丹波寿雄を考察する その9 tst_eyetoeye付近編
どうも、爪切狭です。今回は、2021年の年明けからtst_eyetoeye付近の動向及び考察要素などについてまとめていこうと思います。
恐らく以前のまとめと重複する部分、割愛する部分がありますが、ご了承ください。楽しく読んでいただければ幸いです。
前回の記事がこちら!
2021年1月について
怒涛の年末を越えて、丹波寿雄と怖井たま氏は無事に2021年を迎えた訳だが、1月はそこまで目立った動きをしていなかった。
特に丹波寿雄はツイートもリプライもおこなわず、いいねのための浮上をするのみであったと記憶している。
一方怖井たま氏の方は結構浮上しつつ、まがぞろ地獄の活動を積極的におこなっていた。Vket5の終了が近かったためもあるだろう。
特に最終日は、こんな感じでワールドを訪ねる他にも、まがぞろ地獄のブースでボイスチャットをしつつ参加者と交流したり、かなりエンジョイなさっていたようである。
次に目立った動きがあったのは、ここから一ヶ月強ほど後となる。
2021年2月編
2021年2月16日~2月17日
2日連続で動きがあったのと、いつ動きがあったのか確定できないため、このような表記をおこなうことをお許しいただきたい。
丹波寿雄も怖井たま氏も1月10日(正確には日付変更後も動いていたので1月11日)以降動きがなかった訳だが、ここで大きな動きが発生した。
まず(恐らく)2月16日の深夜、丹波寿雄のTwitterアイコンの変更が確認された。
画質がガッビガビで本当に申し訳ない。アイコンを保存していなかった故の痛恨のミスです……。
記憶する限りでは、丹波寿雄のはじめてのTwitterアイコン変更がこのときであったと思われる。
探してみたところ、旧アイコンと新アイコンを記録してくださった方がいたので、掲載させていただきたいと思う。こちらの方が新アイコンの全貌も見れるので、リンク先でご確認いただきたい。
(山庭さん、引用失礼致します。問題がありましたらご一報ください。削除致します。)
いきなり瞳を閉じたいい笑顔になった丹波寿雄のアイコン。これが意味することも分からないまま、翌17日には怖井たま氏のTwitterアイコンも変更されていることが確認された。
Twitterアイコンが反映されるSkebのアイコンはまだしも、SoundCloudのアイコンまで2つとも変更されていた。そして特徴として、どのアイコンもコワイコワイちゃんの顔から目が消えている。
半ばのっぺらぼうのようになっている顔面は、以前の丹波寿雄を彷彿とさせる。
また、直前に丹波寿雄のアイコンも変更されていることから、怖井たま氏が丹波寿雄に何かされた・二人の間に何かがあったという見方があった。
その後、また目立った動きが見られなくなり…… 次に浮上したのは3月19日となる。
2020年3月19日編
tst_eyetoeye投稿直前
3月19日の午後8時頃。
唐突に丹波寿雄が浮上した。明確なツイートとしては去年以来の、2021年に入ってはじめてのツイートである。
そして丹波寿雄は、間髪入れずに上の動画も投稿する。
動画とはいえ動画的な動きは殆ど無く、無機質な電子音が最後の方まで続くのみの動画だが、電子音が区切りが見られたりと大変特徴的になっている。分かる方はもうお察しのことだとは思うが、この電子音はモールス信号になっている。
このモールス信号は下記のように発信されていた。
※こちらのサイトの記載方法に準拠した入力方法となります。
このモールス信号は日本語版であるので日本語に変換すると、
となる。丹波寿雄っぽく変換すると、
になるということだ。
今まではグッズを発売したりといったことはあれど、それらのデザインは丹波寿雄の手で制作したものではなかった。夏の浴衣も、「あつらえさせた」と言っていたので、怖井たま氏の手を借りていたのだろうと思われる。
それがモールス信号の通りである。キミじゃなくても出力ができる…… 怖井たま氏に真っ向から喧嘩を売ったのだ。
そして、丹波寿雄は一つのファンアートをリツイートする。いつもはファンアートを紹介しないのだが、今回は考察に少し絡んでいるので、特別に引用させていただきたいと思う。
(とろぉりぃさん、引用失礼致します。問題がありましたらご一報ください。削除させていただきます。)
なんともお洒落な恋という名のバグの楽曲アレンジである。恐らく私が知る限りはじめての、ファンという第三者による恋バグアレンジだ。
このタイミングでこのファンアートをリツイートした理由は不明だが、前述のモールス信号と併せると、「作者以外でもこうして俺の曲を出力できているんだよ」と暗に示しているのではないだろうか、と私は感じる。
丹波寿雄はまだまだ止まらない。更にTwitterに動画をアップする。
いつもの背景が緑と黒の背景になり、画面を囲っている赤いフレームは合わせ鏡をしたときのように、どこまでも奥に続いていく。動画の最後の方で色が反転し、フレームが緑、空間は赤となる。丹波寿雄の笑い声と、誰かの声。
赤いフレームはこれまでも出てきていた。ナマデフラグお茶会で丹波寿雄の顔面が消えた時などで。丹波寿雄を薄っぺらい世界の住人として押し込めるフレームの色の反転とは、丹波寿雄が現実に進出し、薄っぺらな世界に閉じ込められた現実の人間がいる暗喩ではないか。あの楽しそうな丹波寿雄の笑い声はそういうことではないだろうか?
