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高齢者ひとりでバスに乗る(10月23日水)

仕事帰り、路線バスに乗って、出発を待っていたときのこと。
入り口で「この荷物、バスに乗せてくれませんか」という女性の声が聞こえた。
自分でバス停まで持ってきた荷物、ごろごろと引っ張れるけど、上げ下ろしは難しいみたい。結構重そうに見える。入り口近くにいた40代ぐらいの女性がさっと席を立って、その荷物をバスの中に引き上げた。
80代に見える女性は、何度もお礼を言いながら、よろよろと優先席を目指して、座った。「ころっとこけただけで腰の骨を折ってしもたんです」と、さっき手をかしてくれた女性と話をしている。

ちょっと前に腰を骨折したというのに、大きい荷物を持って、ひとりで路線バスに乗り込むというのは、とても気丈な方だと思う。

私は真夏のお昼どきに外を歩いていて、ふらふらしてきて、怖くなったことがあってから、一人で夏の外出はためらうのに、この高齢の女性はめげていないように見える。
たまたま出会う人たちに助けてもらいながら外出できるということを私の目の前で実践してもらったようで、勇気が湧いた。

降りるときも、運転手さんに「荷物下ろすの手伝ってもらいます」と断って、出口付近に立っていた高校生の女の子に手伝ってもらっていた。

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