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岡山一宮 美作・吉備のパワスポ全開旅  その2 イイ・ヤシロ・チ㊾

この日最後の参拝先となる一宮、吉備津彦神社に到着した。「キビツ(ノ)カミ」は、木火土金水とも読み替えられ、五行にも通じる、バランスの良いお名前。

そして、今回で四度めの参拝となる、わたくしのお気に入り神社でもある。
社域の気がとても心地よいこと、参道の松並木も素敵、神池の鶴亀の配置も楽しい、ご神木もパワフル、背後の吉備の中山の磐座群が素晴らしいなどなど。いろんな魅力に惹かれて、わたくしは此処がとても好ましく感じられる。

落ち着いた佇まいの拝殿が見える

此方は、1年で最大のエネルギーを持つ夏至の太陽の曙光がまっすぐに伸びる太陽の社でもある。わたくしたちは夏至でも、日の出でもない時の参拝となったけれど、到着時の隋神門は、有難いことに太陽燦々歓迎ムードがあふれ出ていた。

龍神を思わせる注連縄かかる随神門

境内に足を進めると、さらにそのウエルカム度が増していく。

笠が12畳との大灯篭にも「待ってました」の花が咲く

「タイミングに間に合ったみたいですね」と道連れさんがおっしゃるので、
今回は喚ばれ参拝時間厳守シリーズだったのかしら?と脳内で呟くわたくし。彼女に必要な何かしらの御託があるのかもしないが、とにかく私は御師(ツアコン)の役割に徹するのが良さそうだ。

まずは拝殿にて、ご挨拶の参拝。岡山の地で名君を輩出した池田家の庇護を受けた当社は、武家の剛毅さと落ち着いたゆかしさを感じる拝殿をもつ。

一品(イッポン)は、とりわけ格が高いという意味
備前焼の狛さんは鬼っぽく
ウラって鬼?鬼の方につくの意味に取れてしまう
厳かな拝殿に心落ち着く

ご挨拶を終えて、境内を歩く。以前は工事中だった本殿も美しく修復され、火事で半分焼けたご神木の手当も厚くなされており、一層整う境内。千年の大樹の包容力と生命力が人の仔を惹きつけていた。

神奈備を背に立つ本殿
火難から復活の御神木は龍燈の気配

拝殿の左側に回ると、夕方に差し掛かる陽光が眩しく社殿を照らす美景が拡がっていた。「待っていたぞよ、今こそ本日のフィナーレじゃ」と聴いたかどうかはさておき、目の前で展開される光景は、正にそんな感じだった。

目映い神奈備
垣内には四方に神様がおられて、京都の四神の結界のよう

確かに背後の吉備の中山は磐座群、ストーンサークル、古墳群など古代のパワースポットが多数存在する聖処である。無視できないほどに此処だ!圧がすごいな、と感じた途端、道連れさんが呟いた。
「ナルホド。」

何がナルホドなのか皆目見当がつかないわたくしだけれど、何か繋がったようで良かった、と思い、深くは尋ねなかった。わたくしの役目も十分果たせたようだから。今回、わたくしは道案内役であり、三社巡りは彼女のための大事な巡拝であったようだ。

肩の荷が下りてホッとした安堵感に包まれながら、二人で社務所に立ち寄る。其処で並んだ様々な授与品の中から、かわいらしいお御籤を記念に求めた。最近我が家に出没する「雉のカレ」に似ているので、↓の雉をお供にすることにした。

道連れさんは、「珍しい焼き物の桃ですね。」と↓これをセレクト。

駐車場に戻る前に祀られている境内社にご挨拶してまわった。初めて知るお名前のお社も少なくなかった。此処で以前、企業の若い社員さんたちが参拝に来られたところに行き会ったことを思い出した。崇敬集まる神々さまのようである。

駐車場近くの天満宮
子安社には篤い崇敬が集まって

こちらの社の背後は神の山。この側にも奥宮登拝の道があるが、別の登拝道から以前、磐座祭に参列させていただいた。お山のパワフルなエネルギーと、祀られる龍神、ご神事の不思議さを体感できた、貴重で大切な思い出である。ご興味と脚力に自信がおありの方は、ぜひ磐座祭に参列されたい。

本日の二人参拝、絶妙なタイムテーブルが組まれて、召喚の有難さと不思議さに感服する二人。岡山駅での直会でやっと食事にありつき、無事にそれぞれの帰途に就いて完了となった。

花言葉 夏の訪れヒメウツギ

最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。


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