個人でできる災害への備え~津波注意報を受けて~
備えは最悪想定から
私が住んでいる地域は、日本の中でも北に位置しています。なので真冬には積雪もありますし、最低気温がマイナス10度を超えることもあります。
災害は、今回の津波だけではなく地震・台風・洪水等々があります。それに応じて備えを考えていかなければなりませんが、用意する物品が膨大になりますし、使用期限があるものもありますから、なかなか全てをカバーすることも難しいですね。
そこで、災害への備え=命を最低限つなぐための備えと解釈し、想定を1~2月(外気温がマイナス10度以下)で降雪が続き停電している、として私は備えをしています。その一部を紹介したいと思います。
まず暖をとることができるもの
なによりも、真冬の気温は命にかかわる問題です。暖房は24時間付けていないと水道管が凍結してしまうほどの気温なのですから。それが停電となればいつ復旧するかわからない。先年数日間にわたる大規模なブラックアウトにあった経験から、停電時でも暖の取れるものの備えは必須でした。
そこで、↓の写真のような暖房器具を購入しました。日々使用しないものなので購入する際は悩みました。大きいものなので格納する場所もそれなりに必要です。購入の決め手は、①電源が電池②燃料が灯油③煮炊きができる、でした。②燃料が灯油、というのは常に家に灯油が常備されているからです。灯油タンクなるものが各家庭にはあります。そこから灯油を得ることができるからですね。③煮炊きができる、というのは、調理器具がオール電化の場合、大変困ります。またガスも止まる可能性も考えました。
避難の際にも暖をとれるもの
避難をしなければならない場合、最悪屋外で長時間滞在しなければならない可能性は多分にあります。避難所開設を待つといっても、役所のみなさまが準備をして派遣されるのを待つのですから、一定の時間が想定されます。
また、災害ではなくても、真冬に運転中事故等に見舞われた時には、長時間屋外に滞在しなければならないことは十分に想定されます。それが山道であったならば、その時点で命の危険を感じるのは容易に想像ができます。
そこで、私は車中に薄手の毛布を積んでいます。
情報はなによりの命綱
災害では、日常生活が一気に停止する可能性があります。ブラックアウトを経験したときには、停電復旧の進捗状況や市内の様子、交通情報、各商店の営業状況、ガソリンスタンドの稼働状況、行政からの支援状況など、知らなければならない情報が大量にしかも随時あります。
当然、スマートフォンひとつで事足りるのですが、充電という問題に直面します。停電3日目に入ったとき、本当に困ったことを覚えています。
この防災ラジオは、自分で発電しながらラジオを聴くことができますし、スマートフォンの充電もできるので、大変便利です。普段あまり聴かないラジオもテレビをみることができない状況では、大変助かる情報源でした。
最高の防災グッズは案外身近なもの
それは電池です。今はUSB充電など電池を使う機会はだいぶ減ってきているのではないでしょうか。でも、停電した際はほとんど役には立たないことが経験で分かりました。
やはりこの世の中電化製品無しでは生活ができず、最重要項目である暖房器具を使用する際にも、電池がなければ何もできないのです。
ブラックアウトの際、夜真っ暗な中生活しなければならなくなります。ですが、ご近所をのぞいてみると、煌々と窓から明かりが漏れている家があるのです。後にうかがってみると、高輝度のランタンを使用していたとのこと。速攻買いましたよね。明るさは生きる希望です。これも電池がなければ使用できません。電池は大切です。ブラックアウトになり、速攻コンビニエンスストアに電池を買いに行っても、すでに存在しませんでした。当然他の店舗にもありません。電池を備蓄しておくのは大切だと実感した瞬間です。
衛生グッズは、長期戦の備え
今は当たり前になっていますが、災害での被害だけでも甚大なのに、加えて健康まで損なっては一大事。なので自分の身は自分で。しかも周囲の皆さんにも拡げないためにも、衛生グッズは備蓄しています。
○マスク ○消毒液 ○歯ブラシ(歯磨き粉付き) ○箸・皿 ○消毒ウェットティッシュ
基本セットは、数日分用意しています。これはコロナ前からそうしています。
おわりに
このほかにも、非常食(奥さん担当)や簡易テントなど、様々なグッズを用意していますが、ほとんどが「災害時にも使える」という視点で日常使いもしています。今回紹介したものは、日常使いしない防災グッズ専用としてのものです。これらのものは、「いつか用意しよう……」と思ってなかなか準備しないものです。機会が無いと買いません。私もそうでした。
今回の真冬の真夜中に発令された津波警報・注意報は、人々の防災意識を再び高めたに違いありません。きっと各店舗で商品が増えるかもしれませんね。これを機会に準備を進めてみてはいかがでしょうか。
(学校とまったく関係ない話でしたね)おわり。