アフリカビジネスモデル図解vol.14「NerveFlo/ナイジェリア発・アフリカンクリエイターが輝けるプラットフォーム」
アフリカで会社とNPO経営中、ナイケルこと内藤獅友(Naikel0311)です。
アフリカビジネスモデル図解とは、アフリカ歴6年目、会社とNPOを経営している僕が、アフリカの主にスタートアップを中心に、ビジネスモデルを図解化し、そのユニークかつビジョナリーなイケてるアフリカ企業をご紹介するシリーズです。
第14回は「Nerve」という、ナイジェリア発のスタートアップ企業です。
海外のアフリカビジネス本は3000円以上しますが、僕のアフリカビジネスモデル図解マガジンは500円です(近日1000円に値上げ予定)。毎週ペースでどんどん新しい企業が追加されていきます。現在は最新号が購読者様限定公開となります。定期購読マガジンも月額500円でこちらも読めて、他のエピソードも3000円以上のお話が無料で読めます。
尚、この図解は「チャーリーさんの図解ツール」と「いらすとや」を利用して作っております。ありがとうございます。
また、ここで出てくるゲストの方は、あくまで著者の想像上のインタビューとして載せておりますので、会話の癖だったり、事業と関係のないやりとりは、全てフィクションになります。
Nerve社が開発したNerveFloはアフリカンコンテンツに価値を与える
どうも、筆者のナイケルです!
12月1発目のスタートアップ企業の紹介となります!
今回は何度も登場しているナイジェリア発のスタートアップ企業ですよ!
アシスタントのケビンだ!
ナイジェリアはやっぱり強いな〜!おれの住んでいるベナン共和国は隣の国だから、もっと頑張らないといかんな!
ナイジェリアはアフリカ最大の人口を誇る(約1億8500万人)国で、石油産出量と天然ガス埋蔵量も最大ということで、資源にも恵まれ、今後一番伸びシロがある国のひとつと言われているゾ!
一方で、1日当たりの生活費が約200円未満で暮らす貧困層の推定人数では、ナイジェリアは世界最多の8700万人という結果が出ているから、所得格差もかなり大きい国でもあるんだ。
ナイジェリアはエンタメ業界もとっても発展していて、ナイジェリア産の映画は「ノリウッド」と呼ばれ、一時期は世界で一番年間作品数が多かったほど勢いがあるんだよ。
ノリウッド映画はおれもめっちゃ観るぞ〜!
シリアスなものからコメディまで本当にいろんなジャンルが揃っているからな〜同じアフリカが舞台だし、親近感も湧くしな!
って、お前誰だ!!!
口が悪いよ、ケビン。
彼は今回紹介するナイジェリア発のスタートアップ「Nerve」の創業者Silas Okwocheさんだよ。
ご紹介ありがとう。私がSilas Okwocheだ。サイラスとでも呼んでくれ。
我が社は「NerveFlo」というサービスを提供していて、先ほどのノリウッドを始めとし、様々なアフリカ産のコンテンツをオンラインで配信しているプラットフォームを運営しているよ。
なんだ〜。突然現れて驚かさないでおくれよ。てっきりあの事件がバレて捕まえに来たのかと思っちゃったよ。
アフリカ産のコンテンツをオンライン配信ってめちゃくちゃ良いじゃない!どんな感じなのか、具体的に教えてくれないかい?
(いったい、なんの事件を起こしたんだ?)
オーケー。近年はインターネットが発達したことによって、音楽や映像、本などのコンテンツを世界中でみたり聞いたり出来るようになっているだろう?アフリカ産のコンテンツも例外ではなく、しっかり探せばたくさんのアフリカンコンテンツがネット上で見つけることが出来る。
ただし、それが出来るのはインターネット上級者の人であり、大抵の人は他の国や大陸のコンテンツに紛れている情報量に圧倒されて、アフリカンコンテンツを探すことを諦めてしまう。
さらに、とてもいい作品を作ったのにも関わらず、違法ダウンロードされてしまうことによって、クリエイターに適切なお金が入って来ず、生産活動が出来なくなってしまうという自体も起こっている。
ふむふむ。確かにハリウッド映画とかアメリカのアーティストの作品の方が圧倒的に見つけやすいものなぁ。
そこで我々は「NerveFlo」というプラットフォームを作ったんだ。
先ほども言ったように、アフリカンコンテンツに特化した媒体だから、ユーザーはとてもスムーズに作品を検索し、観る&聴くことが出来るんだ。
そして、クリエイターはNerveFloに作品をアップすることで、コンテンツが売れた際にしっかりと利益を得ることが出来るので、良いクリエイターはしっかりその価値にあった収入を得ることが出来るというわけだ。
ワーオ!!スンバラシイシステムだなぁ!
