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#10 パニック障害と付き合っていく①

 今日も会社に行ってきた。最近は会社に行って帰ってくるだけで、大したものだと思ってしまう。それくらいに、会社に行くことが大変なことだとつくづく思う。まず、あの満員電車。ただでさえ混んでいる電車に、さらに人がどんどん乗って来て、おしくらまんじゅう。ドアが閉まらない。なかなか出発できない。車掌さんの声がイライラしている。丁寧語で言っているけれど、明らかに怒っている。「お荷物を、引いてくださいっっっっっっ!」と何度も連呼されると、さすがに聞いている方も辛くなる。満員電車に乗っている人にかかるストレスが、戦場の兵士にかかるストレスと同じだとどこかで読んだことがある。まさかと思ったけれど、あながち間違いでもないのかもしれない。

 私はパニック障害をもっているので、混んでいる状態で電車が何らかの理由で止まったりすると、結構やばい心理状態になる。だんだん酸素が薄くなってきて、いやな想像をしてしまう。「もしこのまま閉じ込められたらどうしよう」。その思考から気をそらそうとして周りを見渡すと、誰も電車が止まっていることを気にかける様子はない。スマホに釘付けで、一様に自分の世界に没頭している。その様子の異様さに、さらにパニックを起こしそうになった。この電車が快適だと思っている人などいるはずもないけれど、みんな我慢して、耐えて乗れていることが尋常でないことに思えてしまう。これは本当に我慢する必要のあるものなのか、しかたないと言って、この現状に我慢していていいのか、と思ってしまう。日本の満員電車は非人間的だ。これは昔から本当に変わっていない。毎日走ってくれている電車には感謝しています。
 皆さん、毎日本当にお疲れ様です。