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何を大事に仕事をしているのか?

サッカーワールドカップも終わりますね。と偉そうなことを言っていますが実はリアルでは見ていませんでした。ニュースで結果を知って「へぇ~すごいなぁ」くらいの感じでした。
それでも今回の日本代表の試合は組織づくりにも十分参考になる題材だったと思います。

「楽しいんですよ」という吉田選手の言葉

みなさん、それぞれワールドカップの中で印象に残っている場面とか言葉とかあると思います。
私は実を言うと日本代表が帰国後の、つい最近のテレビで見たキャプテン・吉田選手の言葉が印象に残っています。

朝の情報番組の中で、キャプテン吉田選手と元日本代表の中澤佑二さんの対談でした。

中澤さんから「4年後はどうするの?」と聞かれた吉田選手が、一瞬困ったような顔をしながら

「年齢を考えると今回が最後になるという覚悟で臨みました。家族にもそういうつもりで行ってくるということは伝えていました。いろいろ大変なこともあるし、体力的にしんどいこともある。
でも・・・日本代表の仕事って・・・
やると楽しいんですよ・・・」

満面の笑みでそう答えていました。なんだかこの表情と言葉にちょっとした感動すらおぼえました。

できるかどうかは脇に置いて、「やりたい」のだということはよくわかりました。
やりたい仕事に巡り会えるって本当に幸せだなと思います。

やりたいと思える自分の欲求

日本代表のキャプテンって、チームをまとめるだけではなくてマスコミ対応とか、ドーピング検査とか、結構いろいろやらないといけないことがあるそうです。勝っている時はいいですが、負けている時は批判の矢面に立たされるし、吉田選手も相当叩かれていたのはサッカー音痴の私でもわかりました。それでもベスト8を手にするというビジョンをしっかり描いて、勝利に繋がったときの喜びはそういう苦労を吹き飛ばすのだろうと思いました。

確かに仕事って楽しいことばかりではありません。
自分も随分いろいろな仕事をしてきましたが、必ずしも良いことばかりではなかったですし、周りからボロクソ言われたこともありました。
多分、真剣にやればやるほど裏と表があるのだと思いました。

吉田選手の対談を見ていて、自分は何を大事に仕事をしてきた(したい)のだろうと考えました。自分の望んでいること(欲求)ですね。

言葉にすると、
・誰かの役に立っていると思えること
・自分と関わった人が笑顔になること

この2つだったように思いますし、今もそれを追い求めていると思います。

誰でも持っている「5つの基本的欲求」

何を大事に仕事をしているか?
「何であの人はあんなことを言うのか?」「どうしてあんなことをするのか?」なんて違和感を持ったことは誰でもあると思います。
どうしてそんな感情がわくのでしょうか。


人は誰でも上記の5つの欲求を持っていて、選択する順番が違います。これは選択理論と言います。その人によって何をどの順番で選択しているか違うために大事にしていることが違って見えるのです。

私は「愛・所属の欲求」が一番に来るのですが、誰かの役に立ちたい。周りの人が笑顔になってほしいということからも、人を大切にしたい・されたいという欲求が働いているということが理解できます。

この5つはどれが正しいとか、上とかありません。何をどの順番で選んでいるかは「個性」です。お互いの違いを理解する一つの指標として理解してほしいです。

社歴の長い会社で、人の出入りが少ない会社では同じような欲求の人が集まっていると考えられます。良いとか悪いではなく、そこに違う欲求の人が入社すると知らないうちに組織に馴染めなくなりはじかれてしまうことがあります。
そんな時はこの「欲求の違い」を理解しておくことで、新しい人たちも活躍できる環境を整えていきたいところです。

それぞれの欲求を理解しながら、個々が活躍できる会社であるために
「何を大事に仕事をするか」
その会社で何を大事にするか、社員で言語化することが来年は仕事の一つになりそうです。そこで働く人たちが笑顔になれるように力を尽くしたいと思います。


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