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値段が決まってないベナンはコミュニケーション能力が磨かれやすい?

なにかを買うたびに、会話と妥協と納得がある文化が好きだ。


ぼくは西アフリカのベナン共和国に、合計で1年半くらい住んでいる。

経済的首都のコトヌーという街は、空港付近に大型スーパーがあったり、ちょっといくと中国系のお店などが並んでいる。

そこは日本となにも変わらず、値札がついている商品をレジに持っていき、ピッピッとバーコードを読み取り、「合計で12,000セファ(ベナンの通貨名)になります」と言われて支払う。


でも、それ以外の商店のようなところや、ぼくもたまに使うバイクタクシーなんかは、ちゃんとした値段が決まっていない。

大体の相場はもちろんあって、例えばホウキとかだと1,500〜3,000セファで売買されている。

どの価格帯で落ち着くかは、売り手と買い手のコミュニケーション能力や、そのときの双方の財政状況、または気分によって左右される。


ちょっと例を出してみよう。


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