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文政2年創業の「祇園饅頭」(1月22日水)

京都市営地下鉄の東西線「東山駅」の1番出口からすぐのところに、「祇園饅頭」というおまんじゅう屋さんの工場がある。
三条通を少し入った目立たないところにあって、入り口が暗く、ちょっと年代物の建物なので、何も知らない人は通り過ぎてしまう。しかし、知る人ぞ知る。製造されているおまんじゅうをその場で買うことができる。まさに直売。
買い物する人の列ができているときは、なんですか~という感じで、立ち止まる人もいる。

店舗は、四条川端の南座の西隣にあり、そちらに並んでいる商品は、この工場で製造されている。箱詰めされて、ガラスケースに並べられたおまんじゅうを買うのもいいけど、できたてほやほやのおまんじゅうを工場の人から買うのも乙なもの。

今ここで製造していますという白い割烹着に白い前掛けをつけた人が、注文したおまんじゅうを丁寧にパックに詰めてくれる。
そのパックをこちらのほうに見せて、「これでよろしいですか」と確認をとってくれる。
パックの蓋をして、その上から包装紙をあてて、輪ゴムでとめて渡してくれる。ああ、昔ながらのおまんじゅう屋さん。

私の父も、あんこをつくる職人だった。白い前掛けをつけていた。お菓子が出来上がるまでの様子を工場で見せてもらったこともたびたびあった。
「祇園饅頭」さんへ来ると、そんなことが思い出される。


「祇園饅頭」の手書きのチラシ
素朴感満載
工場の前に貼られたお品書き

まめ餅と桜もちを一つずつ買った。お餅、ふかふか。あんこ、おいしい。
(お餅の写真を撮ろうと思っていたのに、つい食べてしまった。)


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