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チームで新しいことを成功させるには?

今週はお客様の新規事業に絡んで、久しぶりに効き脳研修を実施してきました。


効き脳は個人の強みを知るためのツール

私は普段、チームビルディングをベースに組織開発のサポートをしています。チームビルディングは
個人の強みを使って会社の目指すビジョンに向かって、どんな仕組みでどんなコミュニケーションを取って成果をだしていくかということです。単なる仲良し集団になれということではありません。

そのスタートにあたる「個人の強み」を思考の特性という視点で見える化したツールです。ハーマンモデルという世界的に利用されている理論がベースになっています。

効き脳診断ではこれらをA~Dの4つに区分しています。
■効き脳Aは「理論・理性脳」で、物事を理論的に捉えることができるが理屈っぽい
■効き脳Bは「堅実・計画脳」で、計画を立てて実行していくことが得意だが融通が利かない
■効き脳Cは「感覚・友好脳」で、人間関係を重視し友好的であるが、流されやすい
■効き脳Dは「冒険・創造脳」で、新しいアイデアを考えだすことが得意だが、突拍子もない

などの特長があり、これらの強さは無意識にやっていることなので、自分では当たり前すぎて普段は意識できないのです。これが「人と人は違う」ということです。どれが偉いとか正しいということはなく、思考の「利き」なので、この違いを理解しておかないとアイツはわかっていないとか、なんで自分の言うことを聞いてくれないか?などコミュニケーションエラーが起こってしまいます。

ゲームで普段の仕事の様子を見てみる

効き脳の違いを説明した上で、体感ゲームをやってもらいました。
ゲームはカード中に書かれた情報を元にチームで課題を解決することです。

ここでのポイントは「全員でゴールのイメージが共有できるか」と「それぞれの強みを効果的に発揮できるか」になります。

実際にやってもらうと、ゴールイメージを話さずにいきなり情報を片っ端から話していく。
話をリードしていく人がペンを持ってすべて一人で仕切ってしまう。
周りの人に見えないように、自分の手元でコソコソ考えを整理している。
誰も時間を気にしていない。
というような状態でした。

みなさん、優秀だったので時間内に正解にたどり着きましたが、上記のような状態だったので、これでは生産性が低く忙しいのも納得できます。
専門性の高い人たちばかりでしたので、一人で仕事を抱え込むという普段の状態が出てしまったようです。
そして時間を誰も気にしないということは、期限内にきちんとやりきることができるのか?ということも疑問です。

こういうことを受講者さんにお伝えして、チームで成果を上げることがどういうことなのか考えてもらいました。

成果を上げるポイント

今回、新規事業を検討するというチームが立ち上がったのですが、チームで成果を上げるポイントは
・人の強み×ルール、目標×関係性のループを回して仕事をすること
・仲間を見ながら仕事をすること
・全員で達成した時の状態(ビジョン)を共有すること

この3つになります。

そして、自分の強みは自分のためではなく人のために使うことです。
個々に強いところ、弱いところは違います。
自分の弱いところを知って、誰かに助けてもらう。
誰かが困っているところは自分の強みでカバーしてあげる。
それがお互いを活かすということになります。

新規事業のキックオフミーティングで

今回は、効き脳「D」の高い部長さんの言いだしでスタートしています。
どうして忙しい中、このようなことをやろうとしているのか、背景とか思いを伝えいます。

しかし、細かいところまで考えが練られていないのはわかっていました。
「A」の高い部下の方にたくさん突っ込まれていました。端から見ると変な雰囲気に見えるかもしれません。

上司だから完璧にできるわけではありません。足りないところは部下がカバーしていくことでチームとして成果が出るのです。

突っ込み・・・いえ、話し合いはたくさんするべきです。その中でチームとしてゴールイメージを共有して成果を出していくことが重要です。

そのスタートが効き脳(個人の強みを知る)になるのです。

研修に参加したメンバーの一人が、このミーティングの様子を「ぐちゃぐちゃした感じ」と表現していたのですが、これは悪いことではなく、効き脳の違いからくるものなんだと言ってくれたようです。

伝わったのかな???




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