芭蕉布展とコラージュ作品展(10月7日土)
京都駅西口でもハロウィン準備。
きょうは展覧会を楽しもうと出かける。
まずは、京都駅直結の伊勢丹内にある美術館「えき」へ。
「芭蕉布展」は、京都市京セラ美術館のメンバーシップ会員は無料優待。
岡部伊都子のエッセイ 『思いこもる品々』で、芭蕉布と平良敏子さんのことを読んで、ぜひ本物を見たいと思っていた。
布づくりは、まず植物の「糸芭蕉」を育てて繊維を取ることから始まる。それを糸にする、染める、図案を考えてそのとおりに織る--30以上の細分化された工程があるという。気の遠くなるような手作業で作り上げられる芭蕉布、魂が込められていて、美しいはず。この布で作られた着物を羽織って過ごすのは、きっと豊かな過ごし方だろうと思った。
さて、正午間近、家で握ってきたおにぎりを食べようと、京都駅ビル大階段の「広場」へ行く。あれ、きょうはイベントで使用されていて、閉鎖中。
階段のほうへ戻ると、階段に座ってお弁当を食べている人がいたので、私も座っておにぎりを食べる。
何も知らずに会場へ行くことになったけど、フラダンスを楽しむことができてラッキーでした。
こちらのホームページに、大階段(客席側)の写真やイベントの写真がたくさん載っていました。 https://kuhanohano.meleohana.co.jp/
私の隣に座ったご婦人に「きょうは寒いですねぇ」と声をかけられた。
2週間前は暑い暑いと言っていたのに、きょうの風は冷たくて、長袖ブラウスでは寒いぐらい。
「お知り合いの方が出られるんですか?」
「そうそう。87歳の方。私なんか、もう足が動かへんからあかんわ」
しばらく参加チームのフラダンスを見る。野外舞台に生演奏、緊張するやろうなぁ。
背中や腕が大胆に出ている衣装、艶やかなんだけど寒そうで気の毒。裸足で踊っているチームもあった。80代に見える女性の方も数人、チームのみんなに合わせてなめらかに躍っていらっしゃる。拍手。
次のチームの踊りのときに、知っているメロディーが流れてきた。美空ひばりの「愛燦燦」。「あい~、さんさんと~」、ここまでの歌詞は日本語。この歌でフラダンスかぁと思っていたら、その次の歌詞から調子が変わった。後で調べたところによると、ハワイ語らしい。どんな詞でも曲でも踊れるんですね。
次の展覧会へ行く時間になったので、「失礼します」と隣のご婦人に言ったら「さようなら」と丁寧にお辞儀をしてくれた。一期一会の出会いでした。
京都駅から40分ぐらいバスに乗って、京都市北区の「ギャラリーダイモン」に到着。「前原本光個展」を鑑賞。
新聞でこの催しを見つけて、コラージュ作品を見てみたいと思った。私も模様がきれいな紙類をつい取り置いてしまうので、これで何かできないかなと思っていたのもあって。せっかくなら「オープニングパーティー」なるものも見てきましょう。
前原本光さんが奏でるピアノ曲はやさしくて、自然に体がゆらゆら揺れた。穏やかな口調で、自作の絵本や詩の朗読を披露してくれた。二十数人がギャラリーを満員にしてのライブ。
もともとは音楽家で、コラージュや絵本は独学だそう。フリーペーパーの切り抜きを使ってのコラージュ作品もやさしさがにじみ出ていて、見とれました。いっぺんにファンになった。