丹波寿雄を考察する その1 初投稿動画とその前後編
どうも、爪切鋏です。今回は、最初の動画である『【バーチャルYouTuberとしおちゃんねる】俺俺俺だよ~~♥ 初投稿だよ~~♥』の動画、及び前後の出来事や考察要素についてまとめていこうと思います。
以前のまとめと被る点もあるうえ、長い記事となりますが、読んでいただければ幸いです。
投稿前
2017年9月27日
怖井たま氏が『恋という名のバグ(rejected)』のアップロード予告をする。
現在お馴染みになっているこのジャケットは、この投稿のために書き下ろされたもののようだ。
2017年9月28日
怖井たま氏が『恋という名のバグ(rejected)』をアップロードする。
SoundCloudの楽曲ページの説明欄を引用する。
文章出典
ここで、出てきた用語で気になるものをまとめていく。
◎デジタイズ
出典
◎クオンタイズ
実際に入力した演奏データのリズムを合わせるのだという。
出典
◎エンコード
出典
◎アナライズ
出典
まとめると、怖井たま氏が構想していたSRPG内での丹波寿雄は、どのような状態でも人間とその魂のデジタル化や形式の変化を与えることができる能力を持っていた、ということだろう。フロッピーに魂をしまわれてしまう、という説明と合致している。
また、説明欄の文面から判断するに、SRPGでは敵キャラのようなポジションにあったことも考えられる。
2018年1月26日
怖井たま氏が、はじめてのアンケートに答えていただいてノリノリになったのか、このような動画を投稿している。
その後も怖井たま氏は事あるごとにこの動画を引用リツイートしている様子が見られる。
2018年3月28日
怖井たま氏がこのようなツイートをする。
この画像の絵だが、明らかにLive2D俺の丹波寿雄のパーツとなっている。Webカメラも購入していることから、丹波寿雄のVtuber活動の準備がこの時点でほぼ完了したのだろう。
そして、画像中央に丹波寿雄の目が薄くあることが確認できる。この時点から丹波寿雄が『目を合わせ』ようとしていることが見て取れる。『目を合わせる』という行為はその後の丹波寿雄の動画でも見られるため、丹波寿雄の活動において非常に重要な行為であることが考えられる。
また、『x9uo』は後でもう一度取り上げるが、丹波寿雄が怖井たま氏の人格を抑え込んで活動する際に多用する文字列であるため、このころから既に丹波寿雄の活動は始まっていたと考えるのが妥当だろうか。
ちなみに、この画像には隠された文字列がある。私自身のTwitter考察の引用で申し訳ないのだが、提示させていただきたい。
ツイート内の引用ツイートにもあるように、「会えてうれしいよ!キミの名前は?」という文字列が見えるのがお分かりだと思う。
2018年3月31日
怖井たま氏がこのようなツイートを投稿する。
画像はPC版SoundCloudの『恋という名のバグ(rejected)』の楽曲ページ……であるはずなのだが、楽曲タイトルや説明文などがほぼ全て『x9uo』に置き換えられたものになっている。また、ジャケットの丹波寿雄の顔が黒塗りになっていたり、背景に丹波寿雄が写っている。
『x9uo』は、キーボードに併記されている平仮名に置き換えると『さよなら』と読める。そして、この後も怖井たま氏のツイートで『x9uo』を出る際は怖井たま氏のTwitterアカウントでも丹波寿雄が出てくる時であるので、『x9uo』は怖井たま氏と丹波寿雄の人格を切り替えるための暗示となる文字列である、と考えられる。
完全に丹波寿雄が表舞台に姿を現すため、本気で怖井たま氏に暗示をかけていたのがこのツイートであるという予想もできる。
ちなみに、ツイートの16進数は、変換すると『投稿テスト♥』となる。
動画考察
2018年4月1日
『【バーチャルYouTuberとしおちゃんねる】俺俺俺だよ~~♥ 初投稿だよ~~♥』が投稿される。
この動画にもギミックが仕掛けられているので、一つずつ解説と考察をしていこうと思う。
1. 1フレームの字幕
動画の0:53~0:54の間の一瞬だけだが、ノイズの中に字幕があることをお気づきだろうか。 自分のツイートで申し訳ないが、そのスクリーンショットを掲載させていただく。
本当に一瞬だけのこの字幕、意味深な用語が並べられているので、まずは用語をまとめさせていただく。
◎扁桃体
出典
出典
上の出典は、恐怖や不安がどのように扁桃体の活動を活発にしているのか研究した論文にもなっている。
また、音楽を聴いた時などに感じる感動にも扁桃体が関わっていることが知られている。
出典
