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奈井江町地域おこし協力隊 東留美香さん

現在5名が活動している、奈井江町地域おこし協力隊(音楽担当)の皆さんをご紹介するシリーズです。
2人目は、協力隊2年目の東留美香(あずまるみか)さんです。

Q1. 協力隊に入った(応募)きっかけや理由を教えてください。

私は札幌市出身ですが、札幌市内とはいえ、23時で閉店するコンビニと、小さなスーパーがあるのみで、子どもながらに「この町でやりたいことは何もない。高校を卒業したらこの町を出て東京で好きな仕事をする!」という、今思うと世間知らずで小生意気な気持ちで幼少期を過ごしていました。
中学生の頃には、音楽に関わる仕事がしたい!と思い、18歳で上京し音楽業界に飛び込んで約20年。一度も迷うことなくやりがいを感じながら、常に夢を持って仕事に向き合っていました。
2020年、コロナ禍になり今までと違う時間の使い方をしていく中で、自分が10 代の頃に心底感動した音楽や舞台や芸術に再び出会う機会が度々訪れました。大人になってもずっと特別で、時代など関係なく自分にとって、いつでも新鮮で子供の頃と同じように心底感動が出来るものなのだ、と気がつきました。そういうものに出会えたきっかけをくれた家族や友人や学校に感謝の気持ちを抱きました。子ども達が心底感動できるような体験を、今度は自分が作ることができたらとても素敵だな、と考えるようになりました。
それと同時に、前職のお仕事を通じて北海道の方々とお仕事をする機会が多々あり、改めて北海道の素晴らしさを感じたことと、地域のために活動をする皆様との出会いを通して、まちづくりにも興味を持ちました。どうやったら参加できるだろうかと調べていく中で、「地域おこし協力隊」という制度と、奈井江町が音楽のまちを目指したまちづくりに取り組んでいることを知りました。自分の経験を活かしながら、自分の新たな夢にもチャレンジすることができるし、これは打って付けだと思い、応募に至りました。

Q2. 協力隊に入る以前の経歴を教えてください。

音楽の専門学校でライブ制作について学びました。
卒業後はイベント会社に就職し、主に票券業務と、ツアー制作デスクを10年間担当し、約2,000本のライブに携わってきました。とてもやりがいを感じながらも、自分が思う最高の空間を作るには、アーティスト活動の360度を理解する必要があるのでは、と思い至り、プロダクションに転職しました。そこから約10年は、アーティストのマネージャー、A&R(※)、プロモーター、ファンクラブ運営、グッズ制作、デザイン等を担当しました。

Q3. これまでの活動内容や、企画した公演・イベントはどんなものがありましたか。また、今後どんな活動をしていきたいですか。

① 自分が奈井江町の人にライブを見て欲しいと思ったアーティスト
② これまでコンチェルトホールで開催されたことがないジャンルや形式
③ 年齢を問わず子供からご高齢の方まで、町の人に楽しんでいただけること
④ 町外からこれをきっかけに初めて奈井江町に遊びに来てくれる人がいるということ

この4つのテーマを全て叶えたいと思って、イベントを考え、実施してきました。
(詳しくはこちら) 

個人的にはこれらは全て達成することができたなと感じています。
今年度は「まち中音楽」のキーワードも意識して、より身近で自由に参加していただけるようなイベントを作れたらいいなと考えています。
そして奈井江に来てほしいアーティストがたくさん居るので、並行してチャレンジしていきます。

Q4. 奈井江のお気に入りスポットとその理由を教えてください。

交流プラザみなクルです。
今年の5月からは文化ホール内に協力隊のデスクを置いているのですが、それ以前はみなクルにデスクがあり、みなクルが活動拠点でした。町の色んな方と知り合うことが出来ました。協力隊の活動に興味を持って応援してくださっている方が多く、イベントの前後は特にお声をかけていただけることも多いです。毎日のように会っていた管理人のおじさんや、カフェのスタッフさんにも会いたくて、隙を見てみなクルに遊びに行ってしまいます(笑)。

交流プラザみなクル

(※)A&Rとは、「Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)」を省略した言葉。レコード会社やレーベル、芸能プロダクションに所属し、アーティストの育成やプロモーションなどを幅広く手掛ける。


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