「こ」コーラにまつわるルワンダでの話。
普通のコーラがダイエットにいいと思っている人がいた。
これは、僕が2013年に青年海外協力隊としてルワンダに派遣されたころのお話です。コーラといえば、毎日飲むほどの大ファンがいたり、海外のどこにいっても、田舎では下手したらミネラルウォーターよりもコーラの方があるかもしれない、くらいに有名な飲み物です。
同時に、コーラにはたくさんの砂糖が入っているのも、誰もが知っている事実。・・・だと思っていました。
どうも、アフリカ系男子のナイケルです。
こちら、「あいうえお順」でテーマを決めて語るシリーズです。今回は「こ」です。というわけで、コーラ。
青年海外協力隊として、ルワンダに派遣された最初の1ヶ月ちょっとは、ホームステイをしながら、現地語の語学学校に通わせてもらえます。
僕のホストファミリーは、50歳くらいのお母さん、16歳くらいの男の子、14歳くらいの女の子、0歳の女の子といった感じでした。どの子供たちも、お母さんの実のこどもではなくて、地方の親戚から、学校にいくために預けられた子たちでした。
そんなお母さんは、僕が思い描いていたようなTheアフリカンなお母さんで、ふくよかな包容力の高い体型で、英語も現地語もまったく話せない僕を、いつも温かくもてなしてくれました。
この経験をもとに、僕は現在も、NPO法人AYINAにてアフリカホームステイの責任者をやらせてもらっています。
ある日の夜、家でどこからもってきたのかわからないんですが、子供たちが体重計を持ってきて、「体重測りっこ大会」なるものが始まりました。
まずは、16歳くらいの男の子。見てわかるくらい細身な体型なので、やはり軽かったです。そして、14歳くらいの女の子。決して大柄ではないのですが、女の子は成長がはやいということもあり、男の子よりも少し重く、落ち好むのかとおもいきや、「イエーイ!」といって、嬉しそうにお母さんとハイタッチしていました。
僕も測らされて、まあ中途半端な重さだったので、ホストファミリーも「ナーイス」みたいなやっつけな反応をいただいて、最後はお母さんの番になりました。
90キロ。
子供たちは、その数字の大きさに大喜びしていたのですが、お母さんは笑いながらも、「この体重計壊れてるんじゃないかしら?」と、ずっと体重計の裏などを眺めながら、また別な場所に置いてみて測りなおしたりしていました。
そして、僕に真剣な顔でこう言いました。
「ねえねえ、なんで私太っていると思う?」
たしかに食べる量は、そんなに多くないお母さんなのですが、生活をずっと観察していると、1日に6〜7回ほどお茶を飲んでいます。そのお茶を飲む際に、だいたいサイコロサイズの角砂糖を少なく見積もっても5個は入れていました。つまり、1日30個の砂糖を摂取していることになります。そりゃあ太るわけです。
僕がそのお茶に入れている砂糖の話をすると、「じゃあ明日から、もうお茶は飲まない!」と宣言し、「でも今日はOK!」といって、いつものように食後のお茶に砂糖を最後だから7個ほど入れて飲み干しておりました。
翌日。
僕が現地語学校から家に帰ってくると、いつもの笑顔の素敵なお母さんが出迎えてくれて、その右手には、日本ではなかなかみることのない、瓶のコカコーラが握られていました。
どうみても、ダイエットコーラでも、コカコーラゼロでもありません。
「あれ、お母さん。ダイエット始めたんじゃなかったっけ?」
と、思わずただいまも言わずに聞いてしまった僕に対して、お母さんは答えます。
「うん!お茶はやめたから、代わりにコーラを飲んでいるのよ!」
風呂上がりのコーヒー牛乳のごとく、ごくごくとコーラを飲み干したお母さんに、僕はインターネットの画像検索で出てくる、コーラの砂糖の量を表す写真をみせたら、危うく瓶を下に落としかけるくらいびっくりして、最終的には、コカコーラ社に怒っていました。
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