ちなみに、この動画で出てきた表情が変更されたアイコンの元画像となっているようだ。
混乱をよそに、丹波寿雄はまたツイートをおこなう。
あまりにも珍しい、4月以外でYouTubeに動画をアップした知らせであった。
それがこちらのtst_eyetoeyeである。
tst_eyetoeye考察
動画の中に出てくる要素をまとめつつ、考察をおこなっていこうと思う。
・トライトーン
丹波寿雄が動画冒頭に話題に出したトライトーン。これがそもそも何なのかをまず解説したい。
一番わかりやすい例を挙げると、シ-ファの音がトライトーンとなる。最近だと緊急地震速報の音にトライトーンが用いられているそうだ。
また、丹波寿雄が言っていた通り、トライトーンは「音楽の悪魔」だとか「悪魔の和音」だとかと呼ばれていたのは本当である。
今でも緊急地震速報に用いられる位には不安定で不穏な音であるため、中世の方々が鳴らしたくないという感情を抱くのも当然だったのかもしれない。現代ではこの音の不安定な状態を解消する「トライトーンの解決」がトライトーン込みで「ドミナントモーション」という名のコード進行として使用されていたりと、様々な音楽に用いられるようになったようだ。
そして、このトライトーンが「恋バグ」のフレーズの一部に用いられていると丹波寿雄が語っている。該当部分と思われる場所を確認してみよう。
1:24~1:27の三秒程度しかなかったが、お気づきいただけただろうか?採譜できていないため音階は不明だが、動画内で鳴らされた音の通りの音が鳴っているため、トライトーンは確実に使用されている。
トライトーンのような不協和音も内包して構成されているのが「恋という名のバグ」であり『丹波寿雄』という存在である…… ということを、丹波寿雄は言っているのかもしれない。極端なことを言えば、丹波寿雄はある種、「悪魔の和音」から生み出され身体を与えられた「音楽の悪魔」そのものと呼べるだろう。
・丹波寿雄の新曲制作の動機
もっと良い「俺の曲」を作るために音楽について勉強していると断言した丹波寿雄。
今回の動画は、特にピアノの演奏がされはじめた箇所あたりから、丹波寿雄の身体の表示が遅くなっている。ラグが発生して読み込みが遅くなっているような風情だ。リソースが底を尽きかけたと本人が言うだけあり、ピアノの演奏は丹波寿雄にとって大仕事であることが伺える。
そこまでして、どうして音楽理論を学び、ピアノを弾けるようになり、「もっといい曲」を作りたいのか。
これまでの経緯を考えるに、この一言に全てが集約されていると私は考えている。
丹波寿雄は、自身が薄っぺらな存在故に音楽の勉強に用いるモノにも触れられず、勉強どころじゃなかった…… という旨の話を動画内でおこなっているが、付け加えるように「三年くらい前はね」とも話している。
この動画は2021年3月19日投稿のものなので、言うまでもなく三年前は2018年。丹波寿雄がVtuberデビューする前後である。
そうした丹波寿雄の口ぶりから鑑みるに、Vtuberデビュー前から丹波寿雄は自力で「俺の曲」を作りたいと考えていたのではないだろうか、という見方ができる。
以前から怖井たま氏や丹波寿雄本人が言っていたり仄めかしているが、丹波寿雄は「ボツにしたゲームのキャラクターの魂が自分のテーマ曲に封じられ、インターネット上にアップロードされた存在」である。
現在の丹波寿雄のテーマ曲は怖井たま氏が制作した「恋という名のバグ」であるが、テーマ曲の作曲者が怖井たま氏である以上、どうしても作者からの影響を受けてしまうのではないか。しかも実際に妨害に遭っているのは、丹波寿雄の過去動画を見れば明らかだ。おエカキナマホーソーは特に顕著だろう。動画開始前から見ないよう促しているのだから。
「恋という名のバグ」がSoundCloudにアップされたことで、Vtuberとしての動画と共に丹波寿雄は曲を媒介にして視聴者に働きかけて、自らの活動に必要なリソースを増やしていけた。
しかし同時に、「恋という名のバグ」が怖井たま氏の創作物である以上、影響を受けたり妨害されやすくなることは避けられない。
故に、新曲を作ろうとする動機としては、リソースを得て一層「できること」を増やしたいのと同時に、丹波寿雄自身が『丹波寿雄』の曲を作ることで、怖井たま氏とは別の存在として確立するため、と考えられる。
・丹波寿雄とピアノ演奏
