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若手バリトン歌手(8月24日土)

私が住んでいる地域は、京都市でも高齢化率の高いところ。きのうのコンサート会場も、61歳の私が若いほうと思われるぐらい、結構な年齢の方々が集まっていた。
コンサートを企画された方も出演者も、年齢は年齢だけど、熱い情熱の持ち主の人生ベテランの方々とお見受けする。

そんな中で、コンサート第2部にバリトン歌手・樋口草太郎さん登場。彼が舞台に現れると、雰囲気が変わった。私の周辺の客席から「若いなあ」「イケメン」という声が聞こえた。まさにそのとおりのことを私も思った。声には出さなかったけど、そう思った。

音楽高校、音楽大学の声楽専攻を卒業して、まだそんなにたっていない感じの若さ。黒のスーツに蝶ネクタイのすっとした姿に、皆さん注目。
「フィガロの結婚」から2曲歌いますと、その説明をしてくれた。話し方はまだ学生さんのようだったけれど、あらすじや登場人物をやさしく教えてくれた。私はその名前が覚えきれなくて難儀した。

彼がグランドピアノの横で歌い始め、その美声が披露されると、あっという間に引き込まれた。歌詞はイタリア語かな。話の内容はわからないけど、抑揚をつけた歌い方と表情で、今は嬉しいシーンかな、今は怒っているシーンかなと想像できた。しゃべっているときと歌っているときのギャップが、またいいんです。

コンサート終了後、樋口さんが観客を見送るためにロビーに出てきてくれたところ、並んで写真を撮っている高齢のご夫婦もいた。もうアイドルです。これからの活躍を願っています。

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