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良いコミュニケーションは人の違いを理解することから

先週は2社のコンサルティングを行いましたが、たまたま?同じことをお伝えしました。どちらもこれから社員の数を増やしていく予定だが、コミュニケーションが不安というものでした。

不安になるのは当然のこと

1社は現在3名でやっていてなんとかなっているが、これから増えていった時、社長がすべて賄うのは無理というものでした。
もう1社はスタートしたばかりのころはワイワイやりながら楽しかったが、今は人も増えてきてなんとなく昔の良さが消えかかっている。今後も増えていく予定だが、このままで大丈夫かということでした。

人が増えていくことでコミュニケーションが複雑になっていくのは「コミュニケーションライン」という考え方でも言われており、当たり前の不安なのです。


コミュニケーションライン

例えば3人でやっている場合は左のように、お互いのやり取りは3本のラインです。
しかし倍の6人になった時にどうなるかというのが右の図で15本となります。人数は2倍でもコミュニケーションラインは5倍になっているのです。
一気に複雑になります。

コミュニケーションラインの出し方は
・ライン(L) ・人数(P)

L=P(P-1)/2 という公式で表されます。

少し増えるだけでこれですから、コミュニケーションをしっかり取るのは難しいですよね。

まずは人と人の違いを理解する

こういうお悩みの時に必ず最初にお話するのは「人と人の違い」です。
人と人が違うのなんて当たり前と言われそうですが、見た目が違うという話ではありません。
思考の違い」についてお話しています。
一般的には右利き、左利きと「利き手」が存在しこれは無意識に動かしていると思います。それと同じように脳にも「利き」が存在し、これも無意識に思考を繰り返しています。

この無意識(当たり前)がコミュニケーションエラーを引き起こします。
誰しも無意識に思考が働いているので、それが当たり前だと思い、また正しいと思ってしまいます。そこに自分と違うことを言われると相手のことを「おかしい!」と考えてしまいます。

この思考の違いをお伝えするために、何度か書いていますが「効き脳診断」(フォルティナ株式会社)というものを実施して説明しています。

強みを知って上手に「任せる」ことが必要

効き脳診断の細かい説明はHPに掲載していますので興味のある方はご覧ください。


効き脳診断結果(naiki)

上記は私の結果なのですが、この形は人によって違います。

効き脳A:「理論・理性脳」で、物事を理論的に捉えることができるが理屈っぽい
効き脳B:「堅実・計画脳」で、計画を立てて実行していくことが得意だが融通が利かない
効き脳C:「感覚・友好脳」で、人間関係を重視し友好的であるが、流されやすい
効き脳D:「冒険・創造脳」で、新しいアイデアを考えだすことが得意だが、突拍子もない

私の場合は人間関係を重視する思考なので、周りの人を尊重しない発言にイラッとします(笑)

どれが良い・悪いではなく、それぞれの特徴を理解してお互いに協働しあうことが重要です。

クリエイティブプロセス/効き脳診断ガイドブックより

チームで成果を上げるためには、それぞれの強みを必要な順番で発揮することが必要です。これをクリエイティブプロセスを言います。
効き脳Dの人がアイデアを出します。しかし突拍子もないことを言うので
効き脳Aの人がそれを定義づけします。しかしAの人が言うことは理屈っぽく難しいので効き脳Cの人が皆がわかるまでAとやり取りをしてまとめます。
それを最初の発案者のDの人が、言ったことと相違ないか確認し、大丈夫であれば最後に効き脳Bの人が計画・実行を進めます。

リーダーはメンバーの特徴を理解して、どこで活躍してもらうか、この効き脳を上手に使うことが必要です。

メンバーの強いところで「任せる」ということです。


先週、コンサルを受けてくださった2社の担当者の方は、ご自身の効き脳を見ながら「あ~私、やらかしているわ~」とか「だからあの人はああいう反応をしているんだ」と実際の現場に当てはめて考えてくれました。

自分の経験に落とし込めると理解が深まりますね。これからのご活躍を期待しています。


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