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第71回日本伝統工芸展・京都展(10月9日水)

9月15日の「日曜美術館」の放送は「伝統に新しい風」ということで、日本伝統工芸展で何らかの賞に輝いた作品を紹介していた。
どれも完成まで細かい作業の繰り返しで、やる気・根気・元気と熱意がなければできないことだと感心しながら見ていた。

京都への巡回展がきょうから始まる。京都市京セラ美術館のメンバーシップカードで入場できるので、仕事帰りに高島屋の会場へ行ってきた。

会期初日の夕方、高齢者を中心に、熱心に作品を見て回っている人がたくさんいた。NHKローカル番組のカメラも入っていて、作品を紹介し、工芸展を盛り上げていた。

「日曜美術館」で紹介されていた螺鈿の箱「汽水域」という松崎森平さんの作品、私にはとてもインパクトがあったので、まずそれを探した。

番組によると、螺鈿として張り付ける夜光貝も作家自身で薄く加工する。それに色をつけたり、金箔を貼ったりして、色や形の違う貝殻のパーツを作る。それを爪楊枝の先で拾って、箱の土台に置いて、自分のイメージする景色にしていく。カヌーツアーで見た景色を螺鈿で描きたかったという松崎さん、細か過ぎる作業の連続も楽しそうに映っていた。

テレビで見るよりも実物のほうがこぢんまりしていた。貝殻の小ささがますます際立って、ほんとにすごくて、ため息が出た。



写真撮影禁止だったので、代わりにチラシの写真。
漆芸、陶芸、染織、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門、全部で322点の魂のこもった作品が展示されている。





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