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秋の特別拝観・興聖寺(11月21日木)

通常は非公開だけれど、11月9日~12月8日は特別公開されていると新聞で知り、カルチャー教室に参加した帰りに行ってみた。
62年間京都に住んでいて、行ったことないと思う、多分。
誰かに連れられて行ったか、ふっと境内に入ったか、覚えがないだけかもしれないが、私が行こうと思って行ったのは、初めて。

場所は京都市上京区。市内のメイン道路・堀川通に面して入り口がある。

堀川通名物のイチョウは黄色い見頃
市中のお寺だけあって、お隣はマンション

門をくぐって参道を歩く。紅葉の時期には早かったけれど、モミジのトンネルからの木漏れ日が優しい。

本堂へと続く参道

方丈の入り口で靴を脱ぐ。靴箱の背中側には花頭窓。どんなお庭が広がっているのか、わくわるする。

花頭窓の向こうに広がる方丈前庭

方丈に入ると、青い襖絵。海の写真みたいな襖を寺院で見たことなかったので、とても新鮮だった。フィジーの海の青さを再現しているらしい。
天井画は日本の四季が描かれている。



違い棚/竹の戸
廊下の襖絵


用意されている座布団に座って、ゆっくりお庭を眺めた。



茶室から眺めた庭


庭が一番美しく見える時間帯は、11月下旬では西日が差し込む14~16時だと、新聞に紹介されていた。
私が訪れた時間帯も、ちょうどその頃。
きょうは小春日和で、日差しも暖かくて、木々やコケに当たる日の光りが穏やかで、白い砂はきらきらしていた。
この自然と自分が一体になれたように感じるとき、非日常の時空もやってくる。

住職さんは「非日常の時間を大切にしてほしい。お寺はその空間になれる」と言われている。

紅葉の景色を見るには少し早かったせいか、観光客は少なかった。来られる人が少ないというのは、せっかく公開されているお寺にとってどうなのかなと思うけれども、私は非日常を十分満喫させてもらった。


茶室の前に置かれていた座布団
豪華です。


興聖寺は慶長八年(一六〇三年)に、虚応円耳(きいんえんに)という僧を開山として、古田織部により建てられました。

ご開山様は、大変な勉強家であった僧として知られています。六歳の時に親と死別されて以降、幼いころから仏教を学び、十九歳で出家。その後、並外れた努力のもと、数多くの経典を読みこみ仏教の基本を学びながら、営々と修行に打ち込まれ、僧俗を問わず仏の教えを世に広く説かれました。その参禅に熱心に通っていた大名のひとり・古田織部の、幾度にもわたる懇請により、このお寺を開くにいたったということです。

興聖寺ホームページ
http://www.ko-sho-ji.jp/history/

冒頭の写真は、入り口の案内板にたくさん掲示されていたチラシ。

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