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2025. 2.14 吉久 トラフグ

春の強風が数日続いた後の金曜日は凪予報。
翌週は吉久さんが冬休みになっちゃうから、行けるときに行っておこうと思ってふぐ釣りに行くことにした。

トラフグ釣りは例年なら3月頃に産卵集結のいわゆるXデーを狙った成熟魚狙いの釣りなのだが今年の吉久さんは2月の早い時期からのスタートとなった。
というのも例年ならアカメフグが終わってトラフグが始まるまでの短期間はショウサイフグに切り替わるのだが、今年はショウサイフグの模様が悪くてかわりに軽トラ(小型の未成熟トラフグ)がよく釣れている。
なのでショウサイフグをやらないで小型のトラフグに切り替わったというわけだ。

トラフグはフィッシュイーターなのでベイト反応を追った釣りになる。
なのでいわゆる湾フグのゼロテン釣りとは異なり、中層を探る宙の釣りが主体となる。
宙の釣りといっても吉久船の軽トラ狙いは指示タナの範囲も5m~10m程と狭くて、オモリも軽いので比較的釣りがやりやすい。

ただし成熟魚狙いの釣りに切り替わったら宙釣りの指示タナの範囲は広くなるし水深もぐっと深くなる。
Xデーこそ地面の釣りになるが基本は宙をねちねち探る我慢の釣りで大トラと軽トラでは大分雰囲気が変わってくる事を知っておいていただきたい。

釣行当日の予報は西から南の微風予報。
潮は昼までの下げ潮でセオリーでいけば帆立てするなら左前が潮先。
風が弱いから船は風に立てるのか潮なりになるのか予想が難しい。
結局は釣り座を悩むのが面倒でいつも座る右前に席取りした。

この日は平日なのにトラフグ船は人気で2艘出し。
乗船はいつもの大澤船長ではなくて、若手の杉ちゃん船長の船にした。
たまたま一緒になった釣り仲間のウージーさんもお隣に合流して出船。
風予報が少し後ろにずれて北風が残っていて、ポイント到着時もまだ水面はざわついていていた。

ベイト反応を探して暫しグルグル船が回るけれどなかなか落ち着かない。
前日までのシケでベイトは細切れ状態になってしまっている。
やっと投入できそうな反応を見つけて「どうぞ」の合図が出たのは8:00頃。

反応がすぐに抜けてしまうのか、杉ちゃん船長はイカ船並みに船を旋回し直すけれど11:00頃までに釣れたふぐは船全体で5つ。
それでもこの海域に集まっているトラフグ船集団の中では一番釣れているというのだからトラフグのご機嫌はかなり悪そうだ。

2本針のカットウ仕掛け
オモリは15号

11時過ぎていつの間にか探索の旅に出ていた吉久船のもう一隻が探索先で大当たりしているという連絡が入った。
杉ちゃん丸も急いで駆けつけることになった。

「はいどうぞ!底から5mくらいを探ってください」の合図で少しキャストして投入。
あ、と、、と思ったらロッドが手から離れて仕掛けと一緒にロッドを投げ飛ばしてしまった、、、
えぇ。。。さよなら極鋭 カワハギ RT N-SF。。。と、スティーレSS。。。
投げ飛ばしてごめんなさい。

タックル奉納して悲しみに暮れる私。
しかし船中ではあちらこちらでトラフグが釣れ盛って熱い時間が流れている。
この温度差よ。

さよならN-SF
さよならスティーレSS

心中穏やかではないが、船上では明らかにチャンスタイムが訪れているのだ。
さっさと予備竿に持ち替えて仕掛けを投入しなければいけない。
「反応は5mくらいですけれど釣れている人は底で釣っています。地面です。」のアナウンス。
マイクでのアタリ棚の共有はありがたい。

しばらくすると地面でコツコツとアタリが出る。
コツコツはするが意外にもトラフグにしては繊細なアタリ方だ。
アワセは一発で決まったので慎重に巻き上げる。
トラフグは途中で水を吸って膨らむから魚の大きさの割には重みがある。
魚は小型だが船長がタモに来てくれてタックル奉納の慰めをしてくれて写真も撮ってくれた。

釣れるのはこのサイズの軽トラが主体

お隣のウージーさんは餌の食い逃げされてがっかりしている。
まだ時間はあるから頑張って!

この後軽トラ1匹追加して、タックル喪失感をなんとなーく釣果で穴埋めできてきた。
ウージーさんが隣でアワセを入れているけれど掛からなかったみたい。
隣で見ていると竿先はまだ時折さわさわしている。
まだ魚はウロウロ近くにいるみたいだからあきらめないでと応援する。
3回めのアワセでしっかり掛かってウージーさんもトラフグゲット!
やったよ---!

船中ではまんべんなくみーんな1匹か2匹釣ったみたい。
船全体でアタリが遠くなってきたので少し投げて寄せる釣りに変更。
投げた先から半分くらい寄せた所で小さくコツンとアタリがあった。
遠くで掛けたくないけどリールを巻いたらいなくなりそうだからその場でゼロテンで待つ。
次のアタリで大きくアワセて3匹目ゲット。
遠いところのアタリは掛けた確信があれば大袈裟に大きくアワセてバラしを防止する。
大澤船長の27号船ならミヨシに椅子が無いから歩いてアワセられるが、すぎちゃん丸は椅子があるから歩けない。大袈裟にアワセるしかない。

軽トラが3匹釣れた

船は帰り道にちょっと残業。船長は私が竿を落としたポイントを再度流してくれた。
残念竿は釣れなかったがトモの人がトラフグを追加してトップ4匹となった。
この後に竿のポイントは地引き網が往復したので心の中でさよならと言って納竿した。

23号船のプロッターに刻まれた竿ポイント

釣果:トラフグ3匹
軽トラなので白子無し

【タックル】
ロッド:極鋭 カワハギ RT AGS N-SF(殉職)
    極鋭 カワハギ EX AGS MC
リール:シマノ スティーレ SS 151HG LEFT(殉職)
    シマノ スティーレ 101XG LEFT
ライン:シーガー(Seaguar) PE X8 1.0号/0.8号
リーダー:シーガー(Seaguar) グランドマックスFX 4号


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