年間MVP受賞でも「まだ足りない」。環境変化の中での貢献。(RA/岡本岬)
【挑戦者の、一番の応援者になる。】
ナイモノで活躍する社員紹介インタビュー! 今回は、入社4年目のRA(リクルーティングアドバイザー:企業担当)のリーダー。CA(キャリアアドバイザー)からRAに異動して約1年で年間MVPを獲得しながら、「まだまだ足りない」と語る真意とは……? 彼の仕事のスタンスを、ぜひご覧ください!
受賞時に現れた意外な人物
2023年10月、全社員が集まるキックオフ。
年間で最も活躍した社員に贈られるMVP表彰のタイミングがきた。会場の照明が暗くなり、壇上のスクリーンに受賞者の動画が映し出される。
岡本は、「自分にも充分に可能性がある」と思っていた。
というよりも、この1年間はその覚悟をもって、相当の努力をしてきた。
聞き覚えのあるアーティストの曲がBGMに使われ、数秒後には自身の出勤時にいつも見る風景、仕事終わりの帰り道の景色が流れていく。
「やっと……!」と思った。
この1年間の取り組みが報われたことで、少しの興奮と安堵。何よりも、自分がこの会社にいる意味を証明できたことがうれしかった。前年のキックオフで悔しい思いをして、そこから思い描き続けてきた結果を残すことができた。
そのムービーの中で、妻からのコメントがあった。
彼女自身もメガベンチャー企業で働きながら、誰よりも岡本のことを気遣い支えてくれた。その中で感じていた変化や、転職してからの心配ごとについてのコメントやメッセージの数々……。
そして映像が終わって明るくなった会場に、聞き覚えのある声が響く。
「午前中に仕事を終えて、駆けつけました~!!」
ステージ横の扉から、笑顔の妻が現れた。
変化の契機は1年前のキックオフ
もともと野心や上昇志向、名誉欲があるタイプではない。むしろ、「誰かの手を煩わせたり心配をかけたり、時間を奪うことさえ自分にとってはストレス」だと言う。
そんな性格の岡本が、「この1年でMVPを獲る」と決めた。
大学を卒業して2社を経験した後、CAを志望してナイモノに入社した。CAとして活躍する姿を思い描いたが、思い通りにはいかなかった。
1年ほどでRAに異動して、業務内容が大きく変わった。
その数ヶ月後のキックオフでは、岡本とほぼ同時期に入社した社員がチーフ職に昇格。壇上に立つ同僚の姿を目の前にして、岡本の「覚悟」のフェーズが変わった。
「求められること」に応える
同時期入社の社員は、全員がCAとして入社して、CAとして活躍していた。CAからRAに異動した岡本とは、同職種としての蓄積や経験値が異なる。
しかし、「だからこそ」と思えた。
「求めるものが、まだ不明確な状態の学生」に応えるCAと、「求めるものが明確な企業」に応えるRAの違い。
岡本にとって、求められるものが明確なRAの業務は、自身の気質にも合っていた。
相手が求めているものを察知して、それに応える。ちょっとした表情や口調の変化を感じとって、対応の幅をもつ。本来、求められていることに自然に向き合えるからこそ、期待を超える方法を考える。
「この1年が勝負」と位置づけて、日々の仕事に没頭した。
結果、MVPをとった。
覚悟で獲りきった。
それと同じタイミングで、リーダー職への昇格が決まった。
企業とCAを「察して」つなげる
怒涛の1年間で、岡本が身につけたのは「選択肢の幅」。
積み重ねてきた量が、質に転化した。
企業の要望が明確であること、そしてナイモノの企業支援の柔軟性が高いからこそ、提案の幅はいくらでもあり得る。
CA経験もあるからこそ、CAが求める情報や細かい感覚を想像しながら的確な情報を企業から聞き出し、伝えられる。
普段から企業と密接にコミュニケーションをとることで、見えてくる企業の魅力がある。しかしCAにとっては、数百社もの支援企業がある中で、それが見えにくい状態が生まれることもある。
企業の担当者と交渉して、支援企業の職場をCAが見学する場を設けたこともあった。
企業情報や仕事内容を言葉で並べるよりも、その会社の魅力をCAにも体感してほしかった。言葉や情報では伝えきれない部分をCAが感じることで、日々出会う学生たちの中からマッチする学生を紹介できる。
結果的に、その年のナイモノからの内定者は4名に増えた。
変わらない想い「会社に貢献したい」
ナイモノに転職をして3年半。
新型コロナの時期を乗り越えて、社員数は3倍になり、売上規模では9倍の急成長を経験した。リーダーに昇格した後は、苦労も続いた。しかし、岡本の根源には常に会社への貢献と、そのためにできることを増やして、応えたいという想いがあり続ける。
RAになった当初は、企業に金額を伝えるのも苦手だった。自信をもって提案できなかった。今では既存企業の採用の改善点についても、新規の企業でも、その会社にとってのベストを、根拠をもって考えられる。
対応できる幅を、日々着実に増やしていく。
選択肢の幅は、想像力の幅。それが提案の幅を生む。
岡本が何度も口にするのは、「会社に貢献したい」という想い。
残した成果やMVPに表彰されたこと、昇格や収入についても、あくまでも「過去にできたこと」であって、いま求められていることに対してできないことは次々と現れる、と言う。
変化の中で、できることを。
会社として急成長のフェーズを迎える中で、これまでとは異なるリーダー像も生まれる。それでも岡本にとっては、「どんな形であっても、なんとか貢献したい」というスタンスは変わらない。
目立つことを求めず、役職や立場への欲では動かない。むしろ褒められることに気恥ずかしさすらある。それでMVPを獲得しながら「過去のこと」と前を向く。
これからの社内の変化を見据えても、考えていることもある。
「できていないことばかり」、「自分をすごいとは思っていない」と繰り返しながら、絶えず自身を「未熟」だと位置づけるからこそ、変化に合わせて、自身を変える。そこから生み出せる価値がある。
どんな状況にあっても、ただ「会社に貢献したい」という想いこそが、岡本自身だけではなく、会社の成長や周囲への影響を生み出している。
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