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目が止まる、普通の服




はじめましての方も、いつもお話ししてくださる方も、改めてご挨拶を。


仙台の古着屋 IORI clothing by Utahのフナツです。


Instagramを動かすことがメインでしたが、
自分自身、文章を読むことが好きなのでブログを始めてみることにしました。


初めての試みなので、誤字脱字などあればそーっと教えてください(笑)


第一回目の更新だし、自己紹介でも良いなーと思ったのですが…
商品のメンテナンスをしている時に気になったものがあったので、本日はそちらを。




誰しも耳にしたことがあるであろうブランド
Polo by Ralph Laurenのコットンリネン素材のニットです。

第一回のブログでニット1枚?!と思いますよね。
わたしが一番思ってます。




見た目はいたってシンプルな作り。



別にただの普通のニットじゃない?
と言われてしまえば、普通のニットです。



ただ、さりげなく開いた緩やかなVネックやざっくりと編まれたリブ。

シルエットが丸くなりすぎない袖と裾の作りなど。

見れば見るほどちょうど良いバランスで
思わずどこのブランドタグかチェックしたくなる一枚です。

staff 161cm,50kg



生地はふっくらとした厚みのコットンリネンの混紡素材。

コットンが53%、リネンが47%

別に50:50で良かったのでは?と言いたくなる混紡率です。


ここでChampionの名作リバースウィーブの話になりますが、

たった3% ビスコース(レーヨン)が混ざるだけで
スウェット生地の質感が全然変わるのを目の当たりにしている身としては

3%の差も馬鹿にできないな、と思います。


柔らかすぎず、硬すぎない。
暑すぎず、寒すぎない。


そういう絶妙なこだわりがこの3%に込められている、そんな気がしてくる。







実はこのニット、汚れがあったのでお洗濯しました。

今日になって乾いたのでスチームアイロンでメンテナンスの仕上げを。


洗って乾かすだけだと固くなってしまうコットンリネンが
スチームを当てたり一日着用しているだけで
空気を含んで柔らかく優しい肌触りなっていく。


実際に購入して、着て、洗って、
日常で使うからこそ分かることなのですが…

そこには
化学繊維ではなかなか生まれない、
天然繊維ならではの不思議な魅力があると思います。



左肘の小さな汚れもご愛嬌。
(一応、がんばって落とそうとしたのですがこれっぽっちも落ちませんでした…そんなこともある)

汚れ的に、ペン染みな気もするので何か書きたてのものに触れたか
隣の人のペンが当たっちゃったんだろうな。



もちろん綺麗な古着に越したことはありませんが
個人的にはダメージや汚れがあるものも大好きです。


前の持ち主の人がどうしてここにコーヒーを溢したのか、
なんでこれ着て焚火に近づいたんだろう…とか想像が捗るので。

自分が汚しても、許されるような。
白物でも気兼ねなく使えるのが良いですよね。






話は変わりますが


以前、展示会の出張で東京を訪れた際
表参道あたりをスタスタ歩いていると
同行していた山下さん(業、tatazumaiizumaiのディレクター)が



「フナツ、お前ラルフローレン入ったことあるか??ないなら入るぞ!」



と、突然言い出したことがあります。


「ないです!行きますか!」


軽い気持ちで返事をしたものの
店構えのインパクトがあまりにも強くて
思わず尻込みしたのを覚えています(笑)


ブランドコンセプト通り、本当に上品で格式高い印象でした。
なのにも関わらず店員さんはすごく優しかった。


(見たことがない方は ぜひ "ラルフローレン 表参道店" で検索してみてください。アメリカの豪邸みたいでビビります。)



ラルフローレンのアイテムはお店で紹介することも多いのですが、
いざ実際に表参道の大きな店舗を訪れると


わたしが今まで知っていたラルフローレンはラルフローレンじゃなかったんだ……
という、
なんとも言えない気持ちにさせられたのを覚えています。



それから買付の荷物の中で
"ラルフローレン"というブランドタグを目にすると
なぜだか妙に惹きつけられてしまうのです。

"ラルフローレンという良いブランドのニット"

程度の認識から

"あの!!天下のラルフローレンが!!!
 手間暇かけて最高の技術と歴史とセンスで作り出した最高のニット!!!"

くらいの認識に飛躍しました(笑)
(何事も、知った気になるのは良くないですね)






改めて

こちらのニットのタグは〈Polo by Ralph Lauren 〉
ラルフローレンの中でも人気のラインで
クラシックで正統派なアイテムが中心。

ポロシャツやらシャツやら、
シンプルながら綺麗目な印象のものが多いですよね。


そんなPolo by Ralph Laurenのアイテムだからこそ

スラックスと合わせた正統派なスタイリングや
デニムやミリタリーで崩した合わせを楽しみたくなる。そんな気がする。




ただのニットでやるのとは、訳が違うと思うのです。




普通の人よりも服を見る機会が多いわたしでも
そう思えるニットは、年に2、3枚くらいしかない気がします。


そして、そういうニットって大概紹介する前に売れちゃうんです。


これは洗いたてなので、まだ誰の目にも触れてません(笑)

Polo by Ralph Lauren linen cotton knit
¥8800+tax(¥9680-)



いまのところオンラインストアにも載せる予定がないので
気になる方はわたしかIORIへDMください。

通販対応もします!

そして店頭にもまだ並んでいないので…
見たい方は店頭でスタッフへお声がけいただいても大丈夫です。

カウンターの後ろのラックにかかってますので!




今回はたまたまメンテナンス中に気になった1点をご紹介しましたが、
気になるものがあれば一点ものでも新品でもその都度文章にできればなと思います。



はじめてのブログ緊張した!

また近々書きます!



追記
これを読んでお店に来て購入してくださったお客様、ありがとうございました。
とっても嬉しかったです!


IORI clothing by Utah フナツ

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