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考えて行動できるって「優先順位」が決められること
先日、とある社長のボヤキを聞くことがありました。
社内でうまくいっていない案件があり、部長たちが会議をしているがどうしていいかわからないから「社長、決めてください」と言われたそうです。
社長はヤレヤレという感じだそうです。
なんでそんなことが起きているのでしょうか。
会議で何をやっているのか?
正直、この話を聞いた時は「それで物事が進むなら決めてあげればいいのに」と思ったのですが、社長曰く
「どうするかは現場の判断で決めること。それだけの裁量はみんな持っている。そもそも毎週集まって、問題点ばかり話しているから先に進まないんだよ。ちょっと会議体を変えようと思っているんだ」ということでした。
何が言いたいのかと言うと、恐らくどこの会社でもあるのではないかと思いますが、会議というと
問題を解決するための話し合いの場
となっていることです。もちろん、問題解決の時間も必要です。
問題解決しか話していないのが問題なのです。
目的と目標とビジョン
ここでもう一度確認しておきたいのが、目的と目標とビジョンです。
社員にビジョンを示さないといけないというのは最近よく言われているのでみなさん、あ~と思われるようですが意外と腹落ちしていない感じです。
特にビジョンは社員に示すということなので、格好いい言葉と思い込んでいる方もいらっしゃいます。
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会社には達成したい目標があって、それを達成するために部門へ目標が下ろされます。それぞれの部はその下ろされた目標を達成するために(目的になる)それぞれのチームに目標が下りていくという構図になっています。
目的と目標は同じ言葉であっても見る立ち位置で目的なのか目標なのか変わってきます。
上司はこれを抑えた上でしっかり部下に伝えていくことが必要です。
ビジョンはそれぞれの目的や目標が達成された時の状態です。ですから、これは同じ映像である必要があります。
先ほどの部長が決められないというのは、会社として達成したい目標の中の一つであるのですが、いろいろな社会情勢や社内の状況などによって最初に決めた通りにいかないことはあります。
部長同士が集まっているということは、上の図で言うと一番上の会社の目的を達成するために集まっている集合体です。会社の達成したい目標が変わらないのであれば目的も変わらないはずです。
ならば、達成するための下に下ろす目標には変化があるかもしれません。
変化があったとしても結果として会社の達成したい目標が達成できれば良いので、部長たちは達成のための目標を議論する必要があるわけです。
大事なのは自分たちで「優先順位」を決めること
なんだか禅問答みたいになってきましたが、要するにその立場で目的目標が達成された状態を、その場のメンバーが同じ映像を見ていることが必要です。一つの目標が今のままでは難しいのであれば、達成のためにどこを重点的に行動するのか?リソース配分をどうするのか?など、お互いに裁量を持った人たちの集まりで話し合って決めることが必要なのです。
会社の目標達成のための「優先順位」を決めることです。
もしかしたら一定の部門にしわ寄せがくるとかあるかもしれません。それならば他の部門は何をするのか?どう関わっていくのか?などを話し合っていく必要があります。お互いに優先順位を全体で見た上で自分たちで決めることが必要です。
自分たちで考えて動く組織
自分たちで考えて動いてほしいという話はよく聞きますが、このように自分たちで決められないのは、目的目標とビジョンが明確でないことと「優先順位」を決める(考える)場がないということです。
・目標の進捗管理
・次に向けての目標更新
・一定期間(四半期など)の大きな課題を話し合う
・問題解決
会議ではこの4つの要素を話し合う場を用意して、今はどの要素を話し合っているのか理解した上で、優先順位の確認をチームで行うことが重要です。
上の立場の人ほど扱うものが大木なりますから意識してほしいことですね。
目的目標はつながっていますので、ここが決まらないと下の人は動けないです・・・。
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