どれどれ。ふむふむ。サイトの見た目もとっても分かりやすいし、とにかく沢山作品数があるから、アフリカコンテンツが大好きな人にはたまらないサービスになってるなぁ!
うん、ありそうでなかったサービスだったから、立ち上げから沢山のユーザーやクリエイターが利用するようになったんだ。特に面白いのは、ディアスポラと呼ばれる、アフリカを何かしらの理由で出た人たちが、このNerveFloを愛用している人が多いみたいだね。確かに、アフリカに住んでいるとオフラインでアフリカンコンテンツに触れる機会が多いけれど、それこそ日本とかだと相当コアな場所じゃないと手に入らないもんね。
そうだなぁ。おれも昔日本に住んでたけど、TSUTAYAとかに行っても、音楽も映画もまったくアフリカのものが無かったもんなぁ。
とっても便利なNerveFloだけどさ、サイモンさんよ、これってどうやって儲かっているんだ?
ふっふっふ。では儲けの仕組みを次章で説明しよう。
ちなみに僕の名前はサイラスだ。
NerveFloの儲けの仕組み
ではでは!サイラスさんに、NerveFloのお金とサービスの流れを説明してもらいたいと思います!よろしくお願いします!
オーケー。
まず①クリエイターは自分が作った作品を自分で価格をつけてNerveFloにアップする。掲載料はフリーだよ。売れた場合は収益の45%がクリエイターに還元されるようになっている。
しかし②クリエイターが月25ドルをNerveFloに払うと、クリエイティビティにプラスなサービスが使えるようになるのと同時に、売れた際の収益は75%がクリエイターに入ってくる。
③ユーザーはやはりアフリカ人が多く、それはアフリカ外に住むアフリカ人からの利用もとても多い。無料で観たり聴いたりできるものは完全にフリーで、有料で販売されているものはオンラインで購入することができる。その売上が弊社とクリエイターへの収益源となっている。
ビジネスモデルの解説をしますね!
ここで使われているビジネスモデルは
「仲介モデル」「サブスクリプション」「フリーミアム」
の3つが使われています。
仲介モデルは、ここでは作品を買いたい人と売りたい人にNerveFloのプラットフォームを提供することで、作品の販売から決済までを請け負い、そこで発生した売上の一部を収益として得るというモデルです。
サブスクリプションは、NerveFloのサービスに月額課金をしてもらうというもので、収益の持続性と予測性が高いので、最近特に流行っているビジネスモデルですね。現在はクリエイターに特別サービスを提供する対価として月額課金をしてもらっています。
最後にフリーミアムは、インターネットが出てきてから多く使われだしたビジネスモデルで、大半のサービスを無料で提供することで母数をたくさん増やし、一部サービスを有料で提供することで収益を得るモデルです。コストを抑えやすいインターネットだからこそできるのと、どこからを有料で提供するかの見定めが意外と難しいと言われているモデルでもあります。
解説ありがとう。
これまで世界的に有名なアフリカンクリエイターが出てくるには、圧倒的に成功した人しかそのチャンスを得ることができなかったけれど、NerveFloで注目を集めることができれば、そこから出版化や予算を大きくかけられる映画化などが決まる可能性が高まる。
才能はあるけど、発信する手段が少なかったアフリカンクリエイターがしっかり収入を稼いで、世界でも認められるような環境を作ることが我々のミッションだよ。
いやー素晴らしい!!
アフリカはまだまだ才能があるけど埋もれまくっている人たちの宝庫だからなー!よし!おれもそろそろ世界進出しちゃおうかな!
NerveFloにおれのポエムを配信しようと思うよ。
価格はちょっと強気で1作品5万円から!
誰が買うんじゃボケ!!!
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