松戸ZINEフェスが終わったので、そろそろZINEの可能性を考えようと思う。
3月2日(土)に千葉県松戸の松戸市民ホールで行われた松戸ZINEフェスティバルに参加しました。
私にとってはかなり遠方の地域でのZINEフェスティバル。松戸の方に私のZINEがどう映るのか、広い視点で、ZINEで地域が盛り上がる可能性はあるのか、少し考えてみます。
ZINEフェスを開催してみたい、と思っている方も少なくはないはず。
自分もそのうちの一人。
正直に、松戸ZINEフェスはどうだったか
正直に言って、松戸のZINEフェスはとても「楽しかった」です。(売上は抜きにして)
「楽しかった」という気持ちを因数分解すると、
ジャンルが程よくバラけていた
出展者数が多くもなく少なくもないから、出展者同士での交流も盛んにできた
松戸の街がクリエイティブを推そうとしていた
この3つに分けられそうです。
ジャンルのバラけ具合
文フリなど、より大きな規模での二次創作出展イベントではジャンルによって配置が予め決められます。
例えば私のZINEのジャンルで言えば「ノンフィクション雑誌」なので、そのジャンルのひしめき合う場所に配置されます。
小規模イベントの松戸ZINEフェスは、ジャンルごとのカテゴライズはしていませんでした。そしてその方がいいと思います。そのほうが雑多なワクワク感が個人的にはZINEにあってる気がするから。
それにカテゴライズするほどの出展者数でもなければ、わざわざ分ける必要はないのかなぁと感じます。
出展者同士での交流も盛んにできた
これかなり重要なのですが、出展者はお客さんとだけでなく出展者同士の交流もとても楽しみにしています。(私がそうなので!)
なぜならZINEという、言ってしまえば素人が作り参加するのがほとんど。本の作り方からイベントの流れまで右も左も分からず不安です。だからこそ出展者同士で情報交換をしたい、というのは私だけではないはず!
松戸の街がクリエイティブを推そうとしていた
後から知りましたが、なんと行政の方も来ていたそうで。
まちづくりクリエティブさん(MAD CITY)が主催で、事前に記者会見なども行っていたとのこと。
松戸の街に脚を踏み入れたのも、恥ずかしながら初めてでした。民間団体から行政までZINEというクリエイティブに目を向けているのは、この松戸しか見たことがありません。
だからこそこの松戸ZINEフェスは、とても将来性もある雰囲気さえ感じさせました。出展者側としたら、もちろん当日が楽しかったこともあるのですが、今後盛り上がって行きそうだからこそまた出展者として参加したいと、松戸のクリエイティブ推進にワクワクしています。
ZINEは”地域を盛り上げる”可能性はあるのか
今やZINEという言葉が各所で広まってきている現状、これからZINEのイベントを盛り上げようと思っている方や開催しようと思っている方も少なくないはずです。
結論、まだ地域にはZINEは浸透していないものの、長期スパンで地域を盛り上げる起爆剤に必ずなる、と私は思っています。
なぜならZINEは「弱い創作」だから。弱いからこそ、
・誰でも素人でもクリティティブを作れる
・弱くても価値のあるものとして買ってくれる人が必ずいる
・埋もれていた才能を発露させられる
これらがZINEに感じる可能性です。
私自身こういったクリエイティブな活動は全くしてこなかったからこそ、思うんです。埋もれていた個人のクリエイティブを発露させる「場所とツール」さえあれば、誰でもクリエイティブになれる。その場所とツールが揃った時、それが都市部であれ地域であれ、人が人を呼び巻き込むイベントの起爆剤としてZINEは成ります。
この辺り、イベントを開催・そして出展しながら、ZINEの可能性について、もっともっと考えられる気がしています。
出展者の方、イベント主催者の方、ぜひお話し聞かせてください!