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日々の学習習慣をつけるには?    「一勉(いちべん)」をめぐる試行錯誤

2024年を振り返った時、今年の夏、3週間弱、2人の子どもたちがそれぞれ実家の近くの幼稚園(年長)及び小学校(2年生)で聴講体験させてもらえたことは、本人たちにとって、そして親としても、気づきの多い貴重な経験でした。まず、子どもたちが抵抗を示すことなく、積極的に聴講体験を楽しんでくれたことが何よりでした。

特に次男にとっては、日本で親や兄弟と離れて同年代の友達との集団生活に参加するのは初めてのことでしたが、教職員の方々の丁寧な対応と、のびのびとした校風のおかげで、初日から思いっきり楽しんでくれたようです。
それにしても、毎日様々な活動をさせてもらえるだけに(給食、お絵描き、体操、水遊び…)、日々用意する持ち物も多かった…!

自らも学生として身を置いていた日本の教育システムですが、今回改めて、保護者の視点から、日本の子どもたちが「何を」そして「どう」学んでいるかについて、考えさせられました。特に、毎日の宿題(音読、漢字や算数プリント)は、その内容もさることながら、日々の学習習慣を築くことの大切さが強調されているように思いました。長男も、日々宿題をして、翌日には先生からフィードバックを受けることを繰り返して、「もっと漢字がわかるよう」になったと、身をもってその効果を感じたようでした。
(ちなみに、我が家の子どもたちが通っている現地校では、2年生時点では、日々の宿題がありませんでした。3年生からは、音読や読書の宿題が出るようになりましたが、厳格にチェックされている様子はありません。)

このような日本での経験を踏まえて、「来年また日本に戻りたかったら、日本の学校に行くことが条件。そのために、アメリカに戻ってからも、毎日ちょっとずつ日本語を使って勉強しよう」と動機づけし、我が家でも「一勉(いちべん)」の習慣が始まりました。この「一勉」というのは、未就学児の時に視聴していた「しまじろう」のDVDの中で、小学校入学準備のために学習習慣をつけさせるために使われていたキャッチフレーズ(「一日一勉」)を借用したものです。

具体的には、日本語の読み書き能力を伸ばすことに重きを置いて、日本で購入した学研の「毎日のドリル」の「国語」と「算数」を毎日1枚ずつ行うことにしました。国語は「ひらがな」「カタカナ」「漢字」といったベーシックなもの、算数は、読む練習も兼ねられるような「文章題」を選びました。

とはいえ、とにかく毎日15分程度の学習習慣をつけるということに重きを置いていたので、飽きがこないように、ゲーム的な要素も高いロジックパズルやコグトレのプリントも用意しておいて、必要に応じて、そちらも選択できるようにしました。そして、その日の「一勉(いちべん)」が終わっていれば、iPadでアニメを見たり、Nintendo Switchでゲームをしたりできる、というルールを設定しました。

このように始まった「一勉」ですが、いざ現地校の新学期が始まり、子どもたちの習い事や自分自身の仕事も忙しくなると、なかなか日々継続することが難しくなっていきました。

とはいえ、特に日本語に関しては、子ども達に「嫌々やらされている」というネガティブな感情を持ってもらいたくないと思っていたので、何とか「勉強しなさい」と言わないで、自分からやりたくなるような動機づけができないものかと考え始めました。

次回は、この「一勉」習慣が少しでもストレスが少なく継続できるような、モチベーションアップの方法について考えてみたいと思います。

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