丹波寿雄は今回の動画のラストで、ピアノでのBGMを流しつつピアノが弾けることをしきりにアピールしていた。これが一体どのような意味を持つのか。
まず改めて言いたいのが、怖井たま氏はピアノを弾けないと明言していることだ。前回の考察記事にも掲載したが、改めてこのツイートを掲載することで確認としたい。
複雑ではない演奏とはいえ、ピアノの演奏ができない人間が、いきなり動画内のBGMのようにそれなりに滑らかに(しかも恐らく両手で)演奏できるかと問われたら、ピアノを少しばかり習ったことのある私はNoと答える。
ならば、いつもの楽曲製作のようにDTMソフトに収録されているピアノ音源を打ち込んで作成したものではないかと問われても、私はNoと答える。
根拠としては、ピアノの音が明らかに違うことだ。tst_eyetoeyeで流れたピアノと「恋という名のバグ」などで用いられているピアノ音源を比較してみるとわかりやすい。
丹波寿雄が言うには、電子ピアノを演奏しているという。電子ピアノということは、どのような形式であれ物理的な鍵盤が存在する。また、物理的鍵盤があるということは、演奏する際に鍵盤を叩く音が混じる。グランドピアノのようなものでなくてもだ。これは私の経験則でもある。
そして、tst_eyetoeyeの動画で流れるピアノの演奏も、音量を大きくして確認すると、ピアノの鍵盤を叩く音が明確に入っていることが確認できる。動画の2:20~2:24あたりが一番聞き取りやすいと思うが、コトコトと形容できるような音だ。
怖井たま氏の楽曲の中でも特にピアノが印象的で、かつ「恋という名のバグ」と同一のDTM音源を使用しているであろう「劇中劇は終わらない」でも、鍵盤を叩く音は入ってないことが確認できる。
これより、動画内のピアノはDTMソフトの音源を利用した打ち込みではなく、正真正銘電子ピアノで丹波寿雄が演奏した音であると言えるだろう。
薄っぺらな丹波寿雄がピアノを演奏している理由としては、 怖井たま氏に憑依したからとしか言いようがない。
それこそ、最初のこの時のように。いや、怖井たま氏ができない筈のピアノの演奏を「出力」している時点で、この時より余程強力に憑依していると考えていいだろう。
このモールス信号がハッタリではないことを如実に示している。
余談だが、
の部分に関しては、アクキーなどでイラストは存在しているものの、Live2Dで表示されず動きもしない下半身はそもそも作成されておらず、憑依をしても足を動かせない状態であると考えられる。
フットペダルはピアノ演奏の表現の幅を広げる必要不可欠なものなので、そのうち足を手に入れる予定ではあるだろうが……。
投稿後
tst_eyetoeye投稿から約6分後。怖井たま氏がツイートする。Vket5閉幕以降久々のツイートであるが……。
自身が弾けないはずのピアノを丹波寿雄が演奏した。その事実に動揺を隠し切れない様子であった。
丹波寿雄はリプライで圧をかけていた。それにしても、怖井たま氏の立場からしてみれば恐ろしいことこの上ない状況である。第三者からしてみても、動画の内容と丹波寿雄のいつもの調子とは違う圧の強い言動で恐ろしさを感じたことだろう。私はとても怖かった。
更にこの時、再び丹波寿雄のアイコンが変更されていた。時間はわからないが、午後8時20分頃には変わっていたという証言があった。
このアイコンの表情も、元はtst_eyetoeye投稿直前にTwitterにアップされた動画で出てきたものだろう。多少こちらを見ている気がするが……。
更に、これはどのタイミングか不明だが、丹波寿雄が怖井たま氏がピアノを弾けない旨を呟いたツイートをいいねしている。
言い逃れはさせないということなのだろう。
最後に口笛を一つ残して、丹波寿雄は浮上を終えた。
終わりに
これにて、今回のまとめを終わりたいと思います。
本当になかなか考察まとめを作成できない状況が続いていますが、少しづつでも進められています。今回も要所を拾いつつまとめられた…… と思いたいです。
次回は4月8日、つまり#2とtst_square。考察の回答と新たな謎の提示という、考察勢として大変大きいものがあった動画たちです。できるだけわかりやすく、しかし取りこぼしなくまとめていきたいと思います。今後もまとめをご覧くださるならば、本当に幸いです。
今回もご覧くださり、ありがとうございました。