ビジュアル・コンストラクター宣言 ー架創の世界でー
やりたかったことを、言葉にしようとすると、どうも当時からしっくりくる呼び方がなかった。約30年ほど前のこと。
CGアニメーター、デザイナー、CGディレクター、スーパーバイザー等、架創(仮想)空間相手に色々な職種で関わってきました。
ふと浮かんだのが、”ビジュアル・コンストラクター”と言う呼び方。自分たちが相手にしている、マトリックス空間内に映像を創り上げていく仕事。まるで建築の様だと思ったからです。
同僚のアメリカ人に話すと少し笑われて、「突飛だね」と言われました。
”ビジュアル・コンストラクター”直訳すれば「視覚(視像)構築者」。
確かに視覚メディアに世界(現実、非現実に関わらず)を創り上げて観賞出来るようにする仕事は、映画やアニメをはじめマンガ、小説など数多くあり、広義の解釈すればすべてアーティストが含まれてしまいます。「そうだね…」と答えて早30年。
ここにきてV/ARをやるようになって、再びこの呼称が頭に浮かぶようになってきました。ディレクターやデザイナープログラマーと協力して世界を構築していく技術/視覚側の総括者を、こう呼んでもいいのではないかと思うようになりました。
定義
”ビジュアル・コンストラクター”
個人的及び専(狭)義的に解釈。
V・A・M(X)/R世界構築おいて、ハード/システムや技術を用い、まだ形になっていないものを、人が見て感じれる形に組み立てていく、これを架創(仮想)空間で構成し具現化していく仕事郡をセンスと知識で統括していく者。
究極すれば脳内妄想をハードウエアを介して観賞できるように構築していく者をこう呼んでいいと思う。
プロデューサに近いのかもしれないが、マトリックス内側の統括者「棟梁」であるならば、あながち間違ってはいないはずである。一人でも、複数をまとめる者でも。
ここで私は宣言する。「素敵なビジュアル・コンストラクターに俺はなる!」
さて。生涯一学徒?^^;創造は三笠山。
2019.12.05 たなか せいいち