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遥々お参り弥彦さん その2イイ・ヤシロ・チ vol.51

弥彦村2日目。
以下のマップの、火ノ宮神社と弥彦山御神廟「以外」の神社をまわって、空港に向かう計画である。

三人組はいそいそと早起きして、お散歩参拝に出発した。宿の立地が朝食前の参拝に適しているのはラッキーである。徒歩圏内の住吉神社、上諏訪神社、弥彦神社のなかの某神社と、拝殿へのもう一度の早朝参拝を目指す。

ピックアップを予約したタクシー出発の10時までに、散歩から戻っての朝ごはんや身支度を済ませても、十分ゆっくりできるでしょ、と余裕のある計画(だった)。

前日に引き続き、気持ちよい好天に恵まれている。天気予報は、曇天でややもすれば雨も始まるかもとのことだけれど、今のところはまったくもって、青空な爽やかな朝である。自称晴れ女が三人も集まれば、こんなものよね、と妙な自慢を誰にともなくやってのけてしまう。

昨日の参拝で元気チャージできたせいか、はたまたお宿の温泉で湯治効果を得たせいか、とにかく元気に始まった、二日目で有難い。

宿を出発して5分もかからず、住吉神社に到着。「たこけやき」と呼ばれている大樹が朝日を浴びて輝く青葉をもりもりと繁らせている。その周りをぐるりと歩いてみると、木が祠を護っているようだと思えてくる。

存在感が圧倒的な巨樹
本来はこの木を神様としていたのかも、と

住宅地にこのような祈り場が隣接することは、本当に素晴らしいと思う。
ご挨拶を済ませ、清々しい気分で、次の上諏訪神社を目指す。

道端にきれいなお花も咲いている、散歩道。ワンコさんと歩く女性方と行き交う。すぐに御柱のような大樹が目に入り、到着を知る。此方の上諏訪神社の空間は清らかに輝いて見えた。広くはない社域ではあれど、きれいな波動で包まれたドームの中にいる感覚にうっとりさせられる、わたくしと相性が良いお社。

鳥居横の大樹も神々しく
正しく諏訪の神様と納得

こうしてご機嫌よろしく、三人おみならは、朝参りのメインとなる某神社に向かう。出発前の下調べで、見つけた、某神社の記事↓畏れ多いのかもとは思うけれど、参らずにはいられない。

昨日に続き再度、弥彦神社の鳥居をくぐり、「こっちかな?」と探りながらアプローチ。木々の奥の方に延びる参道を発見。

いよいよご挨拶

軽々しく近寄ってはならない雰囲気だけれど、そこに立ってみて思うのは、「本物中の本物の御神霊」であるということ。きりりと身が引き締まる感じと、お参りできてよかったと心底思える威容溢れる神前だ。心を込めて、此処に来られた感謝を伝えるご挨拶を申し上げる。

厳粛な神々しさを顕わして小高い墳丘の上に屹立なさる

これでもう任務完了の心持だけれど、弥彦村を後にする前にもう一度拝殿にご挨拶しましょう、となった。早朝は、空気がきれいで気持ちよいものだから、できる限り参拝のチャンスは逃さないのがいい。

隋神門を潜った三人が驚いたのは、まったくの貸し切り状態だったこと。昨日の賑やかさは何処かに行ってしまい、代わりに厳かさが満ちていた。別空間の弥彦神社に来たような不思議な感じ。

拝殿に向けて朝日が昇る方角だった?
朝日に輝く拝殿 壮麗
前日は閉じられていた拝殿は開け放たれ、大の字の提灯がズラリ

三人だけでこの空間をじっくりと味わえたのは、何かのご褒美なのかしら?と思えてくるほどだった。イヤシロチの良い気を呼吸と共にたっぷりと取り込んで、身も心もさらに浄化されたような気がした。

隋神門を抜けて戻る参道も爽やか

「朝参りって最高ねー」などと話しながら、現金なもので、脳内はお宿の朝ごはんにスコープして歩き始めたわたくしたち。が、石の鳥居を潜ったところで一人の女性が話しかけてきた。
「おはようございます!此処で出会った参拝の方を少しご案内してるんですけど、拝殿はお参りされました?」

???と疑問符が頭の中でいっぱいになった。新手の詐欺?いやいや、それはない、など目まぐるしくそれぞれの頭の中で考えが沸き起こっていた。

「いやー、怪しくないんですよ、ここから近くに住んでいて、千日参拝を目指して日参しているんです。お時間あれば、少し弥彦さんのご案内も出来ます、元々タクシードライバーしてたので」とにこやかな同年代さん。ほら、こんなインスタしてますし、と。自己紹介くださった、和田さん。

そこから、弥彦神社の朝のお日供という福米(ヘッダーの写真)をお授け頂ける昇殿参拝のことなど彼女に教えて頂き、1人ずつ分けてもらえた。これだけでも充分に有難いが、それはこれから起こる不思議な展開のスタートに過ぎなかった。

アラフィフおみな同士、明るく会話が弾むうちに、いよいよ衝撃なガイドが始まったのである。なんと、わたくしたちが初日に最初に気になった、謎の社を案内くださると仰るのだ。「弥彦の神様の王子さまの社ですよ。」と説明された。

王子の社

「えっ?此処は、昨日、燿っているねと、後ろからお参りしていたんですよ。」三人組。よくよく考えてみれば、「後ろの正面だあれ?」とはまるでカゴメ歌のよう。神様クイズの解答をこの方を通じて教わるようなタイミングだ。改めて三人で正面から丁重にご挨拶、これでやっと弥彦神社の参拝が完了できたのだと確信した。

わたくしたちだけでは覚束ないので、神様が強力な助っ人を派遣されたのだろうか?「本当はいつもこの時間喫茶店で過ごすのだけど、お店が臨時休業になって、此処に行く流れになったんですよね。」と笑顔で語る和田さん。
それでも、時間と場所を4人揃えるなんて、神業としか思えないのだ。

2020年から毎日続けておられる千日参拝も、いよいよカウントダウンの頃合いだとか。その経緯のお話も神懸っていて、不思議だけれど、神様にリクルートされた人は、安心立命に進まれるのね、と拝見した。

昨日は勢い感じられずのご神木が光を纏って

最後にご神木のきれいな様子も見て、弥彦さん参拝は無事完了。

さらに、「朝ごはん迄まだお時間あるようだから、祓戸神社さんに案内しましょう。」と引率くださった。道すがらにも弥彦さんにまつわる歴史など詳しいガイドもいただいて、充実の朝参りオプショナルツアーである。

トトロの杜みたいと皆さん言われますと、和田さん
和田さんが引率される参道は輝いて
神前に到着すると、サービスタイムみたいなことに

鳥居の前で、「本来は弥彦神社参拝前に此処で浄めるのですけどね」とのこと。この時は、順序はアベコベになったと思ったけれど、今振り返ると、朝食後の参拝のためのお浄めだったかもね、と後付けで考えるわたくしである。

充実のガイドツアーで、朝ごはんタイムはギリギリに。和田さんに心から感謝を申し上げて別れた後は、「朝食のお片付けに迷惑かけられないわ!」と必死に宿に走る三人組。こうして、神様派遣つき朝のゴールデン参拝は充実の完了となったのだ。

遥々弥彦旅はまだ終わらず、その3につづく。

ルナリアの花は やがて団扇の種となり

最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。


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