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“きっと” 山鉾準備の朝(7月20日木)

京都の祇園祭、7月17日は前祭、23基の山鉾巡行、24日は後祭、11基の山鉾巡行。20日からは、11基の山や鉾が組み上がっていき、準備が進められる。

仁丹の広告入りの町名表示板

普段は車1台が一方通行している道路。そこに、どんと山鉾がそびえる。人は道路の端っこを通る。もちろん車両通行止め。
新町通の電線は、山鉾が通過するのに邪魔にならないように、道路と平行に張ってある。
新町通も、巡行の前日(宵山)には、きっと見物の人でぎゅうぎゅうになるでしょう。

南観音山
大船鉾

船の形が木で組まれていて、外回りは懸装品で豪華になっていく。

朝9時過ぎ、四条新町の交差点で信号待ちをしていたところ、その近くに幼稚園の送迎バスが止まった。
交通量の多いところなので、子供を乗せたらすぐに出発したいはず。
お腹の大きいお母さんに連れられた男の子、年少さんかな、涼しそうな夏の制服がお似合い。でも、バスに乗るのを嫌がっている。きょうは嫌な日やったんかな。先生が何とかなだめて乗せようとするけど、男の子は後ずさりするばかり。先生は仕方なく、男の子を抱き抱える。バスステップで、足をばたばたさせる男の子。ご機嫌ななめで最後の抵抗。
早く乗せないと信号が変わって渋滞する。というのは、大人の事情。足ばたばた状態で、男の子はバスに乗せられた。お母さんは苦笑い。バスに連れられていった子も、幼稚園に着いたら案外けろっとしているかも。

信号待ちの間、私の横に外国人のご婦人もいた。幼稚園バスが発車して、私たちの信号が青に変わったので、一緒に渡る。そのご婦人が私のほうを向いて、にこにこと華やかな笑顔を見せている。あの男の子、バスに乗れたねと、ウインクをしたらばっちりキマりそうなお顔。よかったよかったと、私と同じようなことを思っていたみたい。
きっと世界中、同じような光景が繰り広げられているんでしょうね。

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