◎集団パニック
出典
出典にて、集団パニックではパニック障害の症状が多数に連鎖していくという記述があるが、パニック障害では扁桃体の過活動によって様々な反応が発生してしまうと推測されている。
出典
◎憑依妄想
出典
また、憑依妄想は精神分裂病……現在の統合失調症の自我障害の症状として見られることもある。
出典
ところで、統合失調症の患者さんは扁桃体の左側が小さいという所見が見られるが、それがどのような影響を及ぼしているかまでは明らかになっていない。
出典
ここから、丹波寿雄が視聴者にどのように働きかけているかを考察することができる。
丹波寿雄は、恐怖、または快感を与えることにより視聴者ひとりひとりの扁桃体に揺さぶりをかける。
快感は、音楽である『恋という名のバグ』による働きかけで発生すると考えられる。扁桃体は、音楽を聴いた際の快の情動を忘れない。『恋という名のバグ』を、ひいては丹波寿雄を忘れられないようにするのだろう。
恐怖は、動画やTwitterなどでの丹波寿雄の言動であるだろうか。丹波寿雄の言動から視聴者に『自分は丹波寿雄に憑依されている』という妄想を引き起こし、一人の視聴者のパニックが他の視聴者のパニックを誘発、憑依妄想を伝染させていくと考えられる。
『丹波寿雄』という存在を確実に視聴者に植え付ける方策と言える。
後で取り上げるが、怖井たま氏が丹波寿雄に憑依されていると思わしき言動をTwitter上でおこなっている。『一人の視聴者のパニック』の起点と言っても差し支えないかもしれない。
ところで、『【バーチャルYouTuberとしおちゃんねる】俺俺俺だよ~~♥ 初投稿だよ~~♥』の動画の最後のほうで聞ける『ちょっとこしょこしょするだけさ』だが、イヤホンで聞くと左側後方あたりから声をかけられるようになっていることにお気づきだろうか。上記の考察と関わりがあるかはわからないが、気になる方は聞いてみてほしい。
2.早回しの言葉
動画の5:43~6:17の間に、3回ほど動画が早回しになっている箇所がある。
こちらは、動画の該当部分を標準速度にしてくださった方がいらっしゃるので、動画を引用させていただこうと思う。
(※何か不都合がありましたらご連絡ください。埋め込みを削除します。)
こちらを参考に早回しの部分を書き起こすと、以下のようになる。
※あくまで私の聞き取った書き起こしですので、細部が違うこともあります。ご了承ください。
ここから読み取れることは、
・丹波寿雄は自らが元々ゲームの中の存在で、しかもそのゲームは没になったことを知っている
・丹波寿雄の本体はSoundCloudにアップロードされた『恋という名のバグ(rejected)』
というところだろうか。
しかし、一つ謎が残る。
『あのこ』とは、一体誰なのだろうか。
まず、怖井たま氏のSoundCloudにアップされている楽曲である『Never-ending play within a play/ 劇中劇は終わらない 』のジャケットになっている『みとさん』ではないだろう。楽曲の説明欄にこのようなことが書かれている。
出典
丹波寿雄はボツにしたと明記されているので、今後制作予定とされているゲームのデモで登場している『みとさん』は嚙み合わない。
また、2018年1月の動画投稿テストで登場した『アストラヴィエンタ』でもないだろう。このキャラも制作予定のゲームのキャラとなっているからだ。
ちなみに、みとさん及びアストラヴィエンタの名前はこちらの動画で確認できる。
『みとさん』でも『アストラヴィエンタ』でもないならば、『あのこ』とは一体誰なのか。
考えられるとすれば、『丹波寿雄が登場する予定だったSRPGのキャラ』だろうか。どのような物語であったかは現在の視聴者には一切わからないが、順当に考えるならばこれが妥当だと感じている。
あくまで個人的な考察になるが、自分としては『あのこ』=『丹波寿雄が登場する予定だったSRPGの主人公』と考えている。そのSRPGにどれくらいキャラが登場する予定だったのかは知らないが、前述の通り、丹波寿雄が敵キャラであった様子を鑑みると、敵キャラと一番親交を結べる可能性があるのは主人公ではないかと感じるからだ。
2021年現在、未だに『あのこ』の手がかりは薄いままであるので、今後も『あのこ』の存在を注視しつつ丹波寿雄を追いかけたいところだ。
投稿直後
丹波寿雄はじめての動画が投稿されたのは4月1日午後2時頃。その後同日午後10時前に、怖井たま氏はこのようなツイートを投稿した。
怖井たま氏は、この時点では丹波寿雄をエイプリルフール限定のものにしようとしていたと思われる。
