ヒーロー。
今日は新しいオフィスに初出勤!
だなんて、ウキウキな内容でも書こうかなと思っていたけど、そんな気分になれないニュースが飛び込んできた。
ぼくの大好きなヒーローのひとりが、星になってしまったようだ。
以前、死について語ったことがあるけど、ぼくは父が中学生の頃に亡くなってから、32歳にしては死に対して結構な時間を割いて考えてきたと思う。
アフリカと出会っての5年間では、友達やご近所さんも含めて、片手では数えられないくらいの人が身近で亡くなったりもしている。
その為、死に関しては受け止める力や、むしろそれは神秘的なものである、かのような考え方など、死に対しての整理のつけ方は
そんな自分も「早すぎる死」に関しては、哀しさや悔しさなどが数分おきにやってきて、なんとも言えない気分になる。
格闘技を少しでもかじったことがある方には、説明不要だと思うけど、このnoteを読んでくださる方のなかで初見な場合もあるので、ちょこっとだけどんだけカッコいい人だったのか、お話ししたい。
KIDさんは、163センチと小柄ながら、キックボクシングや総合格闘技などで自分よりも大きい相手ばかりを、圧倒的なパワーとスピード、そして奇想天外な攻撃で倒してきた。
自らを「神の子」と称して、20代の頃までは誰かが近づいたら殴られてしまうんじゃないかって思うくらいギラついた目をしていた。でも、彼の試合後やインタビューを見る機会があって、そこにいたKID選手は、同じ人とは思えないくらい優しい瞳と、他の選手やファン、もっというと他人レベルまで包み込んじゃう無邪気さと器の大きさの両方を兼ね備えた人であることがわかってきた。
格闘家として全盛期の年齢ながらも、お父さんのあとを追ってレスリングに挑戦したり、再起不能と言われた怪我を負った時も、プライベートで色々あった時も、自分に向き合って戦っている姿がカッコよかった。いつの日か、試合よりも彼が喋っていたり、普通に過ごしている映像の方が観るようになっていたかもしれない。
だから、今回のガンという相手も、KIDさんなら倒しちゃうと思ってた。
その反面、今回の訃報はかなり衝撃的だった。
実際の面識は一切ないし、ぼくがKIDさんのことを語るなんておこがましいし、何も与えることは出来なかったけれど、自分が目指すヒーロー像として、ぼくの中では今後もなんども登場する方であることは間違いありません。
KIDさん、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。
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