっ飛ばせー浅野! 浅野! 浅野!)

 浅野2作目。自作応援歌2012にも登場する。
 この2作目のほかに「2.5作目」と呼ぶべき専用チャンステーマも制作されたが、パワプロには個人用チャンステーマを設定する機能が存在しないのでお蔵入りとなっている。
 のちにそのメロディは夏限定チャンステーマ2014に流用された。

浅野勝彦 ※3作目 2016-
北の風 背に受けて 敵を砕けよ
そこからボールをここまで それ打てよ勝彦
(かっとばせー浅野! 浅野! 浅野!)

 浅野3作目。球場では3作目と2作目が交互演奏される。
 後半の「そこからボールを」でスタンドのファンは打席の浅野を指差し、「ここまで」でもってこいの手振りを行う。たぶん。そんなハンドサインがあったら楽しいはず。
 なおフランチャイズ・プレーヤーのくせに2018年版には登場しないが、おそらく架空の産休を取っているのだろう。


 なお「20選」に関してだが、2016年までの名曲を集めたわけではない。
 単純に何度も応援歌が変更されている選手を集めただけである。
 よって今後も別の理由から「15選」などが制作されるだろう。
 乞うご期待!


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