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4.自宅ではなく賃貸マンションで開業することに決めた理由/前編

こんにちは!"nailのセンパイ"です♪
このアカウントでは主に、私のこれまでのネイリスト「経験」を発信しています!
プライベートネイルサロンを開業して5年。
これまでに私が考えてきたこと、気づいたこと、やって良かった事や後悔した事など、皆さんのサロン経営のヒントになれれば嬉しいです✨

自己紹介はコチラ↓



はじめに

1人でネイルサロンを開業する時、自宅サロンを検討される方も多いかと思います。
ただ、私の場合は自宅サロンは選択肢としてはありませんでした。
いろんなサイトでもメリットやデメリットを含め、様々な情報は上がっているかと思いますが、私がなぜ賃貸マンションでのネイルサロン開業にしたのか、その決定理由と、実際にマンションで開業してから感じたことについて、前後編に分けてお話ししたいと思います。

私のネイルサロンについてはコチラ↓で紹介しています


私が考えたそれぞれのメリットとデメリット


以下は私が開業前に考えていた内容です。

自宅サロンの場合

 <メリット>
  ・通勤不要
  ・初期費用を抑えられる
  ・家賃や交通費が不要
  ・仕事の合間に家事ができる
  ・空いた時間にネイルチップ作成などの、施術以外の仕事もできる
  ・子供が学校へ行っている場合は、子供の帰宅時に家に居られる
  ・近隣の友人や知り合いを顧客として獲得しやすい

  <デメリット>
  ・仕事とプライベートの区別がつきづらい
  ・お客様に生活感を感じさせないような工夫が必要
  ・家族の理解や協力が必要
  ・近隣の方との人付き合いに配慮が必要
  ・プライバシーを守るのが大変
  ・ホームページや予約サイトに住所を公表しづらい

賃貸マンションサロンの場合

 <メリット>
  ・仕事とプライベートの区切りをつけやすい 
  ・生活感が出にくい
  ・家族に気兼ねなく仕事ができる
  ・自宅サロンよりもプライバシーが守られやすい
  ・住所を公表しやすい
  ・自分だけのお城が持てる✨

 <デメリット> 
  ・通勤時間がかかる
  ・初期費用が高い
  ・家賃や交通費がかかる
  ・空き時間ができても家事ができない
  ・自宅ではチップ作成などの作業ができない(自宅用も準備するか、持ち帰れば可能)
  ・子供の帰宅時に自宅に居られない
  ・生活圏内の友人や知人を顧客として獲得しづらい

これらのメリット、デメリットに加えて、我が家の立地や間取りにも自宅サロンには向かない理由がありました。

我が家について

我が家は最寄駅から徒歩約15分。
駅から自宅へ向かう道のりの、半分は上り坂です。
近くに分かりやすいお店や施設も特になく、交通量の多い道路からは逸れているため、地域の方以外で訪れる方は少ないかな、と思われる住宅地にあります。

その住宅地自体が、私の親世代が若い頃に開発されて新築を建てた家が多く、周りに住んでいる方は高齢の方が多い地区です。

また、間取りにしても、玄関から入って一部屋目がリビングとなっていて、お客様が来られたら必ずリビングを通らなければいけない造りになっています。

これだけ聞いてみて、どうですか?
自宅サロンはないかなぁ、と思いません?(笑)

とはいえ、同じような状況でも、自宅サロンを選んで開業されている方はたくさんおられると思います。

ではなぜ私は自宅サロンを選ばなかったのか。

自宅サロンを選択しなかった決め手とは


先ほど挙げたメリットやデメリットの中でも、私が特に重要視したのは、『プライバシー』に関してです。

もちろんお客様との会話の中で、どのあたりに住んでいるのか、子供や夫がどんな人なのか、など、私のプライバシーについてお話しすることはたくさんあります。

でも、実際に自分の生活圏内で商売をするということは、自分の生活に関わる方とのビジネスになる機会が増えると思います。
特にネイルサロンは企業間の取引ではなく、個人の顧客とのビジネスですものね。

私自身の直接的な知り合いでなくても、お隣さんの知り合い、お向かいさんの知り合い、同じ町内の方の知り合いなどはもちろん、私が何より気になったのは、子供の学校を介した知り合いが、顧客として関わることでした。

例えば、新規のお客様と会話している中で、子供の同級生のお母様だったと判明する場合や、同級生ではなくても、「◯年生だったら〇〇さんと同じ学年ですね!知ってます?」となる機会が増えると思うんです。

例えばですが、もしも私の子供が学校でトラブルを起こして、その相手がお客様の子供、もしくはお客様のお友達のお子さんだった場合は?

学校でよくトラブルを起こしているらしいお子さん、ご家庭の方だった場合や、自分のママ友が仲良くない家庭だった場合などなど…

どんな方と繋がりがあるかわからないお客様と、自分の家庭のことや個人的な考えを話すのは危険な感じがしませんか?💦

こちらが多くを話さなくても、そのお客様が他のご家庭について何か良くないことをお話しされた場合に、反論も同意もできないし、受け流しみたとしても、その方がどう感じて、他の保護者にどんなことを伝えるのかも分からない。

なんか考えるだけで大変そうだなぁと😅

子供同士のトラブルが親に関わることもありますし、逆に親同士で何かあった(サロンへのクレームや無断キャンセルなどで、お客様としての関係が悪くなった等)場合にも、子供の学校生活に影響が出ることも考えられますよね💦

私だけでなく、子供や家族、ご近所さんを含めてすごく配慮しておかないと、いつどんな噂が広まるか、どんな印象を持たれるのか分からない。

下手をすれば近隣の方から敬遠されるお店、そして家庭になってしまうかもしれない。

そこが私にとっては自宅サロンの最大の懸念点でした。

悪く考えすぎと捉える方もおられるかもしれませんが、これまで女性コミュニティで散々嫌な思いをしてきた私には、拭いきれない不信感が…(笑)

近隣の方との「つながり」は、良い時は良いけれど、関係が悪くなった時に顧客をたくさん失ってしまうのではないか。

私と顧客だけの問題ではなく、その周りに居る家族や友人知人との関係が、自分のビジネスに直結してしまう。

それが、自分の生活圏内で、ネイルサロンというお客様との距離の近いビジネスをすることの難しさなのではないか、と思っています。

自分に子供が居ない、もしくはすでに成人していて同居していなければ考え方は変わったかもしれません。

誤解のないよう明記しておきますが、私は自宅サロンを否定するつもりは一切ありません。
私が心配していたことにきちんと対処しておられたり、周囲の方々といい関係を築けていらっしゃる方は問題なく自宅サロンを営業していけるでしょうし、むしろそのコミュニティの中で固定のお客様を獲得できれば、安定した経営ができるのではないかと思っています。

ただ、私には自分が心配している点について、そのリスクを回避する手段が思いつかないし、常にその点に気をつけながらお客様と会話するトークセンスもなければ(あけっぴろげの性格なもので😅)、トラブルが起こった時に解決するための気力や体力、人脈もない(笑)

だから私は自宅から離れた賃貸マンションでの開業を選択しました。


では実際に5年間賃貸マンションで営業してみて、今の私はどう感じているのか。
今回の記事が長くなってしまったので、別記事に続きを書いていこうと思います。




↓後編記事upしました!

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