さらにこの一時間後、このようなツイートのツリーを作成した。
ツイートの埋め込みを多用するが、お許しいただきたい。
ボツになり、自らが活躍する際のBGMアレンジだけ投稿され、未来を無くした……ある意味『詰んでいた』『丹波寿雄』が、自らの存在を視聴者に植え付けようとするのも納得がいく。
そしてここから、怖井たま氏が丹波寿雄に憑依されていると見られるツイートが加速度的に増えていく。
投稿後
怖井たま氏が丹波寿雄に憑依されたと思わしきツイートの数は多いため、一部を抜粋していこうと思う。
2018年4月2日
怖井たま氏が固定ツイートを作成したが、そこに丹波寿雄が割り込んでいる。
※現在怖井たま氏のお題箱は閉鎖されているのでご注意ください。
既に丹波寿雄は自身をエイプリルフールだけの存在にする気は無いようだ。
2018年4月4日
怖井たま氏がチャンネルアートの変遷をまとめている。
また、モーメントも作成しており、このようなツイートを残している。
2018年4月6日
16進数のツイートが現れる。
この16進数を変換するとこうなる。
このツイートの直前にはじめてのファンアートのリツイートといただいた旨を怖井たま氏がツイートしているのだが、それに対する丹波寿雄のコメントがこちらとなっている。
その後、丹波寿雄はこまめに怖井たま氏のTwitterに登場するようになる。
このような報告ツイートであったり、ファンアートのお礼であったりと、色々と。このようなツイートもあった。
そして、徐々に怖井たま氏本人のツイートが減っていく。いや、正確には、5月のとある日までは丹波寿雄に憑依されつつもTwitterには頻繁に浮上していた。
このようなツイートをしていたりした。
2018年5月21日
この動画ツイートを境に、怖井たま氏の浮上が減る。
2018年6月11日
次に明確に浮上した際のツイートがこちらとなっている。埋め込みが長くなるが、ご容赦願いたい。
16進数の部分には、下に変換後の文章をつける。
どうやら怖井たま氏が浮上していない間、丹波寿雄はレム睡眠時などを利用して、16進数ではなく日本語でツイートする練習をおこなっていた様子が見られる。
ツイート内で言及されている鍵付きのアカウントに関しては現在も確認できていない。というより、鍵付きアカウントを探すのは困難である上、個人のデリケートな部分に触れてしまう可能性があるので、(鍵が外れたりしない限りは)捜索しないつもりである。
ちなみに、丹波寿雄の公式Twitterアカウントは当該の鍵付きアカウントではない様子だ。『2018年8月からTwitterを利用しています』という表記が確認できる。
2018年7月22日
6月18日の大阪府北部地震に対する生存報告をおこなったり(本当に何もなくてよかった……ご無事で何よりです……!)、
丹波寿雄に憑依されつつもID指名形式のツイートに答えていたりしていた。
(こちらのツイートは丹波寿雄のものだけだが、後にマシュマロ返信で同じ回答をしていたことを記しておく)
そんな中、ファンアートをリツイートした後、16進数でのツイートをおこなった。
ツイート下に変換後の文章も記す。
ただのファンアートに対するお礼というには意味深な文章、そして顔を無くした丹波寿雄。
なぜこの時顔を無くしたかは不明だが、怖井たま氏の抵抗と考えるのが妥当だろうか。
2018年8月2日
またファンアートをリツイートした後、ツイートをおこなっている。このころには怖井たま氏のツイートより丹波寿雄のツイートが増えているが、怖井たま氏の抵抗が垣間見れるようになっている。
16進数の変換後の文章も記す。
2018年8月10日
このようなツイートが投稿される。
完全に丹波寿雄が日本語でのツイート方法を学習したことが伺える。
2018年8月27日
丹波寿雄の公式Twitterアカウントが開設される。怖井たま氏はこのツイートをリツイートした。
2018年11月19日
これが怖井たま氏の2018年最後のツイートとなった。次のツイートは2019年3月31日…つまり、おエカキナマホーソーの告知ツイートとなる。
終わりに
これにて、『【バーチャルYouTuberとしおちゃんねる】俺俺俺だよ~~♥ 初投稿だよ~~♥』前後のツイートとそこからの考察・解説記事を〆たいと思います。前回に引き続き長くなってしまい、本当に申し訳ありません。
最後の怖井たま氏の2018年11月19日のツイートの裏で丹波寿雄がどのようなツイートをしていたかは、次回以降の記事でまとめたいと思います。
この記事が丹波寿雄の更なる広がりと、考察の発展に繋がるのでしたら幸いです。