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電車で母子旅@出雲・鳥取 〜1日目 寝台列車「サンライズ出雲」で4歳の息子と出雲市へ
サバティカル期間に入ってすぐの平日。7月6日から8日に母子で出雲・鳥取へ旅行に出かけた。
息子が1歳になるくらいの頃から徐々に電車好きになり、私も一緒に電車の図鑑などを読み、毎月「鉄おも!」という子ども向けの鉄道雑誌を定期購読している我が家。そんなこんなで現在国内を毎日運行をしている唯一の寝台列車「サンライズ出雲」の存在を知った。
週末のサンライズはこれまで1ヶ月前の発売日に押さえないと切符を取れないという人気電車。私は山陰地方に出かけたこと自体がなかったので、いつか一度乗ってみたいなと思うようになった。
コロナの影響で3月の週末から自宅近くで過ごすようにし、4月5月と緊急事態宣言下で自宅で家族3人過ごす日々。もちろん今年に入ってからほぼ電車にも乗らない生活を過ごしてきた。私や夫も東京にいながら数ヶ月電車に乗っていないというある意味これまでであればなかった状況だった。
子どもの成長は早い。今は電車が好きな息子も、あと数年したらきっと興味の対象が別のものに移り変わっていくだろう。
少しずつ状況が落ち着いてきたところで、対策をきちんと取ってリスクをなるべく下げるように心がけ、平日でも自由に動けるこの機会に息子と一緒に普段はなかなか出かけられないところへ旅行に出かけようと思った。
「サンライズ出雲」の切符は5タイプの寝台券がある
サンライズの切符は券売機で購入できないので、JRのみどりの窓口で購入する。
まず「サンライズ出雲」には部屋の大小によって5タイプの寝台の種類がある。
4歳の息子と二人で寝ることになるので選択肢は自然と「シングルデラックス」(寝台料金:13,980円)か二人部屋の「サンライズツイン」(寝台料金:15,400円・二人分)の二択に。「シングルデラックス」の寝台券を購入した。
小さな子どもと一緒に乗車するなら「シングルデラックス」はおすすめ
乗ってみて、「シングルデラックス」は正解だった。一番助かったのが、デスクと洗面台もあるため個室の中で手を洗うことができる。子どもが食べ物で手を汚してもすぐ洗えるのだ。
テーブルで乗車前に買ったおやつや飲み物、朝ごはんを食べることができるのも良かった。個室なら移動中に他の乗客との接触も少ないので電車でもお互いに安心できる環境だと思う。
電源もあるのでスマホなどの充電もできるのも地味に助かるし、問題のベッドも4歳児と二人なら添い寝も問題なかった。
シングルデラックスにはシャワー室利用に使える「シャワー券」もついてくる。ご時世と子どもと数分でシャワーはなかなかハードなので、自宅で入浴してから乗車したので使わなかったが、アメニティセットもついていてタオルなど便利。
東京駅を22時に出発、翌朝10時前に出雲市に到着
4歳児と電車で約12時間。乗ってみるまでどうなるかな?というちょっとした挑戦。
サンライズは22時に東京駅を出発するので、21時台に東京駅に到着。普段であればこんな時間に東京駅にいることのない息子はこの時点で非日常感にワクワク。また事前に「今日は特別に遅くまで起きていていいよ〜熱海くらいまで起きててもいいよ」と伝えておいたので余計に楽しそうであった。
サンライズでは車内販売(ジュースの自販機はある)はないので、翌朝の朝ごはんやアルコール飲料などは購入しておく必要がある。普段と違い東京駅の店舗の営業時間が短くなっていて、早めに着いていて良かった。出かける方は地味に気をつけた方が良いところかも。
22時になり東京駅を出発。東京のビル群を眺め息子が「すごいよ。とてもきれいだねぇ。」と目を輝かせていた。
私は大学時代にタイで寝台列車に乗ったことが一度あったものの、初めて乗る日本の寝台列車。夜行列車の旅情みたいなものって本当にいい。
どんどん東京が遠くなっていく。
私は地方出身だが、息子は東京での暮らしが「当たり前」。ただ東京という場所が、日本の全体の中である意味特殊な場所だという感覚は意識して伝えないとなと思っている。
だからまだ4歳で、あまりよくわからないかもしれないけど、旅を通して「日本は広い」ということをなんとなくでも一緒に体感できたらいいなという感覚があった。親子での旅は、親と子が一緒に初めての体験ができるところがとってもいい。
非日常の感覚でテンションの上がった息子は個室の電気を消しても、楽しくて沼津あたりまで起きていた。そろそろ寝ようかと声をかけ、初日の夜はふけていった。